JP1/Performance Management 設計・構築ガイド

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付録B.1 サービスの命名規則

Performance Managementでは,PFM - Web ConsoleのGUIや各種コマンドを使ってサービスを管理します。サービスを特定するためにサービスIDやサービスキーがあります。ここではサービスIDとサービスキーの命名規則について説明します。

なお,サービスIDとサービスキーの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,「4.1.2 サービスの表示・指定方法」を参照してください。

<この項の構成>
(1) サービスID
(2) サービスキー

(1) サービスID

Performance Managementのサービスには,一意のIDが付加されています。このIDを「サービスID」と呼びます。コマンドを使用してPerformance Managementのシステム構成を確認する場合,または個々のエージェントのパフォーマンスデータを退避する場合などに,Performance ManagementのサービスIDを指定してコマンドを実行します。

(a) プロダクト名表示機能が無効な場合

プロダクト名表示機能が無効な場合,サービスIDの形式はサービスにかかわらず同一です。サービスIDの構成を次に示します。

図B-1 サービスIDがPN1001の場合の例

[図データ]

次に,サービスIDのそれぞれの構成要素について説明します。

(b) プロダクト名表示機能が有効な場合

プロダクト名表示機能が有効な場合,サービスIDの形式はサービスによって異なります。サービス名と設定されるサービスIDの内容を次に示します。

表B-3 サービス名とサービスID

サービス名 サービスID
Name Server <Name Server>
Master Manager <Master Manager>
View Server <View Server>
Correlator <Correlator>
Action Handler デバイスID<Action Handler>
Trap Generator <Trap Generator>
Agent Collector デバイスID<プロダクト名>
Remote Monitor Collector
リモートエージェント
グループエージェント
Agent Store デバイスID<プロダクト名>(Store)
Remote Monitor Store
Master Store <Master Store>
Status Server デバイスID<Status Server>
Web Console <Web Console>

注※
jpctool service listコマンドの出力以外では使用されません。

次に,サービスIDのそれぞれの構成要素について説明します。

(2) サービスキー

Performance Managementの各サービスを起動したり停止したりする場合などに,「サービスキー」と呼ばれる識別子を指定してコマンドを実行します。

なお,コマンド実行時に指定するサービスキーには,コマンドを実行するホストのプロダクト名表示機能の設定状態にかかわらず,次に示す(a)と(b)のどちらの形式も使用できます。

また,jpcspm start,jpcspm stop,jpctool service listコマンド実行時にサービスキーを指定するときには,一部のサービスキーの示すサービスが異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,それぞれのコマンドについて説明している章を参照してください。

(a) プロダクト名表示機能が無効な場合

サービスキーの一覧を次の表に示します。

表B-4 サービスキー一覧(プロダクト名表示機能が無効な場合)

サービスキー 意味
all すべてのPerformance Managementプログラムのサービスを示す。
同一ホストのPFM - Web Consoleとの起動・停止連携を設定し,jpcspm start,jpcspm stop,jpctool service listコマンド実行時に指定した場合,PFM - Web Consoleサービスを含む。
jp1pc すべてのPerformance Managementプログラムのサービスを示す。PFM - Web Consoleサービスは含まない。
jpcspm start,jpcspm stop,jpctool service listコマンドの実行時だけ指定できる。
mgr PFM - Managerサービスを示す(ただし,Action Handlerサービスは除く)。
act Action Handlerサービスを示す。
stat Status Serverサービスを示す。
agt0 ヘルスチェックエージェントのサービス(Agent Collector,Agent Store)を示す。
wc PFM - Web Consoleサービスを示す。

各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。

(b) プロダクト名表示機能が有効な場合

サービスキーの一覧を次の表に示します。なお,コマンド実行時に指定する場合,大文字,小文字は区別されません。

表B-5 サービスキー一覧(プロダクト名表示機能が有効な場合)

サービスキー 意味
Manager PFM - Managerサービスを示す(ただし,Action Handlerサービスは除く)。
AH Action Handlerサービスを示す。
StatSvr Status Serverサービスを示す。
HC ヘルスチェックエージェントのサービス(Agent Collector,Agent Store)を示す。
WebConsole PFM - Web Consoleサービスを示す。

各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。ただし,08-51以前のPFM - Agentの場合は,「付録B.3 PFM - Agentのサービスキー一覧(プロダクト名表示機能有効時)」を参照してください。

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