Cosminexus 機能解説

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1.1.4 ほかのプログラムと連携する機能

Application Serverで構築したシステムでは,ほかのプログラムと連携した運用を実現できます。連携できるプログラムについて説明します。

<この項の構成>
(1) データベースとの連携
(2) JP1との連携
(3) クラスタソフトウェアとの連携

(1) データベースとの連携

Application Serverを使用して構築したシステムはデータベースと連携できます。連携できるデータベースは次のとおりです。

Cosminexusではこれらのデータベースと接続するためのリソースアダプタを提供しています。

データベース接続については,「9. リソース接続とトランザクション管理」を参照してください。

(2) JP1との連携

Application Serverを使用して構築したシステムは,統合システム運用管理用ミドルウェアJP1と連携することで,さらに高い運用性を持つシステムになります。

JP1は,ジョブ管理,アベイラビリティ管理,ネットワーク管理など,システム運用に必要なさまざまな機能を統合管理できるミドルウェアです。JP1と連携すると,CosminexusシステムをJP1による統合運用管理の対象にできます。これによって,ほかの業務システムと統合した環境で,Cosminexusシステムの障害監視や稼働性能監視をしたり,サーバやアプリケーションの起動/停止を自動化したりできるようになります。

JP1と連携すると,次のような運用ができるようになります。

JP1連携の詳細な内容については,「21. JP1と連携したシステムの運用」を参照してください。

(3) クラスタソフトウェアとの連携

Cosminexusシステムでは,クラスタソフトウェアと連携することで,Cosminexusシステムの信頼性や稼働率を向上できます。

クラスタソフトウェアは,システムを監視し,障害発生時などにサーバプログラムを含めたシステムの系切り替えを実行します。クラスタソフトウェアと連携すると,実行中のサーバシステムに障害が発生した場合,直ちに待機させておいたサーバシステムに自動的に切り替えることができます。これによって,障害によるサーバの不稼働時間を短縮でき,業務処理の中断を最小限に抑えることができます。

(a) クラスタソフトウェアと連携してできる運用

クラスタソフトウェアと連携すると,次の運用ができるようになります。

(b) Cosminexusがサポートするクラスタソフトウェア

Cosminexusでは,Microsoft Cluster Service,またはHAモニタと連携したシステムの運用をサポートしています。Cosminexusがサポートするクラスタソフトウェアと実行環境のOSとの対応を次の表に示します。

表1-1 Cosminexusがサポートするクラスタソフトウェアと実行環境のOSとの対応

クラスタソフトウェア 実行環境のOS種別
Windows AIX HP-UX Linux Solaris
Microsoft Cluster Service × × × ×
HAモニタ × ×

(凡例) ○:使用できる  ×:使用できない

注※ Microsoft Cluster Serviceと連携する場合,Windows Server 2003 Enterprise Edition,Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition,Windows Server 2003 Enterprise x64 Edition,またはWindows Server 2003 R2 Enterprise x64 Editionが前提OSとなります。


クラスタソフトウェアとの連携の詳細な内容については,「22. クラスタソフトウェアと連携したシステムの運用」を参照してください。