JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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7.2 JP1/IM - Managerのヘルスチェック機能

JP1/IM - Managerでは,各機能のプロセスがデッドロックや無限ループなどで処理が停止(ハングアップ)したときに,その異常を検知し,JP1イベントを発行したり,通知コマンドを実行したりしてユーザーに通知する機能を提供しています。JP1/IM - Managerではこの機能をヘルスチェック機能と呼んでいます。

注※ プロセスのハングアップとは,デッドロックや無限ループなどが原因で,プロセスが処理要求を受け付けなくなる状態です。

ヘルスチェック機能を使用することで,デッドロックや無限ループなど,判断の難しいプロセスの状態異常をユーザーに通知でき,早期に対応を促すことができます。

JP1/IM - Managerのヘルスチェック機能の概要を次の図に示します。

図7-2 JP1/IM - Managerのヘルスチェック機能によるプロセスの状態監視概要

[図データ]

ヘルスチェック機能を有効にするとプロセスのハングアップ検知時に,OSのログ(Windowsイベントログ,syslog)や統合トレースログにメッセージ情報が出力されます。また,ヘルスチェック定義ファイル(jcohc.conf)で設定していれば,ハングアップ検知時にJP1イベントを発行したり,通知コマンドを実行したりします。

ヘルスチェック機能はJP1/Baseにもあり,こちらはJP1/Baseの各種プロセスが監視対象となります。JP1/IM - Managerのヘルスチェック機能とJP1/Baseのヘルスチェック機能を併用することで,JP1/IM - ManagerとJP1/IMシステム構成下のJP1/Baseのプロセス状態異常を早期に検知・対応できるようになります。

ヘルスチェック機能の監視対象プロセスや,有効および無効設定,機能の仕組みなどについては,次から説明します。

<この節の構成>
7.2.1 ヘルスチェック機能の監視対象プロセス
7.2.2 ヘルスチェック機能の有効および無効設定
7.2.3 ヘルスチェック機能の仕組み

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