Cosminexus 機能解説

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付録A.1 互換用のサーバの動作モード

互換用のサーバの動作モードには次の二つがあります。

それぞれの動作モードについて説明します。

<この項の構成>
(1) ベーシックモード
(2) サーブレットエンジンモード

(1) ベーシックモード

ベーシックモードは,J2EEサーバモードの一つです。単一のデータベースだけのリソースをトランザクションで使用するシステムに適用できます。旧バージョンとの互換性を重視したモードです。

なお,ベーシックモードは,1.4モード(06-71までのスタンダードモードまたはアドバンスドモード)に比べて,使用できる機能に制限があります。J2EEサーバモードを使用する場合は,1.4モードを使用することを推奨します。

参考
ベーシックモードから1.4モードへの変更
すでにベーシックモードを使用している場合も,1.4モードへの変更ができます。変更する場合は,次の点に留意してください。
  • データソースをインポートしている場合,データソースを削除してから,再度作成し直す必要があります。
  • サーバの環境をいったん削除してから,再度サーバの環境をセットアップし直す必要があります。
  • 1.4モードを使用する場合は,トランザクション管理サーバなどが必要となるため,ベーシックモードに比べ,多量のCPU/メモリリソースが必要となります。
また,動作モードの変更によって,変更前の動作モードで使用できたプロパティが使用できなくなることがありますので注意してください。

(2) サーブレットエンジンモード

1.4モードまたはベーシックモードではJ2EEコンテナ(EJBコンテナとWebコンテナ)を利用します。一方,サーブレットエンジンモードは,Webアプリケーションだけを動作させる(Enterprise Beanを使用しない)場合など,Webコンテナ部分だけを使用する構成のときに利用できる動作モードです。サーブレットエンジンモードでは,サーブレットエンジンだけが単独で動作します。サーブレットエンジンとは,サーブレット実行機能,JSP実行機能を持つサーバのことです。

このモードでは,WebアプリケーションからはJava Servlet Specification v2.3,JavaServer Pages Specification v1.2に示すAPIおよびCosminexus DABroker Libraryを通じ,Sun JDBC API仕様に従った方法によるデータベースアクセスが利用できます。

なお,サーブレットエンジンモードで実行したときのサーバをWebコンテナサーバと呼びます。