Application Serverでは，Connector 1.0仕様またはConnector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用して，任意のリソースに接続できます。

Connector 1.5仕様では，J2EEサーバとリソースアダプタ間の通信モデルとして，次の2種類のモデルが決められています。Application Serverでは，これらの通信モデルに対応したリソースアダプタを使用できます。

• Outbound
  J2EEサーバからリソースアダプタにアクセスする通信モデルです。
  
• Inbound
  リソースアダプタからJ2EEサーバにアクセスする通信モデルです。
  

Application Serverでは，Connector 1.5仕様の次の規約に対応しています。

• Lifecycle Management
  リソースアダプタの開始処理または終了処理を管理するための規約です。
  
• Work Management
  リソースアダプタがスレッドを扱うための規約です。
  
• メッセージインフロー
  EISからのメッセージを受信して，リソースアダプタからMessage-driven Beanを使用するための規約です。
  

これらの規約に基づいたApplication Serverの機能については，「9.13.1　リソースアダプタのライフサイクル管理」，「9.13.2　リソースアダプタのワーク管理」および「9.13.3　メッセージインフロー」を参照してください。

また，既存の次の規約に対してConnector1.5仕様で追加された機能についても，Application Serverで対応しています。

• Connection Management
  不正コネクションを検知できます。
  不正コネクションを検知する機能については，「9.11.1　コネクションの障害検知」を参照してください。
  
• Common Client Interface
  メッセージインフローに関連したAPIを使用できます。このAPIに対してApplication Serverで独自に規定した仕様については，「9.13.6　Application Server独自のConnector 1.5 API仕様」を参照してください。