Cosminexus 機能解説
Webアプリケーションのサービスの閉塞とは,WebアプリケーションをフロントとするJ2EEアプリケーションのサービスを閉塞することを指します。Webアプリケーションのサービスの閉塞は,例えば,業務時間外やシステムのメンテナンス時に,サービスを停止するときに実施します。
Webアプリケーションのサービスを閉塞する方法には,次の五つがあります。
サービス閉塞の方法には,負荷分散機を使用する場合と使用しない場合で手順が異なります。ここでは,負荷分散機でリクエストの振り分け先を変更することによって,サービスを閉塞する場合を例に,サービスの閉塞について説明します。
負荷分散機を使用してリクエストの振り分け先を変更する場合,サービス閉塞用のWebサーバを配置する必要があります。稼働中のWebアプリケーションの閉塞後は,サービス閉塞用のWebサーバにリクエストを転送するよう,負荷分散機を設定します。
サービス閉塞前とサービス閉塞後のリクエストの振り分けについて,次の図に示します。
図19-8 サービス閉塞前とサービス閉塞後のリクエストの振り分け
なお,サービス閉塞用のWebサーバでは,Webアプリケーションのサービス閉塞後,リクエストがきたときには,エラーページを返すようにします。
表示させるエラーページはカスタマイズすることもできます。表示されるエラーページについては,「(3) エラーページの表示」を参照してください。
閉塞したWebアプリケーションのサービスにアクセスした場合,クライアントにはエラーページが表示されます。表示されるエラーページは,次のどれかとなります。
表示されるエラーページは,Webアプリケーションのサービス閉塞の方法によって異なります。サービス閉塞の方法と,表示されるエラーページを次の表に示します。
表19-8 サービス閉塞の方法と表示されるエラーページ
サービス閉塞の方法 | 表示されるエラーページ |
---|---|
負荷分散機でリクエストの振り分け先を変更する方法 | サービス閉塞用のWebサーバで設定したエラーページ |
負荷分散機を停止する方法 | 接続エラーのページ |
Webサーバを停止する方法 | 接続エラーのページ※1 |
J2EEサーバを停止する方法 | 次のエラーステータスコードが表示されたページ
|
アプリケーションを停止する方法 | 次のエラーステータスコードが表示されたページ
|
表示されるエラーページは,ユーザ作成のエラーページにカスタマイズできます。ただし,カスタマイズはサービス閉塞の方法によって,できる場合とできない場合があります。サービス閉塞の方法と,エラーページのカスタマイズについて次の表に示します。
表19-9 サービス閉塞の方法とエラーページのカスタマイズ
サービス閉塞の方法 | エラーページのカスタマイズ |
---|---|
負荷分散機でリクエストの振り分け先を変更する方法 | ○ |
負荷分散機を停止する方法 | × |
Webサーバを停止する方法 | × |
J2EEサーバを停止する方法 | ○※ |
アプリケーションを停止する方法 | ○※ |
(凡例) ○:できる ×:できない
なお,エラーページのカスタマイズの概要については,「4.24 エラーページのカスタマイズ」を参照してください。エラーページのカスタマイズは,WebサーバにHitachi Web Serverを使用している場合だけできます。
Webアプリケーションのサービス閉塞の解除は,サービス閉塞の方法によって異なります。サービス閉塞の方法ごとに,サービス閉塞の解除の方法を示します。
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