JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
AMTに対応したコンピュータを使用している場合,クライアントで「AMT連携機能」を使用しているときは,ホスト識別子をAMTの不揮発性メモリに保管しておくことができます。
ホスト識別子を保管しておくことで,ディスク障害の対処としてクライアントを再インストールしたときに,ホスト識別子が復元されます。これにより,上位システムから障害前と同じ資産として認識されます。
ここでは,AMTの不揮発性メモリにホスト識別子を保管するための設定について説明します。
AMTの不揮発性メモリにホスト識別子を保管するには,ホスト識別子を格納するための不揮発性メモリの領域を初期設定する必要があります。領域を初期設定するには,上位システムからAMTに対応したコンピュータに対して,dcmamtinコマンドを実行します。コマンドの実行は,クライアントをインストールする前でも,インストールしたあとでもかまいません。
dcmamtinコマンドについては,「(2) dcmamtin.exe(AMTの不揮発性メモリの初期設定)」を参照してください。
領域の初期設定が完了すると,次のタイミングでAMTの不揮発性メモリにホスト識別子が保管されます。
ホスト識別子が保管されると,クライアントを再インストールしたときに,保管されたホスト識別子が復元されます。ホスト識別子が復元されない場合は,マニュアル「運用ガイド2」の「5.4.2(5) AMT連携機能が正常に動作しない」を参照してください。
なお,クライアントの再インストール時に何らかの原因によってAMTの不揮発性メモリからホスト識別子を復元できなかった場合,クライアントでホスト識別子が新規に生成されます。この場合,クライアントのサービス起動時などのタイミングで,AMTの不揮発性メモリのホスト識別子が上書きされます。
dcmamtinコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Client(中継システム)の「AMT連携機能」をインストールした環境で利用できます。
dcmamtin.exe {/f システム構成情報ファイル | /H ホスト名 | /I IPアドレス}
コード | 意味 | 対処 |
---|---|---|
0 | すべての実行先で,AMTの不揮発性メモリの初期設定に成功した。 | なし。 |
1 | システム構成情報ファイルを開けない,またはファイルの形式が不正である。 | システム構成情報ファイルのパス,および記述形式を確認してください。 |
2 | コマンドの引数に誤りがある。 | コマンドの引数を確認してください。 |
12 | その他のエラーが発生した。 | システムエラーです。コマンドの実行環境を確認してください。 |
30 | 少なくとも1台のクライアントで,AMTの不揮発性メモリの初期設定に失敗した。 | ログファイルを参照して,要因と対処を確認してください。※
|
31 | すべてのクライアントで,AMTの不揮発性メモリの初期設定に失敗した。 |
|
注※ dcmamtinコマンドのログについては,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3.1(5) AMT連携機能のログを確認する」を参照してください。
dcmamtin.exe /f "D:\Program Files\Hitachi\NETMDM\DMPRM\NETM.NDD"
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