Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド

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1.3.3 UDDIの概要

UDDIはWebサービスに関する情報を公開したり,検索したりするためのAPI,およびその情報を格納するUDDIレジストリを規定しています。SOAPアプリケーションの情報もUDDIで公開したり,検索したりすることができます。

次に,UDDIのデータ構造,UDDIのAPI,およびUDDIレジストリについて説明します。

UDDIのデータ構造
UDDI Version 2.0では五つのデータ構造に関して規定されています。
businessEntity
サービスを公開,管理する主体を記述します。複数のbusinessServiceを含みます。
businessService
サービス仕様やサービス内容を記述します。複数のbindingTemplateを含みます。
bindingTemplate
サービスに接続するための情報(エンドポイント)やサービスの構成に関する技術情報を記述します。bindingTemplateはtModelの参照情報だけを含みます。
tModel
サービスの技術仕様や分類に関する情報を記述します。
publisherAssertion
二つのbusinessEntityの関係を記述します。
五つのデータ構造の関係を,次の図に示します。

図1-5 UDDIのデータ構造の関係(例)

[図データ]

UDDIのAPI
UDDI Version 2.0では,照会APIと発行APIに関して規定されています。
照会API
データ構造を検索(find)したり,詳細情報を取得(get)したりするためのAPIです。
発行API
データ構造を登録更新(save)したり,削除(delete)したりするためのAPIです。

UDDIレジストリ
UDDIレジストリは,UDDIのデータ構造を格納管理するためのデータベースであり,UDDIのAPIを受け付けて処理する機能を持っています。UDDIレジストリは,パブリックとプライベートに分類されます。パブリックUDDIレジストリは,インターネット上に配置され,全世界で同じUDDIデータ構造を共有します。プライベートUDDIレジストリは,企業や組織といった限られた範囲で運用されるUDDIレジストリです。uCosminexus UDDI Registryを利用して,プライベートUDDIレジストリを構築できます。プライベートUDDIレジストリの構築,運用については,マニュアル「uCosminexus UDDI Registry システム運用ガイド」を参照してください。