JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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4.3.3 自動生成できる監視ツリーの構造

自動生成によって作成する監視ツリーは,[自動生成−構成選択]画面でユーザーが選択したテンプレートに合わせた構造になります。テンプレートは,セントラルスコープでシステムを管理するための定義をモデル化したものです。

次の三つのテンプレートを提供しています。

表4-5 監視ツリーのテンプレート

生成ツリーの名称 説明
業務指向ツリー 業務指向でシステムを監視するテンプレートです。
JP1/AJSのジョブネット構成およびCosminexusの論理サーバ構成を基にした監視ツリーを生成します。一般に,ジョブネットはジョブ運用を体系化して定義します。また,論理サーバはWebシステムで使用するアプリケーションを体系化して定義します。このため,業務運用を反映した監視ツリーが生成されます。
なお,自動生成の対象となるJP1/AJSのバージョンが8以降だった場合,JP1/AJSからは,ジョブネット構成だけでなく,JP1/AJSの各ユニットに設定されたJP1資源グループの情報も自動生成時に一緒に取得します
サーバ指向ツリー サーバ指向でシステムを監視するテンプレートです。
JP1/IMの階層構成を基にした監視ツリーを生成します。
一般に,JP1/IMでは各サーバの管理範囲を階層構成として定義するため,サーバ管理方法を反映した監視ツリーが生成されます。
システム構成ツリー JP1/IM - Central Information Masterで構成定義されているシステムを監視するテンプレートです。
JP1/IM - Central Information Masterのシステムツリーを基にした監視ツリーが生成されます。
なお,JP1/IM - Central Information Masterからは,システムツリーの構造だけでなく,論理システムに設定されたJP1資源グループの情報も自動生成時に一緒に取得します

注※ 取得したJP1資源グループの利用方法については,「4.4.3 監視ツリーの監視範囲設定」を参照してください。


なお,自動生成によって生成される監視ツリーの構造および監視オブジェクトは,テンプレートの種類によって異なります。テンプレートの種類と生成される監視オブジェクトの関係を次の表に示します。

表4-6 テンプレートの種類と生成される監視オブジェクトの関係

監視オブジェクト種別 テンプレート
業務指向ツリー サーバ指向ツリー システム構成ツリー
JP1/AJS
マネージャー
グループ
Cosminexus運用管理
グループ
AJS監視
ジョブネット監視(AJS)
SSO監視
カテゴリー監視(SSO)※1
アプリケーション監視(SSO)※1
エージェント監視(PFM)
メトリック監視(PAM)
オブジェクト監視(PAM)
SCIM監視
セキュリティ監視(SCIM)
NETM/DM監視
配布ジョブ監視(NETM/DM)
NNM監視※2
ノード監視(NNM)※2
IM監視
論理サーバ監視(Cosminexus)
J2EEアプリケーション監視(Cosminexus)
J2EEサーバリソース監視(SSO)※1
CMTリソース監視(SSO)※1
SFOリソース監視(SSO)※1
J2EEアプリケーションリソース監視(SSO)※1
HiRDB監視
物理ホスト監視(System Manager)

(凡例)
○:生成される
−:生成されない

注※1 バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOである必要があります。

注※2 バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMである必要があります。


自動生成で作成される監視ツリーの構造については,次を参照してください。

参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「5. 監視ツリーモデル(セントラルスコープ用)

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