Cosminexus システム構築ガイド
ここでは,マニュアル「Cosminexus 機能解説」で説明した機能を使用するために設定する項目を,次の分類に分けて説明します。機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を参照してください。
なお,ここでは,バッチサーバの動作設定でユーザ定義ファイルを編集して設定できる項目のうち,主な項目とその項目を設定するユーザ定義ファイル,および各ファイルのパラメタやキーについて説明します。ユーザ定義ファイルのうち,簡易構築定義ファイルとパラメタの詳細,およびここで説明していないパラメタについては,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。簡易構築定義ファイル以外のユーザ定義ファイルとキーの詳細,およびここで説明していないキーについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
EJBアクセス機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルに次の表に示す内容を設定します。
表12-3 EJBアクセス機能を使用するための設定(簡易構築定義ファイル)
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| RMI-IIOP通信のタイムアウト | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
| リモートインタフェースでの通信障害発生時のEJBクライアントの動作 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
| バッチサーバの通信ポートとIPアドレスの固定 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
注※1 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバ用のユーザプロパティに設定します。
注※2 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定します。
ネーミング管理の機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルに設定します。設定内容を次の表に示します。
表12-4 ネーミング管理の機能を使用するための設定(簡易構築定義ファイル)
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| 基本設定 | デフォルトの設定では,バッチサーバはホスト名「localhost」,ポート番号「900」のCORBAネーミングサービスをインプロセスで自動起動して使用します。設定を変更したい場合には,論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
| ラウンドロビン検索※2 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
| ネーミングのキャッシング | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
<configuration>
<logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type>
<param>
<param-name>ejbserver.jndi.cache</param-name>
<param-value>on</param-value>
</param>
<param>
<param-name>ejbserver.jndi.cache.interval</param-name>
<param-value>60</param-value>
</param>
<param>
<param-name>ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option</param-name>
<param-value>check</param-value>
</param>
:
</configuration>
|
| ネーミングサービスの通信タイムアウト | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
注※1 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバ用のユーザプロパティに設定します。
注※2 ラウンドロビン検索は,ユーザ指定名前空間機能を使用していることが前提になります。ユーザ指定名前空間機能を使用する場合,サーバ管理コマンドの動作設定のカスタマイズが必要です。設定方法については,「9.2.2 サーバ管理コマンドの動作設定のカスタマイズ」を参照してください。
リソース接続とトランザクション管理の機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルに設定します。設定内容を次の表に示します。
表12-5 リソース接続とトランザクション管理の機能を使用するための設定(簡易構築定義ファイル)
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| トランザクションのタイムアウト | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
|
| Application Serverが管理するトランザクションの外でコネクションシェアリングの有効化 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
|
| コネクションアソシエーション | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
| DataSourceオブジェクトのキャッシング | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
|
| DB Connectorのコンテナ管理でのサインオンの最適化 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
|
| トランザクションタイムアウト(バッチサーバ単位) | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
注※1 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバ用のユーザプロパティに設定します。
注※2 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定します。
ガーベージコレクション制御機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルに設定します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
ejbserver.batch.gc.watch.thresholdは,簡易構築定義ファイルの,バッチサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定します。
コンテナ拡張ライブラリの機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルに設定します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
これらのパラメタは,簡易構築定義ファイルのバッチサーバの拡張パラメタに設定します。
コンテナ拡張ライブラリの機能を使用するための設定方法については,「4.10 コンテナ拡張ライブラリの設定」を参照してください。
システムの日常運用の支援機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルに設定します。設定内容を次の表に示します。
表12-6 システムの日常運用の支援機能を使用するための設定(簡易構築定義ファイル)
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| リソース枯渇監視機能 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.watchから始まるパラメタ※で,リソース枯渇監視機能の使用の有無,リソースの監視間隔やしきい値などを指定します。なお,リソースの種別によっては,リソースの監視間隔やしきい値は,サーバ管理コマンドで指定します。設定方法については,「12.3 リソース枯渇監視の設定」を参照してください。 |
| 稼働情報収集機能 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.managementから始まるパラメタ※で,稼働情報の取得レベル,収集間隔,稼働情報ファイルの出力先,イベントを発行するためのしきい値や監視間隔などを指定します。 設定方法については,「12.4 稼働情報ファイルの取得とイベント発行の設定」を参照してください。 また,イベント発行時に出力されるメッセージを利用してManagementイベントを発行することもできます。Managementイベントの設定については,「14.1 Managementイベントによる処理の自動実行の設定」を参照してください。 |
| Managementイベントによる処理の自動実行 | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
注※ 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバ用のユーザプロパティに設定します。
システムの保守支援機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルに設定します。設定内容を次の表に示します。
表12-7 システムの保守支援機能を使用するための設定(簡易構築定義ファイル)
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| アプリケーションのユーザログ出力※ | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.applicationから始まるパラメタで,バッチアプリケーションのユーザログの出力先,ログレベル,ログ面数,使用するフィルタ,フォーマッタなどを指定します。設定方法については,「13.5 アプリケーションのユーザログ出力の設定」を参照してください。 |
| バッチサーバのログ出力※ | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
注※ 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバ用のユーザプロパティに設定します。
システムの監査支援機能を使用するためには,簡易構築定義ファイルおよび監査ログファイルに設定します。設定内容を次の表に示します。
表12-8 システムの監査支援機能を使用するための設定(簡易構築定義ファイル,監査ログファイル)
| 項目 | 設定個所 | 設定内容 |
|---|---|---|
| データベース監査証跡との連携 | 簡易構築定義ファイル※ | 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
|
| 監査ログ出力 | 監査ログ定義ファイル | 監査ログ定義ファイルに,監査ログを出力するかどうかを指定します。設定方法については,J2EEサーバの場合と同じです。詳細は,「4.16 監査ログ出力の設定」を参照してください。 |
注※ 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定します。
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