アプリケーションサーバは,情報システムの中で,ユーザの要求(プレゼンテーション層)とデータベースなどの業務システム(データ層)の処理を橋渡しするためのアプリケーション層を構築するためのミドルウェアです。アプリケーションの実行環境となるほか,アプリケーションからデータベースやメインフレームなどに接続する機能や,セッション管理,トランザクション管理に必要な機能も提供します。
Application Serverは,アプリケーションサーバを中心としたシステムを構築・運用するための製品です。Application Serverでは,次に示す四つの機能を提供しています。
- アプリケーションの実行基盤としての機能
- アプリケーションサーバを中心としたシステムの構築を支援する機能
- アプリケーションサーバを中心としたシステムの運用を支援する機能
- ほかのプログラムと連携する機能
また,Application Serverで構築したシステムでは,業務に応じて次の2種類のアプリケーションを実行できます。
- オンライン業務
オンライン業務とは,ネットワーク経由などで送信されるクライアントからのリクエストを処理する業務です。オンライン業務を実行するためのアプリケーションの形式はJ2EEアプリケーションとなります。Application Serverでは,J2EEアプリケーションの実行基盤としての機能を提供しています。J2EEアプリケーションを実行する場合のApplication Serverの機能については,「2. アプリケーションサーバの機能(J2EEアプリケーションを実行する場合)」を参照してください。
- バッチ業務
バッチ業務とは,定型的または定期的な作業をまとめて処理する業務です。バッチ業務を実行するためのアプリケーションの形式は,バッチアプリケーションとなります。Application Serverでは,バッチアプリケーションの実行基盤としての機能を提供しています。バッチアプリケーションを実行する場合のApplication Serverの機能については,「3. アプリケーションサーバの機能(バッチアプリケーションを実行する場合)」を参照してください。
ここでは,Application Serverの機能を紹介します。
- 参考
- Application Serverは,Cosminexus Component Containerを中心とした,複数の構成ソフトウェアで構成されています。構成ソフトウェアについては,マニュアル「Cosminexus 概説」を参照してください。
- <この節の構成>
- 1.1.1 アプリケーション実行基盤としての機能
- 1.1.2 システムの構築を支援する機能
- 1.1.3 システムの運用を支援する機能
- 1.1.4 ほかのプログラムと連携する機能
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