Cosminexus 機能解説

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12.1.2 前提条件

セッションフェイルオーバ機能を利用するための前提条件について説明します。

<この項の構成>
(1) 前提となる構成
(2) 前提となる機能
(3) 必要な設定

(1) 前提となる構成

セッションフェイルオーバ機能を使用するには,負荷分散機の使用が前提となります。セッションフェイルオーバ機能は負荷分散機を使用した,複数のJ2EEサーバにリクエストを振り分けるシステム構成の場合に使用できます。

セッションフェイルオーバ機能を使用するためのシステム構成については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」のSFOサーバを使用したセッション情報の引き継ぎについての説明を参照してください。

なお,リダイレクタの負荷分散機能を使用している場合,セッションフェイルオーバ機能は使用はできません。セッションフェイルオーバ機能とリダイレクタの負荷分散機能を同時に使用すると,次のような問題が発生します。

(2) 前提となる機能

セッションフェイルオーバ機能を使用するためには,次の機能の利用が前提となります。

(3) 必要な設定

セッションフェイルオーバ機能を使用するために必要な設定について説明します。

●セッションフェイルオーバ機能を使用するためのDDの定義

セッションフェイルオーバ機能を使用するには,WebアプリケーションのDD(web.xml)にセッションフェイルオーバ用フィルタのフィルタ定義,およびフィルタマッピング定義を追加する必要があります。セッションフェイルオーバ機能を使用するためのDDの定義については,「12.7.4 DDの定義」を参照してください。セッションフェイルオーバ用フィルタの設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

なお,J2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートしたあとで,セッションフェイルオーバ機能を使用するための設定を変更する場合は,サーバ管理コマンドによって変更できます。マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」の,セッション情報の引き継ぎを行うWebアプリケーションの設定変更の説明を参照してください。

このほか,セッションフェイルオーバ機能を使用した場合,ServletAPIの動作について注意する必要があります。セッションフェイルオーバ機能を使用するアプリケーションの開発については,「12.7 セッションフェイルオーバ機能を使用するアプリケーションの実装」を参照してください。

●HTTPセッションのスティッキー(Sticky)の設定

セッションフェイルオーバ機能を使用するには,負荷分散機に対するHTTPセッションのスティッキーを設定する必要があります。