Cosminexus 機能解説
ベーシックモードおよびサーブレットエンジンモードで使用できるJ2EEの機能,およびApplication Serverの機能について一覧に示します。
互換用の動作モードで使用できるJ2EEの機能について,次の表に示します。
表A-1 互換用の動作モードで使用できるJ2EEの機能
J2EEの機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード | |
---|---|---|---|
Servlet 2.3 | ○ | ○ | |
Servlet 2.4 | × | × | |
JSP 1.2 | ○ | ○ | |
JSP 2.0 | × | × | |
EJB 2.0 | ○ | × | |
Message-driven Bean | × | × | |
ローカルインタフェース | × | × | |
CMP 1.1 | ○ | × | |
CMP 2.0 | × | × | |
EJB 2.1 | × | × | |
ビジネスインタフェース アノテーション DI |
× | × | |
JDBC 2.0コア JDBC 2.0オプションパッケージ |
○ | ○ | |
JDBC 3.0 | × | × | |
JMS 1.0.2※1 | × | × | |
JMS 1.1※2 | × | × | |
Connector 1.0(JCA 1.0) | × | × | |
Connector 1.5(JCA 1.5) | × | × | |
JTA 1.0.1 | ○ | × | |
local | ○ | × | |
global | × | × | |
JavaMail 1.2 | ○※3 | × | |
JavaMail 1.3 | × | × |
(凡例) ○:使用できる ×:使用できない
ベーシックモードおよびサーブレットエンジンモードの場合に使用できるApplication Serverの各機能について説明します。
表A-2 互換用の動作モードで使用できるWebコンテナの機能
Webコンテナの機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード | |
---|---|---|---|
Webアプリケーションの実行 | ◎ | △ | |
インプロセスHTTPサーバによるリクエストの受け付け | ◎ | × | |
セッション管理 | HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定 | ◎ | × |
セッションIDおよびCookieへのサーバIDの付加 | ◎ | ◎ | |
文字コード変換 | ○ | ○ | |
デフォルトの文字エンコーディング設定 | ◎ | × | |
JSPの事前コンパイル | × | × | |
JSPファイルのコンパイル結果の保持 | ◎ | ◎△ | |
アプリケーションのイベントリスナ | ○ | ○ | |
タグファイルの実行 | × | × | |
JSP ELの実行 | × | × | |
リクエストおよびレスポンスのフィルタリング | ○ | ○ | |
フィルタリングによるHTTPレスポンスの圧縮 | ○ | ○ | |
Webコンテナのセキュリティ管理 | SSL使用による認証情報とデータの暗号化 | ◎ | ◎ |
ロールに基づくWebコンテナのユーザ認証 | ◎ | ◎△ | |
Webコンテナ実行時の保護 | ◎ | ◎△ | |
EJBコンテナとの連携 | ◎ | ◎△ | |
データベースとの接続 | △ | ◎△ | |
Webコンテナによるスレッドの作成 | ◎ | ◎△ | |
同時実行スレッド数の制御 | Webコンテナ単位の同時実行スレッド数制御 | ◎ | ◎ |
Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数制御 | ◎ | × | |
URLグループ単位の同時実行スレッド数制御 | × | × | |
ユーザスレッドの使用 | ◎ | ◎ | |
通信タイムアウトの設定 | ◎ | ◎ | |
Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分け | ◎ | ◎ | |
エラーページのカスタマイズ | ◎ | ◎ | |
ドメイン名指定でのトップページの表示 | ○ | ○ | |
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知 | ○ | ○ | |
Webサーバ連携・インプロセスHTTPサーバ・簡易WebサーバでのIPアドレスの指定※ | ◎ | ○ | |
静的コンテンツのキャッシュ | ◎ | ○ | |
簡易Webサーバ機能 | ◎ | ◎△ | |
セッションフェイルオーバ機能 | ◎ | × |
注 ◎△は,J2EEの機能に加えてApplication Serverで拡張した機能またはApplication Server独自の機能を使用でき,かつJ2EEサーバモードとサーブレットエンジンモードで機能差があることを表します。
注※ サーブレットエンジンモードの場合は,インプロセスHTTPサーバは使用できないため,インプロセスHTTPサーバで利用するIPアドレスの指定は該当しません。
表A-3 互換用の動作モードで使用できるEJBコンテナの機能
EJBコンテナの機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード | |
---|---|---|---|
Eneterprise Beanの実行 | ○ | × | |
EJBコンテナのJNDI名前空間へのリファレンス登録 | ◎ | × | |
外部リソースとの接続 | ○ | × | |
Enterprise Beanでのトランザクション設定 | ○ | × | |
Enterprise Beanへのアクセス制御 | ○ | × | |
EJBコンテナの動作の最適化 | Entity Beanのキャッシュモデル(コミットオプション指定) | ○ | × |
Stateless Session Bean,Entity Beanのプーリング | ◎ | × | |
Stateful Session Beanのタイムアウト | ◎ | × | |
Entity BeanのEJBオブジェクトのタイムアウト | ◎ | × | |
RMI-IIOP通信のタイムアウト | ◎ | × | |
インスタンス取得待ちのタイムアウト | × | × | |
