JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
アクションの実行内容に関する次の項目は,イベント引き継ぎ情報としてアクションの契機となったJP1イベントの情報を指定できます。
JP1イベントの属性値の自動アクションへの引継ぎは,イベント基盤サービスからアクション実行サービスに渡す際に実行しています。
- 実行先ホスト名
- JP1ユーザー名
- 環境変数ファイル名
- アクション
次に示すイベント引き継ぎ情報を指定できます。
表5-7 アクションの実行内容に指定できる変数
種別 変数名 イベント引き継ぎ情報 基本属性 EVBASE
- イベント基本情報
EVID
- イベントID(基本コード:拡張コード)
イベントIDを「基本コード:拡張コード」形式にした文字列
EVDATE
- イベント登録日(YYYY/MM/DD)
登録時刻を「YYYY/MM/DD」形式にした文字列
EVTIME
- イベント登録時刻(hh:mm:ss)
登録時刻を「hh:mm:ss」形式にした文字列
EVPID
- イベント発行元プロセスID
発行元プロセスIDの値
EVUSRID
- イベント発行元プロセスのユーザーID
発行元ユーザーIDの値
EVGRPID
- イベント発行元プロセスのグループID
発行元グループIDの値
EVUSR
- イベント発行元ユーザー名
発行元ユーザー名の値
EVGRP
- イベント発行元グループ名
発行元グループ名の値
EVHOST
- イベント発行元ホスト名
発行元イベントサーバ名の値
EVIPADDR
- イベント発行元IPアドレス
発行元IPアドレスを「aaaa.bbb.ccc.ddd」形式にした文字列
EVSEQNO
- イベントDB内通し番号
イベントDB内通し番号の値
EVARVDATE
- イベント到着日(YYYY/MM/DD)
到着時刻を「YYYY/MM/DD」形式にした文字列
EVARVTIME
- イベント到着時刻(hh:mm:ss)
到着時刻を「hh:mm:ss」形式にした文字列
EVSRCNO
- 発行元イベントDB内通し番号
発行元イベントDB内通し番号の値
EVMSG
- メッセージ
メッセージの値
EVDETAIL
- 詳細情報
詳細情報を「情報1△情報2△…情報n△」形式にした文字列(△:半角スペース)
拡張属性 EVSEV
- イベント拡張情報重大度(Emergency, Alert, Critical, Error, Warning, Notice, Information, Debug)
重大度の値
EV"拡張属性名"
- 任意の拡張属性
拡張属性名で指定された属性の属性値
その他 ACTHOST
- アクション実行要求元マネージャーホスト名
マネージャーホスト名
EVENV1〜EVENV9
- アクションの実行条件の指定で,正規表現中に"( )"を指定して切り出したデータ
マネージャーで拡張正規表現を使用している場合だけ指定できる
(a) 指定方法
イベント引き継ぎ情報は,変数で指定します。変数は「$変数名」と指定します。$を文字として指定したい場合は,「\$」と指定してください。
イベント引き継ぎ情報の変換機能は,イベント引き継ぎ情報に含まれる特定のASCII文字を別の文字列に変換する機能です。
イベントに含まれるOSが特別な意味として取り扱う文字を別の文字に変換できます。
変換前の文字と変換後の文字列は,イベント引き継ぎ情報変換設定ファイルで指定できます。詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「イベント引き継ぎ情報変換設定ファイル(event_info_replace.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
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