ここでは,アプリケーションサーバの構築を支援する機能について説明します。
- システムの構築支援機能
Cosminexusでは,システムの構築支援機能として,Smart Composer機能およびセットアップウィザードを提供しています。
Smart Composer機能を使用して構築したシステムでは,アプリケーションサーバを構成するプロセスである,Management Serverを使用するため,システムの一括構築,および一括運用ができます。また,セットアップウィザードを使用すると,対話形式のウィザードプログラムを使用したシステム構築ができます。ただし,セットアップウィザードで構築できるシステムの構成には制限があります。
- リソースアダプタやJ2EEアプリケーションの設定機能
リソースアダプタやJ2EEアプリケーションの設定機能には,次の2種類があります。
サーバ管理コマンドを使用する場合はCUIでの操作,Server Plug-inを使用する場合はGUIでの操作となります。
なお,Server Plug-inは,UNIX環境では使用できません。Server Plug-inを使用してUNIXの実行環境に対して操作したい場合は,別途,uCosminexus Operatorをインストールしたマシンを用意してください。uCosminexus OperatorのServer Plug-inを使用して運用管理操作を実施します。uCosminexus Operatorについては,「2.6.3 uCosminexus Operatorの機能概要」を参照してください。
- 複数の構築済み実行環境の切り替え
1台のマシンに,複数の構築済み実行環境を共存させて切り替えられます。これによって,同じ製品のバージョン違いや,パッチ適用の有無などによる動作確認を1台のマシンで検証できます。なお,この機能はWindows環境では使用できません。
Cosminexusシステムの構築時に使用する機能の目的,およびJ2EE標準との対応について,次の表に示します。
表2-11 システム構築時に使用する機能の目的およびJ2EE標準との対応
機能名 |
目的 |
J2EE標準への準拠 |
参照先 |
信頼性 |
性能 |
運用・
保守 |
拡張性 |
そのほか |
J2EE標準 |
拡張 |
システムの構築支援機能 |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
○ |
16章 |
リソースアダプタやJ2EEアプリケーションの設定機能 |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
○ |
16.7 |
複数の構築済み実行環境の切り替え |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
○ |
16.8 |
(凡例) ○:対応する −:対応しない
- 注
- 表中の項目「拡張」だけに○が付いている機能はApplication Server独自の機能であることを示します。
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