CosminexusでのJ2EEアプリケーションのデプロイ時に，オブジェクトリファレンスに自動的に付与される名称を指定してルックアップする方法です。

J2EEアプリケーションのデプロイ時に，Enterprise Beanに対応するEJBホームオブジェクトリファレンス，およびビジネスインタフェースのリファレンスは，自動的にJNDIの名前にバインドされます。バインドされる名称には，J2EEアプリケーションのサーバ名やアプリケーション名が付与されるので，名前空間の衝突を回避できます。

自動的にバインドされる名称については，「8.2.2　EJBのリファレンスが自動的にバインドされる名称」を参照してください。

J2EEで定義されているjava:comp/envを使用して，ルックアップで指定した名称の名前解決をする方法です。java:comp/envは，J2EEで定義されている，名前空間のコンテキストルートです。なお，java:comp/envで指定する参照名と，実際の名称間のリンクの対応は，DDによって定義します。これによって，デプロイ時に参照名と実際の名称間のリンクを解決します。

Cosminexusの機能で，Enterprise BeanまたはJ2EEリソースに別名を定義する方法です。ユーザ指定名前空間機能といいます。

Enterprise Beanの場合，JNDIの名前へのバインドと合わせて，EJBホームオブジェクトリファレンスまたはビジネスインタフェースのリファレンスの別名を登録できます。また，J2EEリソース（リソースアダプタ，メールコンフィグレーション，JavaBeansリソース）に対しても，別名を登録できます。

別名を登録することで，ユーザが指定した任意の名称でEnterprise BeanおよびJ2EEリソースをルックアップできるようになります。

参考

J2EEの仕様では，java:comp/envを使用した名称でのルックアップが推奨されています。

Enterprise BeanまたはJ2EEリソースへの別名付与の詳細については，「8.3　Enterprise BeanまたはJ2EEリソースへの別名付与（ユーザ指定名前空間機能）」を参照してください。