Cosminexus システム構築ガイド

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4.11 CTMによるリクエストのスケジューリングの設定

Cosminexusでは,CTMを使用してリクエストをスケジューリングすることで,特定のJ2EEアプリケーションに大量のリクエストが集中した場合に,リクエストを複数のサーバに振り分けて処理させたり,一度に処理させるリクエストの数(流量)を制御したりできます。負荷の集中による障害の発生を防止することで,システムの信頼性を確保できます。また,処理を適切に分散させることで,システムの処理性能の向上も図れます。CTMを使用したリクエストのスケジューリングについては,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のCTMによるリクエストのスケジューリングと負荷分散に関する説明を参照してください。

この節では,CTMを使用してリクエストのスケジューリングをするための設定方法について説明します。

CTMによるリクエストのスケジューリングをするためには,次の設定が必要です。

<この節の構成>
(1) 実行環境ディレクトリの作成と環境変数の設定
(2) 簡易構築定義ファイルでの設定
(3) サーバ管理コマンドでの設定

(1) 実行環境ディレクトリの作成と環境変数の設定

CTMを使用するためには,CTMとパフォーマンストレーサの実行環境ディレクトリを作成して,環境変数に指定する必要があります。

実行環境ディレクトリの作成および環境変数については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」のCTMを使用する場合に必要な設定に関する説明を参照してください。

(2) 簡易構築定義ファイルでの設定

CTMを使用してリクエストをスケジューリングする場合には,簡易構築定義ファイルで論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを設定してください。なお,CTMの機能を使用する場合,CTMを使用する構成でシステムを構築する必要があります。CTMを使用するシステムの構成や構築手順,および簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

(3) サーバ管理コマンドでの設定

サーバ管理コマンドで設定できる内容を次に示します。サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。

cjgetapppropコマンドで属性ファイルを取得し,属性ファイル編集後に,cjsetapppropコマンドで編集内容をJ2EEアプリケーションに反映させてください。