JP1/Performance Management 設計・構築ガイド
ここでは,サービスを表示・指定するためのサービスIDおよびサービスキーの形式について説明します。
Performance Managementのサービスは,次の二つの識別子を持ちます。
- サービスID
- サービスキー
09-00以降のPerformance Managementでは,プロダクト名表示機能を有効にすることで,表示・指定できるサービスIDおよびサービスキーの形式を変更できます。
プロダクト名表示機能を利用する場合に必要なPerformance Management製品については,「(2) プロダクト名表示機能が利用できる範囲」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) プロダクト名表示機能の概要
- (2) プロダクト名表示機能が利用できる範囲
- (3) プロダクト名表示機能の設定
(1) プロダクト名表示機能の概要
プロダクト名表示機能は,Performance Managementのサービス識別子の形式を変更する機能です。プロダクト名表示機能が有効な場合,それぞれの識別子に監視対象プログラムの名称が含まれるため,サービスをより判別しやすくなります。変更後の形式をプロダクト名と呼びます。
プロダクト名表示機能が有効な場合および無効な場合の識別子の形式については,「付録B.1 サービスの命名規則」を参照してください。
次に,監視コンソールの表示例およびコマンド実行時の出力例を示します。
図4-3 監視コンソールのサービス階層の表示例(プロダクト名表示機能が有効の場合)
図4-4 監視コンソールのサービス階層の表示例(プロダクト名表示機能が無効の場合)
図4-5 jpctool service listコマンド実行時の出力例(プロダクト名表示機能が有効の場合)
図4-6 jpctool service listコマンド実行時の出力例(プロダクト名表示機能が無効の場合)
- 参考
- jpctool service listコマンド実行時の出力をプロダクト名で表示するには,プロダクト名表示機能を有効にした上で「-v」オプションを指定してください。
次の表に,プロダクト名表示機能が利用できる範囲を示します。これらの項目以外では,プロダクト名表示機能が有効な場合でも,識別子にプロダクト名は利用できません。また,設定が必要なホストと必要なPerformance Management製品を項目ごとに示します。なお,プロダクト名表示機能を利用するときにPFM - AgentおよびPFM - RMのバージョンは問いません。
表4-6 プロダクト名が利用できる項目
プロダクト名が利用できる項目 プロダクト名表示機能を設定するホスト 必要なPerformance Management製品 監視コンソール画面に表示されるサービスID PFM - Managerホスト
- PFM - Manager 09-00以降
- PFM - Web Console 09-00以降
監視コンソールのレポート イベントモニター イベント履歴画面に表示されるサービスID jpctool service listコマンドで表示されるサービスID※ コマンドを実行するホスト
- コマンド実行ホストがPFM - Managerホストの場合
- PFM - Manager 09-00以降
- コマンド実行ホストがPFM - AgentホストまたはPFM - RMホストの場合
- PFM - Base 09-00以降
コマンドを実行する際に指定するサービスキー − メッセージ中で表示されるサービスキー メッセージを出力するホスト
- メッセージ出力ホストがPFM - Managerホストの場合
- PFM - Manager 09-00以降
- メッセージ出力ホストがPFM - AgentホストまたはPFM - RMホストの場合
- PFM - Base 09-00以降
- (凡例)
- −:プロダクト名表示機能の有効/無効にかかわらず利用できる
- 注※
- プロダクト名で表示するには,「-v」オプションを指定してください。jpctool service listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
(3) プロダクト名表示機能の設定
プロダクト名表示機能の設定方法については,「5.4.9 プロダクト名表示機能の設定」(Windowsの場合)または「6.4.8 プロダクト名表示機能の設定」(UNIXの場合)を参照してください。
また,Performance Managementのインストール方法によって,プロダクト名表示機能のデフォルトの設定は異なります。インストール方法とデフォルトの設定の一覧を次の表に示します。
表4-7 Performance Managementのインストール方法とプロダクト名表示機能のデフォルト設定の一覧
インストール方法 バージョンアップ前のPerformance Managementのバージョン プロダクト名表示機能の設定 新規インストール − 有効 バージョンアップインストール 09-00以降 バージョンアップインストールの前の設定を引き継ぐ 08-51以前 無効
- (凡例)
- −:該当しない
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