Cosminexus 機能解説
セッションフェイルオーバ機能では,J2EEサーバ上のHttpSessionオブジェクトに登録されたオブジェクトの情報を,ほかのJ2EEサーバに引き継ぎます。
複数のJ2EEサーバ間で引き継いで使用できるセッションを,グローバルセッションといいます。HTTPセッションは,そのセッションを扱っているJ2EEサーバに障害が発生すると消失します。一方,グローバルセッションは,J2EEサーバとは別のサーバ(SFOサーバ)で管理されているため,J2EEサーバに障害が発生した場合も消失しません。このため,一つのJ2EEサーバで障害が発生した場合に,別のJ2EEサーバにHTTPセッションを作成して,グローバルセッションの情報を引き継ぐことができます。
グローバルセッションを使用している場合に,ほかのJ2EEサーバに引き継がれるHttpSessionオブジェクトの情報を,グローバルセッション情報といいます。
HTTPセッションとグローバルセッションの範囲について,次の図に示します。
図12-3 HTTPセッションとグローバルセッションの範囲
セッションフェイルオーバ機能では,J2EEサーバでの障害発生時にグローバルセッション情報を引き継ぐことで,ユーザにエラーを通知することなく,障害発生前の状態で業務を続行できます。グローバルセッション情報は,SFOサーバで管理されます。SFOサーバとは,システム内のグローバルセッション情報を管理するためのJ2EEサーバです。
セッション情報の引き継ぎの流れについて次の図で説明します。
図12-4 セッション情報引き継ぎの流れ
流れの中で出てきた項目について,以降の項で説明します。
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