JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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6.6.2 サービスの稼働情報の収集

IM構成管理では,管理対象の各ホストからサービスの稼働情報を収集できます。

ホストからサービスの稼働情報を収集するためには,IM構成管理DBにホストを登録し,ホスト情報を収集している必要があります。また,ホストでJP1/Baseが動作している必要があります。ただし,バージョン9より前のJP1/Baseの場合は,サービスの稼働情報を収集できません。

<この項の構成>
(1) サービスの稼働情報を収集する方法
(2) サービスの稼働情報の収集対象となるホスト

(1) サービスの稼働情報を収集する方法

サービスの稼働情報は,IM構成管理・ビューアーで次のどちらかの操作を実行すると取得できます。

サービスの稼働情報の収集の流れを次の図に示します。

図6-48 サービスの稼働情報の収集の流れ

[図データ]

収集したサービスの稼働情報は,IM構成管理が動作しているマネージャーのメモリーに保存されます。IM構成管理DBには保存されません。

(2) サービスの稼働情報の収集対象となるホスト

IM構成管理でサービスの稼働情報を収集する場合,選択できる対象ホストは1台だけです。また,IM構成管理が実行されているマネージャーによって,サービスの稼働情報を収集できるホストの範囲が異なります。

統合マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲を,次の表に示します。

表6-35 統合マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲

ホストの種類 収集の可否
自ホスト
中継マネージャー
拠点マネージャー
エージェント 自ホストの直下にある場合
中継マネージャーの配下にある場合
拠点マネージャーの配下にある場合 ×
リモートの監視対象ホスト 自ホストの直下にある場合 ×
拠点マネージャーの配下にある場合 ×

(凡例)
○:収集できる
×:収集できない

注※
拠点マネージャーの配下にあるエージェントの場合,統合マネージャーからはファイアウォールを経由して接続できないことがあるので,サービスの稼働情報は拠点マネージャーで収集します。

拠点マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲を,次の表に示します。

表6-36 拠点マネージャーからサービスの稼働情報を収集できるホストの範囲

ホストの種類 収集の可否
自ホスト
親ホスト ×※1
中継マネージャー ※2
拠点マネージャー ※2
エージェント 自ホストの直下にある場合
中継マネージャーの配下にある場合 ※2
下位の拠点マネージャーの配下にある場合 ×※3
リモートの監視対象ホスト 自ホストの直下にある場合 ×
拠点マネージャーの配下にある場合 ×

(凡例)
○:収集できる
×:収集できない

注※1
親ホストの場合,ホスト情報を収集できないため,サービスの稼働状況を収集できません。

注※2
統合マネージャーを含めて3階層以上の構成になるため,推奨しません。

注※3
下位の拠点マネージャーの配下にあるエージェントに対して,統合マネージャーからファイアウォールを経由して接続できないことがあるので,サービスの稼働情報は下位の拠点マネージャーで収集します。

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