Cosminexus 機能解説
J2EEアプリケーションをデプロイすると,EJBホームオブジェクトリファレンスおよびビジネスインタフェースのリファレンスは,決められた名称で自動的にJNDIの名前にバインドされます。ルックアップ時には,バインドされた名前を使用します。
ここでは,EJBホームオブジェクトリファレンスおよびビジネスインタフェースのリファレンスが自動的にバインドされる名称について説明します。
なお,JNDI名前空間のマッピングの仕組みと使い方については,「8.2.3 JNDI名前空間のマッピングとルックアップ」で説明します。
J2EEアプリケーションを開始(デプロイ)したとき,Enterprise BeanのEJBホームオブジェクトリファレンスは,次に示す名称で,JNDIの名前にバインドされます。
HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名称>/EJB/<J2EE APP名称>/<Enterprise Bean名称> |
J2EEアプリケーション間のEnterprise Beanの呼び出しや,EJBクライアントアプリケーションからのEnterprise Beanの呼び出しのとき,クライアントはバインドされたJNDIの名前でEJBホームオブジェクトリファレンスをルックアップします。
次に示す図では,下記の条件でJ2EEアプリケーションを開始したとき,"CartHome"インタフェースを実装したEJBホームオブジェクトが生成され,そのリファレンスがJNDIの名前"HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/CartApp/CartEB"にバインドされることを示しています。
図8-1 EJBホームオブジェクトリファレンスのJNDI名前空間へのバインド
次に,自動的にバインドされる名称を利用してEJBホームオブジェクトのリファレンスをルックアップする場合のルックアップとオブジェクトの取得の流れを示します。
図8-2 自動的にバインドされる名称を利用したルックアップとオブジェクトの取得の流れ
J2EEアプリケーションを開始(デプロイ)したとき,ビジネスインタフェースのリファレンスは,次に示す名称で,JNDIの名前にバインドされます。
HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名称>/EJBBI/<J2EE APP名称>/<Enterprise Bean名称> |
J2EEアプリケーション間のEnterprise Beanの呼び出しや,EJBクライアントアプリケーションからのEnterprise Beanの呼び出しのとき,クライアントはバインドされたJNDIの名前でビジネスインタフェースのリファレンスをルックアップします。
J2EEアプリケーション外からテストモードで実行されているEnterprise Beanをルックアップする場合,テストモード用の名前空間を意識してルックアップする必要があります。通常モードで実行されるEnterprise Beanを「HITACHI_EJB/」で始まる文字列でルックアップするのに対して,同じEnterprise Beanがテストモードで実行される場合は「$HITACHI_TEST/HITACHI_EJB/」で始まる文字列でルックアップします。
テストモードでのアプリケーションの動作については,「19.7 J2EEアプリケーションのテスト機能」を参照してください。
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