EJBホームオブジェクトへの再接続機能とは,J2EEサーバの障害などのあとで,J2EEサーバを再起動した場合やJ2EEアプリケーションを再開始した場合に,取得したEJBホームオブジェクトを再利用できる機能です。J2EEサーバの再起動後やJ2EEアプリケーションの再開始後に,EJBクライアントアプリケーションが取得したEJBホームオブジェクトを,再ルックアップしないでそのまま利用できます。
Session Bean(Stateless Session BeanまたはStateful Session Bean)のEJBホームオブジェクトのリファレンスに利用できます。
EJBホームオブジェクトへの再接続機能を使用する場合,J2EEサーバ単位にユーザプロパティファイルで定義します。定義方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のEJBコンテナの機能を使用するための設定の説明を参照してください。
EJBホームオブジェクトへの再接続機能を使用する場合の注意事項を次に示します。
- J2EEサーバの再起動やJ2EEアプリケーションの再開始の際に,J2EEアプリケーションを変更しないでください。J2EEアプリケーションを変更すると,EJBホームオブジェクトのリファレンスは再利用できません。
- J2EEサーバの通信ポートを固定してください。また,J2EEサーバを再起動するときに,固定した値を変更しないでください。
定義方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のEJBコンテナの通信ポートとIPアドレスの固定(EJBコンテナの機能を使用するための設定)の説明を参照してください。
- Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイルのリモートインタフェースでの通信障害発生時のEJBクライアントの動作(ejbserver.container.rebindpolicyキー)の値に,「VB_TRANSPARENT」を指定してください。
定義方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のリモートインタフェースでの通信障害発生時のEJBクライアントの動作(EJBコンテナの機能を使用するための設定)の説明を参照してください。
- EJB呼び出しで通信障害が発生した場合,通信障害発生時のEJBクライアントの動作(ejbserver.container.rebindpolicyキー)の値に「VB_TRANSPARENT」を指定していると,コネクションが再接続され,リクエストが再送されます。
そのため,EJBホームオブジェクトへの再接続機能は参照系のシステムでの使用を推奨します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2007, Hitachi, Ltd.