Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド
(英字)
- DII(Dynamic Invocation Interface)
- サービスインタフェースおよびスタブを使用しないで,JAX-RPCで定義された標準APIでSOAPサービスを呼び出す機能です。スタブを使用しないため,呼び出し先は特定のサービスに固定されることなく,動的に呼び出し先を変更できます。
- document/literal
- スキーマで定義された形式のXMLドキュメントをSOAPボディの子要素としてそのまま送受信するインタフェース形態です。
- JAXR
- JAXRはJava技術の標準仕様を定める団体Java Community Processの下で,Sun Microsystems,Inc.が作成したJava API仕様です。最新仕様のJAXR1.0はJ2EE1.4の構成要素として組み込まれます。
- MIMEヘッダ
- 電子メールやメッセージ内で,扱うデータ形式などを定義するヘッダのことをいいます。添付ファイル付きSOAPメッセージを送受信する場合,MIMEヘッダ内にSOAPメッセージと添付ファイルの関連づけを定義します。
- RPC(Remote Procedure Call)
- ネットワーク上の異なるマシンで処理を実行する手続きのことをいいます。RPC形態のSOAPアプリケーションでは,クライアント側で引数を指定して,サーバ側から戻り値を受け取る形でサービスを提供します。
- SAAJ(SOAP with Attachments API for Java)
- Java XML Packに含まれている機能の一つで,添付ファイル付きSOAPメッセージを扱うためのAPIを提供します。
- SOAP(Simple Object Access Protocol)
- HTTPなどの通信プロトコルを下位に持ち,ネットワークを経由したオブジェクト間の通信を規定したプロトコルです。リモートマシン上のオブジェクトに対するアクセスには,XMLの技術を利用したSOAPメッセージを利用します。
- SOAP Fault
- SOAPメッセージの処理中に発生したエラーを記述するためのSOAPメッセージです。SOAP Faultは,SOAPエンジンが作成するものと,SOAPサービスの開発者が作成するものに分けられます。
- SOAPアプリケーション
- SOAPおよびWSDLの技術を利用して開発し,ネットワークを利用して公開,実行できるアプリケーションのことをいいます。SOAPアプリケーションでは,クライアント側に実装された処理によってSOAPサービスを呼び出し,提供されるサービスを利用します。
- SOAPアプリケーション開発支援機能
- Cosminexusが提供する,SOAPアプリケーションを開発するための機能です。SOAPアプリケーション開発支援機能では,開発支援コマンドを使用してSOAPアプリケーションを開発できます。
- SOAPエンジン
- クライアントと,SOAPサービスの送受信の仲介をするエンジンです。SOAPエンジンでは,クライアントから送信されたメッセージを解析し,SOAPサービスへ送信します。SOAPサービスで処理が行われたあと,返されたメッセージをクライアントに送信します。
- SOAPエンベロープ
- SOAPメッセージの要素です。メッセージのいちばん外側の要素で,SOAPヘッダとSOAPボディという子要素を持ちます。
- SOAPクライアントライブラリ
- クライアントに実装した処理と,サーバの送受信の仲介をするライブラリです。SOAPクライアントライブラリでは,クライアントに実装した処理からメッセージを受信し,SOAPサービスを呼び出します。SOAPサービスで処理が行われたあと,返されたメッセージを解析し,処理結果として呼び出し元に返します。
- SOAPサービス
- SOAPアプリケーションを形成するプログラムのうち,サーバ側に配置して,クライアントから要求された処理を行うプログラム(サービス)のことをいいます。
- SOAP通信基盤
- Cosminexusが提供する,SOAPアプリケーションを実行し,SOAPによる通信をするための環境です。
- SOAPヘッダ
- SOAPメッセージの要素です。SOAPヘッダでは,メッセージ処理のあて先の指定,およびメッセージ処理が必須かどうかの指定をします。
- SOAPボディ
- SOAPメッセージの要素です。SOAPボディに送信するメッセージの内容を記述します。
- SOAPメッセージ
- SOAPプロトコルでオブジェクト間の送受信に使用するメッセージです。SOAPメッセージは,SOAPエンベロープ,SOAPヘッダ,およびSOAPボディという要素で構成されます。
- UDDI
- UDDIはWebサービスに関する情報を公開したり,検索したりするためのAPI,およびその情報を格納するUDDIレジストリを規定しています。
- Webサービス
- Web関連の技術を利用して,ネットワークを介して提供されるサービスです。Webサービスの基礎となる技術には,SOAP,WSDL,およびUDDIなどがあります。
- WS-I
- WS-I(Web Services Interoperability Organization)とは,異なるベンダで作成されたWebサービス製品やプラットフォーム間の相互接続性を向上させるための標準仕様を制定している団体です。
- WS-Security
- OASISが規定している,Webサービスのセキュリティに関する仕様です。WS-Securityは,XMLセキュリティの技術を利用しています。
- WSDL(Web Services Description Language)
- インタフェース定義の言語仕様の一つです。SOAPアプリケーションの開発では,サーバ側に実装したSOAPサービスにアクセスするためのインタフェース定義を記述します。
- WSDL生成機能
- 開発支援コマンドによって,WSDLを自動的に生成する機能です。
(カ行)
- コンテキスト
- Webアプリケーションをまとめた管理単位です。
- コンテキストパス
- 「コンテキストルート」を参照してください。
- コンテキストルート
- コンテキストのルートパスです。コンテキスト内のWebアプリケーションにアクセスするときにURL上に指定します。コンテキストパスとも呼びます。
(サ行)
- 識別子
- サーバ定義ファイル中から動作中のサーバの情報を取得するためのキーとして使用する文字列です。サーバにデプロイしたSOAPアプリケーションのコンテキストルートから先頭の「/」を抜いた名称を使用します。
- スケルトン
- SOAPサービスに対する静的なインタフェースです。サーバ側にデプロイし,クライアント側との送受信の処理を隠蔽します。
- スタブ
- クライアントからのリクエストをSOAPエンジンに渡し,SOAPエンジンからの戻り値を返す働きを持つインタフェースです。クライアント側にデプロイし,サーバ側との送受信の処理を隠蔽します。
- ソースコード生成機能
- 開発支援コマンドによって,SOAPアプリケーションの開発に必要なソースコードをWSDLから自動的に生成する機能です。
(タ行)
- 直列化
- プログラム内のオブジェクトを,SOAPメッセージで表現できる形式に変換することをいいます。
- デプロイ
- 作成したJavaプログラムを利用できる状態にする手続きのことをいいます。SOAPアプリケーションをデプロイすることで,提供するサービスが利用できるようになります。
- 添付ファイル付きSOAPメッセージ
- SOAPヘッダやSOAPボディに加えて,任意のファイルが添付されたSOAPメッセージです。
(ナ行)
- 名前空間
- XML文書内で同じ名前を持つ要素や属性が,異なる意味を表すために定義する識別子です。
(ハ行)
- パーセントエンコード
- パーセントエンコードとは,パーセント記号とそのあとに続く2文字の16進数で,URLに使用できない日本語などの文字を表現することです。
- (例)"いろは" → "%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%AF"
(マ行)
- メッセージング
- クライアントとサーバ間で任意のデータをメッセージとして送受信することをいいます。メッセージング形態のSOAPアプリケーションでは,クライアントとサーバ間のデータの送受信に,XML形式のデータであるSOAPメッセージを使用します。
(ヤ行)
- ユーザ定義例外
- SOAPアプリケーションの開発者が,SOAPサービスの処理で独自に実装する例外のことです。必要に応じてSOAPサービスの処理でスローします。
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