JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
JP1イベントのホストの情報は,ほかの監視システムから発生した事象の場合,メッセージ中に表示されたり,[イベント詳細]画面で事象が発生したホストを確認したりなど,システム管理者にとって管理に手間が掛かりました。
発生元ホストのマッピングを使用すると,JP1イベントの発行契機となった事象を発生元ホストとして表示,定義できます。
この機能を使用することで,システム管理者は,[イベントコンソール]画面の項目に「発生元ホスト名」を表示できるようになります。また,発生元ホストでイベントを検索したり,アクションを定義したりできます。
なお,この機能は,統合監視DBを使用する場合に利用できます。
図3-39 [イベントコンソール]画面での表示例
発生元ホストのマッピングを使用したい場合,jcoimdefコマンドで発生元ホストのマッピングを有効にしてください。発生元ホストのマッピングを有効にするには,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「4.11 発生元ホストのマッピングの設定」を参照してください。
また,発生元ホストは,デフォルトではイベント一覧に表示されません。イベント一覧に表示したい場合は,[ユーザー環境設定]画面で発生元ホストを表示できる項目に設定してください。[ユーザー環境設定]画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「2.17 [ユーザー環境設定]画面」を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) マッピングの仕組み
(1) マッピングの仕組み
発生元ホストのマッピングは,イベント基盤サービスで提供されています。発生元ホストのマッピングと主な機能との処理関係を次に示します。
図3-40 主な機能との処理関係
JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントを取得後,ホストの情報をJP1イベントの拡張属性「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」にマッピングします。このときマッピングするJP1イベントは,JP1製品から発行されたイベントです。ただし,JP1/Baseでログファイルトラップを設定したJP1イベントについては,個別に設定が必要です。ログファイルトラップのイベントやJP1製品以外のイベントもマッピングしたい場合は,発生元ホストマッピング定義ファイルでJP1イベントの属性やマッピングする属性の情報を定義してください。発生元ホストマッピング定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「発生元ホストマッピング定義ファイル(user_hostmap.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
取得したイベントが,発生元ホストマッピング定義ファイルの条件にすべて一致しなかった場合,「登録ホスト名(B.SOURCESERVER)」の値がマッピングされます。また,取得したJP1イベントの拡張属性「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」にすでに値が設定されている場合,イベントが発生元ホストマッピング定義ファイルの条件に一致していても,発生元ホストはマッピングされません。
JP1/IM - Managerを上書きインストールした場合,発生元ホストマッピング定義ファイルで設定した定義は引き継がれます。また,発生元ホストのマッピング機能の有効・無効も引き継がれます。
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