JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
セントラルスコープのデータベースには,監視オブジェクトDBと,ホスト情報DBがあります。
- 監視オブジェクトDBの管理
JP1/IM - Managerは,JP1/IM - Viewに表示する監視オブジェクトの情報を蓄積した監視オブジェクトDBを管理します。
監視オブジェクトDBは,JP1/IM - Viewから指示を受けたり,監視オブジェクトの状態を変更させるJP1イベントを受信したときに更新されます。
なお,監視オブジェクトDBの更新には,次のように更新処理に時間が掛かるものがあります。
これらの更新処理のときにOSのシャットダウンやクラスタシステムによる系切り替えなどが発生すると,データベースが破損してしまうことがあります。
- [監視ツリー(編集中)]画面からのサーバツリー更新
- jcsdbimportコマンドによる監視オブジェクトDBへのDB情報の反映
データベースの破損を防ぐ機能としてJP1/IM - Managerには,監視オブジェクトDBの自動バックアップ・リカバリー機能があります。この機能を有効にすると,上記更新処理の際に更新前の状態でデータベースを自動的にバックアップし,問題が発生した場合には更新前の状態に自動的にリカバリーします。問題が発生しなかった場合には,バックアップデータは自動的に削除されます。
この機能は,新規インストールの場合は有効に,バージョンアップの場合は無効になっています。バージョンアップの場合でも,耐故障性を向上させるため,この機能を有効にすることをお勧めします。
設定は,監視オブジェクトDBの自動バックアップ・リカバリー設定ファイル(auto_dbbackup_xxx.conf)を使用し,jbssetcnfコマンドでその定義内容を反映させることで有効となります。
- ホスト情報DBの管理
JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)は,JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)独自のホスト情報を格納したホスト情報DBを管理します。
セントラルスコープのデータベースの情報は,次の表に示すコマンドにより取得,反映ができます。
表4-8 データベース情報の取得,反映コマンド
コマンド名 使用目的 jcsdbexportコマンド 監視オブジェクトDBの情報取得 jcsdbimportコマンド 監視オブジェクトDBへの情報反映 jcshostsexportコマンド ホスト情報DBの情報取得 jcshostsimportコマンド ホスト情報DBへの情報反映 jcsxxexportコマンドを利用してDB情報を確認したり,jcsxxexportコマンド,jcsxximportコマンドを併用して,ほかのサーバに環境を移行したりできます。
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