EJBのリモートインタフェースの呼び出し | ◎ | × | |
Timer Serviceの機能 | × | × | |
EJBクライアントの使用 | ◎ | × | |
セキュリティ管理 | セキュリティアイデンティティの使用 | △※ | × |
通信ポートとIPアドレスの固定 | ◎ | × | |
Enterprise Beanへのアクセス制御の抑止オプション | ◎ | × |
表A-4 互換用の動作モードで使用できるJ2EEアプリケーションの実行機能
J2EEアプリケーションの実行機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード |
---|---|---|
アーカイブ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ | ○ | × |
展開ディレクトリ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ | × | × |
J2EEアプリケーションのリデプロイ | ◎ | × |
J2EEアプリケーションの更新検知とリロード | × | × |
Webアプリケーションの更新検知とリロード | × | ◎※1 |
リソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションの操作 | ○※2 | ◎ |
注※1 サーブレットエンジンモードで使用できるリロード機能は,1.4モードで使用できるリロード機能とは差異があります。サーブレットエンジンモードで使用できるリロード機能については,「付録C.2 Webアプリケーションの更新検知とリロード」を参照してください。
注※2 ベーシックモードの場合,リソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションのインポートはできますが,J2EEアプリケーションの開始はできません。また,開始状態のJ2EEアプリケーションをインポートした場合,J2EEアプリケーションにリソースアダプタが含まれている場合は開始できません。
表A-5 互換用の動作モードで使用できるネーミング管理の機能
ネーミング管理の機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード |
---|---|---|
JNDI名前空間へのオブジェクトのバインドとルックアップ | ◎ | × |
Enterprise BeanまたはJ2EEリソースへの別名付与(ユーザ指定名前空間機能) | ◎※ | × |
ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索 | ◎ | ◎ |
ネーミング管理機能でのキャッシング | ◎ | ◎ |
CORBAネーミングサービスの切り替え | ◎ | ◎ |
表A-6 互換用の動作モードで使用できるリソース接続とトランザクション管理の機能
リソース接続とトランザクション管理の機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード | |
---|---|---|---|
コネクションプーリング | DB Connectorによるコネクションプーリング | − | − |
データソースによるコネクションプーリング | ◎ | − | |
Webコンテナコネクションプールによるコネクションプーリング | − | ◎ | |
DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMによるコネクションプーリング | − | − | |
uCosminexus TP1 Connectorとのコネクションプーリング | − | − | |
TP1/Message Queue - Accessとのコネクションプーリング | − | − | |
SMTPサーバとのコネクションプーリング | × | − | |
JavaBeansリソースとのコネクションプーリング | − | − | |
コネクションプールのウォーミングアップ | × | × | |
コネクション数調節 | × | × | |
コネクションシェアリング | ○ | − | |
コネクションアソシエーション | × | − | |
ステートメントプーリング(DB Connector) | × | × | |
ライトトランザクション | × | − | |
インプロセストランザクションサービス | × | − | |
DataSourceオブジェクトのキャッシング | ◎ | × | |
DB Connectorのコンテナ管理でのサインオンの最適化 | − | − | |
受信バッファのプーリング | × | × | |
コネクションの障害検知 | DB Connectorによる障害検知 | − | − |
データソースによる障害検知 | × | − | |
Webコンテナコネクションプールによる障害検知 | − | × | |
DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMによる障害検知 | − | − | |
uCosminexus TP1 Connectorとのコネクション障害検知 | − | − | |
TP1/Message Queue - Accessとのコネクション障害検知 | − | − | |
SMTPサーバとのコネクション障害検知 | × | − | |
JavaBeansリソースとのコネクション障害検知 | − | − | |
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち | × | × | |
コネクションの取得リトライ | DB Connectorによるコネクション取得リトライ | − | − |
データソースによるコネクション取得リトライ | ◎ | − | |
Webコンテナコネクションプールによるコネクション取得リトライ | − | ◎ | |
DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMによるコネクション取得リトライ | − | − | |
uCosminexus TP1 Connectorとのコネクション取得リトライ | − | − | |
TP1/Message Queue - Accessとのコネクション取得リトライ | − | − | |
