Cosminexus システム構築ガイド

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4.10 コンテナ拡張ライブラリの設定

コンテナ拡張ライブラリは,Enterprise Bean,サーブレット,JSPが利用する共通のライブラリです。コンテナ拡張ライブラリを利用することで,Enterprise Bean,サーブレット,JSPから共通のライブラリを呼び出せるようになります。

この節では,コンテナ拡張ライブラリを使用するための設定について説明します。コンテナ拡張ライブラリの機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を参照してください。なお,コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合は,サーバ起動・停止フック機能を使用します。サーバ起動・停止フック機能の実装については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を参照してください。

コンテナ拡張ライブラリを使用するためには,次の設定が必要です。

  1. コンテナ拡張ライブラリ用のJARファイルを作成します。
    コンテナ拡張ライブラリの利用については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を参照してください。
  2. 簡易構築定義ファイルで,論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
    • add.class.path
      add.class.pathの設定値には,手順1.で作成したJARファイルのパスをJ2EEサーバのシステムクラスパスを指定します。
    add.class.pathは,簡易構築定義ファイルのJ2EEサーバの拡張パラメタに設定します。
  3. コンテナ拡張ライブラリからJNI機能を使用する場合は,簡易構築定義ファイルで,論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを指定します。
    • add.library.path
      add.library.pathの設定値には,JNI用ライブラリの検索パスを指定します。
    • ejbserver.application.InitTermProcessClasses
      ejbserver.application.InitTermProcessClassesの設定値には,サーバ起動・停止フック機能のクラス名を指定します。
    add.library.pathおよびejbserver.application.InitTermProcessClassesは,簡易構築定義ファイルの,J2EEサーバの拡張パラメタに設定します。
  4. サーバ管理コマンド用のファイルのキーにコンテナ拡張ライブラリ用のJARファイルを指定します。
    指定するファイルおよびキーは,OSによって異なります。
  5. コンテナ拡張ライブラリからJNI機能を使用する場合は,サーバ管理コマンド用のファイルのキーで,JNI用ライブラリの検索パスを指定します。
    複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切ってください。
    指定するファイルは,OSによって異なります(キーは共通です)。

ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」およびマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

簡易構築定義ファイルおよびユーザ定義ファイルの設定例を次に示します。この例では,コンテナ拡張ライブラリのJARファイルは「extended_container.jar」で,そのコンテナ拡張ライブラリがJNIを使用して「extended_container.dll」(UNIXの場合,extended_container)を呼び出します。