Cosminexus システム構築ガイド
ユーザ定義ファイルを編集することで,サーバ管理コマンドの動作設定をカスタマイズできます。必要に応じて,サーバ管理コマンドの動作設定をカスタマイズしてください。なお,UNIXの場合,カスタマイズにはroot権限,またはComponent Container管理者の権限が必要です。
次のディレクトリにあるコマンドがサーバ管理コマンドのコマンドになります。
コマンドについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
サーバ管理コマンドの動作設定をカスタマイズするには,次のユーザ定義ファイルをテキストエディタなどで編集します。なお,これらのユーザ定義ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
サーバ管理コマンドのカスタマイズでユーザ定義ファイルを編集して設定できる項目のうち,主な項目とその項目を設定するユーザ定義ファイルおよびキーを次の表に示します。キーの詳細,およびここで説明していないキーについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
表9-2 サーバ管理コマンドのカスタマイズで設定できる主な項目
| 分類 | 項目 | 設定ファイル | 設定方法 |
|---|---|---|---|
| JavaVM | JavaVMのヒープサイズ | usrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合) | add.jvm.argキーに,JavaVMのヒープサイズを指定します。 |
| ネーミングサービス | − | usrconf.properties | 次のキーを指定します。
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| EJBホームオブジェクトリファレンスの別名付与(ユーザ指定名前空間機能) | usrconf.properties | ejbserver.cui.optionalname.enabledキーに,EJBホームオブジェクトの別名を指定するかどうかを指定します。 また,EJBホームオブジェクトに別名を付与するためには,このキーの指定に加えて,サーバ管理コマンドまたはServer Plug-inを使用してJ2EEアプリケーションのプロパティを定義するときに,EJBホームオブジェクトの別名を指定する必要があります。JNDI名前空間に登録される名称の参照と変更については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。 |
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| J2EEリソースの別名付与(ユーザ指定名前空間機能) | usrconf.properties | ejbserver.cui.optionalname.enabledキーにJ2EEリソースの別名を指定するかどうかを指定します。 J2EEリソースに別名を付与するためには,さらに,J2EEアプリケーションのプロパティを定義するときに,サーバ管理コマンドまたはServer Plug-inを使用してJ2EEリソースの別名を指定する必要があります。JNDI名前空間に登録される名称の参照と変更については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。 |
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| スマートエージェント | − | usrconf.properties | vbroker.agent.portキーに,サーバ管理コマンドが使用するスマートエージェントのポート番号を指定します。 |
| ログ | Cosminexus TPBrokerのトレースファイル | usrconf.properties | vbroker.orb.htc.tracePathキーに,Cosminexus TPBrokerのトレースファイル出力先のパスを指定します。 |
| サーバ管理コマンドのログ | usrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合) usrconf.properties |
サーバ管理コマンドのログは,ログの出力先,ログレベルを変更できます。 詳細については,「(3) サーバ管理コマンドのログ取得の設定」を参照してください。 |
(凡例) −:該当しない。
サーバ管理コマンドのログは,ログの出力先,ログレベルを変更できます。変更できる項目と,項目に対応するユーザ定義ファイルとキーを次に示します。
| 項目 | 対応するユーザ定義ファイルとキー |
|---|---|
| ログの出力先 | usrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のUSRCONF_JVM_ARGSキーの-Dejbserver.log.directoryオプション |
| ログレベル | usrconf.propertiesのejbserver.logger.enabled.*キー |
ファイルおよびキーの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
サーバ管理コマンドのログの出力先を変更する場合は,サーバ管理コマンド用のusrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)でログの出力先ディレクトリを指定します。
サーバ管理コマンドのログレベルは,ログの重要度を表します。ログレベルには,「Error」,「Warning」,「Information」,「Debug」の四つがあります。ログレベルを設定すると,設定したレベルのログが出力されます。デフォルトでは,Errorレベルのログだけが取得されます。通常はデフォルトのまま利用してください。
ログレベルは,サーバ管理コマンド用のusrconf.propertiesの次のキーで設定します。
ejbserver.logger.enabled.*=<レベル名>
レベル名には,「Error」,「Warning」,「Information」,「Debug」の文字列を一つ,または複数設定します。複数設定する場合には,レベル名の文字列の間をコンマ(,)で区切ります。
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