Cosminexus 機能解説

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4.4.4 HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定

Cosminexusでは,有効となるHttpSessionオブジェクト数に,上限値を設定できます。

HTTPSessionオブジェクトの上限値は,J2EEアプリケーションに含まれるWebアプリケーションの属性(プロパティ)として設定します。J2EEアプリケーションの設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

なお,セッションフェイルオーバ機能を使用する場合は,HttpSessionオブジェクト数の上限値の指定は必須となります。セッションフェイルオーバ機能については,「12. J2EEサーバ間のセッション情報の引き継ぎ」を参照してください。

注意
グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能を有効にする場合,セッションフェイルオーバ機能の前提条件であるHttpSessionオブジェクト数の上限値の指定は不要です。グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能については,「12.2.10 グローバルセッション情報のサイズの見積もり」を参照してください。
<この項の構成>
(1) 上限値を設定する対象になるHttpSessionオブジェクト
(2) 上限値を超えた場合の動作

(1) 上限値を設定する対象になるHttpSessionオブジェクト

上限値を設定する対象になるのは,有効なHttpSessionオブジェクトです。

有効なHttpSessionオブジェクトとは,javax.servlet.http.HttpServletRequestクラスのgetSessionメソッドで取得したHttpSessionオブジェクトのうち,次の二つの条件を満たすオブジェクトを指します。

(2) 上限値を超えた場合の動作

HttpSessionオブジェクト数の上限値を設定しているときに,HttpSessionオブジェクト数が上限値に達すると,javax.servlet.http.HttpServletRequestクラスのgetSessionメソッドで,java.lang.IllegalStateExceptionがスローされます。

WebコンテナでのHttpSessionオブジェクト生成は,次のタイミングで実行されます。

生成されたHttpSessionオブジェクトの数が設定した上限値を超えると,次のように動作します。