Cosminexus 機能解説

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4.7.5 JSPコンパイル結果のライフサイクルと出力先

JSP事前コンパイル機能を使用している場合の,JSPコンパイル結果のライフサイクルと,JSPコンパイル結果の出力先について説明します。

<この項の構成>
(1) JSPコンパイル結果のライフサイクル
(2) JSPコンパイル結果の出力先

(1) JSPコンパイル結果のライフサイクル

JSP事前コンパイルを使用している場合のJSPのコンパイル結果のライフサイクルについて説明します。

コンパイル結果の生成
JSP事前コンパイル機能を使用する場合は,次のどちらかのタイミングでコンパイル結果が生成されます。
  • cjjspcコマンドを実行するとき
  • cjstartappコマンドに-jspcオプションを指定してWebアプリケーションを開始するとき

コンパイル結果の削除
アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションの場合,アプリケーション開始時のJSP事前コンパイルを実行して生成されたコンパイル結果は,アプリケーションの停止時に削除されます。

(2) JSPコンパイル結果の出力先

JSP事前コンパイルを実施すると,JSPワークディレクトリが作成され,JSPコンパイル結果はJSPワークディレクトリに出力されます。ただし,コンパイル対象となるJSPファイルが存在しない場合は,JSPワークディレクトリは作成されません。出力されるファイルは次のとおりです。

  1. JSPファイルから生成されたJavaソースファイル
  2. 1.のJavaソースファイルをコンパイルしたクラスファイル
  3. タグファイルから生成されたJavaソースファイル
  4. 3.のJavaソースファイルをコンパイルしたクラスファイル
    注※ JSP事前コンパイルを実施する場合は,これらのファイルを保存するかどうかを設定できます。

ここでは,デフォルトの出力先と,出力先のディレクトリ構成について説明します。

(a) デフォルトの出力先

JSP事前コンパイルを実行する場合,コンパイル結果はJSPワークディレクトリに出力されます。デフォルトのJSPワークディレクトリは次の場所になります。

Windowsの場合
<WebアプリケーションのWEB-INFディレクトリ>\cosminexus_jsp_work

UNIXの場合
<WebアプリケーションのWEB-INFディレクトリ>/cosminexus_jsp_work

なお,JSPワークディレクトリ名はデフォルト値が設定されていますが,必要に応じて変更できます。JSPワークディレクトリ名の変更については,cjjspcコマンドでJSP事前コンパイルを実施する場合は,マニュアル「Cosminexus アプリケーション開発ガイド」を参照してください。cjstartappコマンドでJ2EEアプリケーションの開始時にJSP事前コンパイルを実施する場合は,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のJ2EEサーバのカスタマイズに関する説明を参照してください。

(b) 出力先のディレクトリ構成

JSPコンパイル結果は,JSPワークディレクトリに出力されます。JSPコンパイル結果の出力先ディレクトリ構成を次の図に示します。なお,この図ではJSPワークディレクトリはデフォルトのディレクトリ名となっています。

図4-16 JSPコンパイル結果の出力先ディレクトリ構成(JSP事前コンパイルを実行している場合)

[図データ]

ディレクトリ構成について説明します。