JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
IM構成管理では,管理対象の各ホストからサービスの稼働情報を収集できます。
ホストからサービスの稼働情報を収集するためには,IM構成管理DBにホストを登録し,ホスト情報を収集している必要があります。また,ホストでJP1/Baseが動作している必要があります。ただし,バージョン9より前のJP1/Baseの場合は,サービスの稼働情報を収集できません。
- <この項の構成>
- (1) サービスの稼働情報を収集する方法
- (2) サービスの稼働情報の収集対象となるホスト
(1) サービスの稼働情報を収集する方法
サービスの稼働情報は,IM構成管理・ビューアーで次のどちらかの操作を実行すると取得できます。
- [IM構成管理]画面の[ホスト一覧]ページまたは[IM構成]ページで,ホストを選択し,[サービス情報]ボタンをクリックする
- [IM構成]ページで,[最新情報に更新]ボタンをクリックする(表示内容を更新したい場合)
サービスの稼働情報の収集の流れを次の図に示します。
図6-48 サービスの稼働情報の収集の流れ
収集したサービスの稼働情報は,IM構成管理が動作しているマネージャーのメモリーに保存されます。IM構成管理DBには保存されません。
(2) サービスの稼働情報の収集対象となるホスト
IM構成管理でサービスの稼働情報を収集する場合,選択できる対象ホストは1台だけです。また,IM構成管理が実行されているマネージャーによって,サービスの稼働情報を収集できるホストの範囲が異なります。
統合マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲を,次の表に示します。
表6-35 統合マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲
ホストの種類 収集の可否 自ホスト ○ 中継マネージャー ○ 拠点マネージャー ○ エージェント 自ホストの直下にある場合 ○ 中継マネージャーの配下にある場合 ○ 拠点マネージャーの配下にある場合 ×※ リモートの監視対象ホスト 自ホストの直下にある場合 × 拠点マネージャーの配下にある場合 ×
- (凡例)
- ○:収集できる
- ×:収集できない
- 注※
- 拠点マネージャーの配下にあるエージェントの場合,統合マネージャーからはファイアウォールを経由して接続できないことがあるので,サービスの稼働情報は拠点マネージャーで収集します。
拠点マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲を,次の表に示します。
表6-36 拠点マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲
ホストの種類 収集の可否 自ホスト ○ 親ホスト ×※1 中継マネージャー ○※2 拠点マネージャー ○※2 エージェント 自ホストの直下にある場合 ○ 中継マネージャーの配下にある場合 ○※2 下位の拠点マネージャーの配下にある場合 ×※3 リモートの監視対象ホスト 自ホストの直下にある場合 × 拠点マネージャーの配下にある場合 ×
- (凡例)
- ○:収集できる
- ×:収集できない
- 注※1
- 親ホストの場合,ホスト情報を収集できないため,サービスの稼働状況を収集できません。
- 注※2
- 統合マネージャーを含めて3階層以上の構成になるため,推奨しません。
- 注※3
- 下位の拠点マネージャーの配下にあるエージェントに対して,統合マネージャーからファイアウォールを経由して接続できないことがあるので,サービスの稼働情報は下位の拠点マネージャーで収集します。
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