Cosminexus 機能解説

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付録F.2 Oracleの機能を使用した接続

DB ConnectorからOracle RACに接続し,Oracle RACの機能でデータベースアクセスの負荷を分散します。

<この項の構成>
(1) 負荷分散処理の流れと設定
(2) データベース障害発生時と回復時の動作

(1) 負荷分散処理の流れと設定

Oracle RACの機能を使用した場合の負荷分散処理の流れと設定を次の図に示します。

図F-2 Oracle RACの機能を使用した接続

[図データ]

この図では,3台構成のOracle RACシステムで,データベースノード1にはインスタンス1,データベースノード2にはインスタンス2,データベースノード3にはインスタンス3があります。データベースに接続するための設定を次に示します。

  1. OracleにサービスXを作成します。サービスとは,Oracle 10gから導入された機能です。
  2. サービスXでは,インスタンス1,2,3への接続を「優先」に設定します。なお,グローバルトランザクションは使用しないため,DTPは無効にします。
  3. サービスXに対応したDB Connector Aを生成します。
  4. DB Connector Aは,サービスXを使用するように設定します。
  5. J2EEアプリケーション1,および2をDB Connector Aに関連づけます。

この設定によって,J2EEアプリケーション1,および2からのデータベースアクセスはデータベースノード1,2,3に分散されます。

(2) データベース障害発生時と回復時の動作

データベース障害が発生した場合,Oracle RAC機能によって障害が発生したインスタンスが切り離され,残っているインスタンスで処理が続行されます。

Cosminexusのコネクションプールを使用している場合,データベース回復時には次の操作を実行してください。コネクションプールがクリアされ,これ以降のアクセスが正常に分散されます。