JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
JP1/IMのセントラルコンソールは,システムで発生した重要な事象,例えばネットワークトラブルやマシンダウンなどを,JP1イベントによって集中監視します。
ここでは,集中監視を実現するための,次の機能について説明します。
- セントラルコンソールによる監視
- JP1イベントのフィルタリング
- 相関イベントの発行
- 繰り返しイベントの集約表示
- イベント検索
- イベントガイド機能
- メモ情報の設定機能
- ユーザー独自のイベント属性の表示
- JP1/IM - Viewでの表示情報のCSV出力
- JP1/IMからのシステムの操作
なお,統合監視DBを使用すると,集中監視のための機能を拡張できます。拡張される機能について次の表に示します。
表3-1 統合監視DBを使用する場合に拡張される機能
機能 概要 セントラルコンソールによる監視 表示開始位置の指定や重大度変更機能が使用できるようになります。 JP1イベントのフィルタリング 表示フィルターおよびユーザーフィルターでフィルタリングできる項目が増えます。 イベント検索 検索するデータベースをイベントDBまたは統合監視DBのどちらにするか指定できます。 メモ情報の設定機能 メモ情報の設定機能が有効な場合,統合監視DBに登録されたJP1イベントにメモを追加できます。 JP1/IM - Viewでの表示情報のCSV出力 統合監視DBに保存されたJP1イベントの情報をCSV出力できます。 JP1イベントを監視するための画面について次の図に示します。
図3-1 [イベントコンソール]画面によるJP1イベント監視
[イベントコンソール]画面には,JP1イベントが一覧で表示されます。JP1イベントはJP1/Baseによって管理され,JP1/IMのさまざまな機能によって,最適に参照できます。
なお,この画面は,[表示開始位置指定]領域を開いた場合の画面です。統合監視DBを使用しない場合,[表示開始位置指定]領域は表示されません。
- [イベントコンソール]画面での表示
- JP1/IMでの参照時には,JP1イベントの属性の一つである重大度にアイコンを付加して,ビジュアルに識別できるようになっています。
- JP1イベントの重大度には「緊急」「警戒」「致命的」「エラー」「警告」「通知」「情報」,および「デバッグ」があります。
- <この節の構成>
- 3.1.1 セントラルコンソールによる監視
- 3.1.2 JP1イベント監視の処理の流れ
- 3.1.3 JP1/IM - Manager内部のJP1イベント制御の仕組み
- 3.1.4 業務グループの参照・操作制限の仕組み
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