SMTPサーバとのコネクション取得リトライ | × | − | |
JavaBeansリソースとのコネクション取得リトライ | − | − | |
コネクションプールの情報表示 | ◎ | ◎※ | |
コネクションプールのクリア | ◎ | ◎※ | |
コネクションのクローズ・解放 | コネクション強制クローズ | ◎ | ◎※ |
コネクション自動クローズ(Webコンテナ) | × | × | |
コネクション自動クローズ(EJBコンテナ) | ○ | × | |
コネクションスイーパ | ◎ | × | |
トランザクションタイムアウト | ○ | − | |
トランザクションリカバリ | × | − | |
障害調査用SQLの出力 | × | × | |
コネクションプールのクラスタ化 | × | × | |
リソースへの接続テスト | DB Connectorによるデータベースとの接続テスト | − | − |
データソースによるデータベースとの接続テスト | ◎ | − | |
Webコンテナコネクションプールによるデータベースとの接続テスト | − | × | |
DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMによるデータベース上のキューとの接続テスト | − | − | |
uCosminexus TP1 ConnectorによるOpenTP1 SPPとの接続テスト | − | − | |
TP1/Message Queue - AccessによるTP1/Message Queueとの接続テスト | − | − | |
SMTPサーバとの接続テスト | ○ | − | |
JavaBeansリソースとの接続テスト | − | − |
表A-7 互換用の動作モードで使用できるCTM機能
CTM機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード |
---|---|---|
CTMによるリクエストの流量制御と優先制御 | ◎ | × |
CTMによるリクエストの閉塞制御 | ◎ | × |
CTMによるリクエストの負荷分散 | ◎ | × |
CTMによるリクエストのキューの滞留監視 | ◎ | × |
CTMのゲートウェイ機能を利用したTPBroker/OTMクライアントとの接続 | ◎ | × |
CTMの稼働統計情報の出力/収集 | ◎ | × |
表A-8 互換用の動作モードで使用できる統合ユーザ管理機能
統合ユーザ管理機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード |
---|---|---|
Cosminexus標準ログインモジュールを使用したログイン | ◎ | ◎ |
Cosminexus標準ログインモジュールを使用したユーザ情報リポジトリへのアクセス | ◎ | ◎ |
統合ユーザ管理のセッション管理 | ◎ | ◎ |
シングルサインオン | ◎ | ◎ |
カスタムログインモジュールを使用したログイン | ◎ | ◎ |
統合ユーザ管理をするためのアプリケーション開発 | ◎ | ◎ |
リポジトリ管理 | ◎ | × |
リソース監視 | ◎ | × |
表A-9 互換用の動作モードで使用できるログ運用および障害検知に使用する機能
ログ運用および障害検知に使用する機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード |
---|---|---|
稼働情報の監視(稼働情報の収集機能) | × | × |
稼働情報の監視(運用管理コマンド・運用管理ポータルの機能) | ◎ | × |
リソースの枯渇監視 | × | × |
Managementイベントによる処理の自動実行 | × | × |
CTMの稼働統計情報の収集 | ◎ | × |
システムの処理性能の解析 | ◎※ | ◎ |
ユーザログ出力 | ◎ | ◎ |
コンソールログ出力 | ◎ | × |
障害検知時コマンド | ◎ | × |
snapshotログ収集 | ◎ | ◎ |
注※ ベーシックモードの場合,次の機能レイヤでは性能解析情報を出力しません。
表A-10 互換用の動作モードで使用できるJ2EEアプリケーションの運用機能
J2EEアプリケーションの運用機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード | |
---|---|---|---|
J2EEアプリケーションのリクエストの同時実行数の動的変更 | ◎ | × | |
J2EEアプリケーション実行時間の監視とキャンセル | メソッドタイムアウト機能 | × | × |
メソッドキャンセル機能 | × | × | |
J2EEアプリケーションのサービスの閉塞 | ◎ | ◎ | |
J2EEアプリケーションの停止 | 通常停止 | ○ | ○ |
強制停止 | × | × | |
J2EEアプリケーションの入れ替え | Webアプリケーションのサービスの部分閉塞による入れ替え | ○ | ○※1 |
リデプロイ機能による入れ替え | ◎ | × | |
リロードによる入れ替え※2 | × | ◎ | |
テストモードでのJ2EEアプリケーションの実行 | × | × |
注※1 WebサーバにHitachi Web Serverを使用している場合だけ使用できます。
注※2 サーブレットエンジンモードで使用できるリロード機能は,1.4モードで使用できるリロード機能とは差異があります。サーブレットエンジンモードで使用できるリロード機能については,「付録C.2 Webアプリケーションの更新検知とリロード」を参照してください。
表A-11 互換用の動作モードで使用できるシステムの監査機能
システムの監査機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード |
---|---|---|
監査ログ出力機能 | × | × |
データベース監査証跡連携機能 | × | × |
表A-12 互換用の動作モードで使用できるクラスタソフトウェアによる系切り替え機能
クラスタソフトウェアによる系切り替え機能 | ベーシックモード | サーブレットエンジンモード |
---|---|---|
1:1系切り替えシステム | ○ | × |
相互系切り替えシステム | ○ | × |
N:1系切り替えシステム | × | × |
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