Cosminexus 機能解説

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付録F.1 Cosminexusの機能を使用した接続

Cosminexusのコネクションプールのクラスタ化機能を使用して,Oracle RACに接続します。Cosminexusがデータベースアクセスの負荷を分散します。コネクションプールのクラスタ化機能については,「9.12 コネクションプールのクラスタ化」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 負荷分散処理の流れと設定
(2) データベース障害発生時と回復時の動作

(1) 負荷分散処理の流れと設定

コネクションプールのクラスタ化機能を使用した場合の負荷分散処理の流れと設定を次の図に示します。

図F-1 コネクションプールのクラスタ化機能を使用した接続

[図データ]

この図では,3台構成のOracle RACシステムで,データベースノード1にはインスタンス1,データベースノード2にはインスタンス2,データベースノード3にはインスタンス3があります。データベースに接続するための設定を次に示します。

  1. インスタンス1,2,3に対応したメンバリソースアダプタ用DB Connector M1,M2,M3を生成します。また,メンバリソースアダプタに振り分ける機能を持つルートリソースアダプタ用DB Connector Rも生成します。
  2. J2EEアプリケーションはルートリソースアダプタ用DB Connector Rに関連づけます。

この設定によって,J2EEアプリケーション1,2からのデータベースアクセスはデータベースノード1,2,3に分散されます。

(2) データベース障害発生時と回復時の動作

データベース障害が発生した場合,Cosminexusが障害を検知します。障害が発生したデータベースに対応するメンバリソースアダプタが閉塞され,残っているインスタンスで処理が続行されます。

データベース障害が回復するとCosminexusは自動で閉塞を解除します。また,手動でも閉塞を解除できます。