JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
5.2.2 Asset Information Managerのインストール
(1) インストール時の注意事項
Asset Information Managerをインストールする際の注意事項を次に示します。Asset Information Managerをバージョンアップする場合は,「付録D.1(3) Asset Information Managerの上書きインストール」を参照してください。
- 次の製品がインストールされているマシンにはインストールできません。
- JP1/Asset ManagerおよびJP1/NETM/Asset Manager
- JP1/NETM/Asset Information Manager Smart Edition
- JP1/NETM/Asset Information Manager for Blade PC
- WSUS連携コンポーネントは,JP1/NETM/DMとの共通コンポーネントのため,JP1/NETM/DM ManagerのWSUS連携機能コンポーネントがインストールされているマシンには,インストールできません。Asset Information ManagerのWSUS連携コンポーネントをインストールする場合は,JP1/NETM/DMのWSUS連携機能コンポーネントをアンインストールしてからインストールしてください。
- コンポーネントの追加および削除をする場合は,メンテナンスの画面で「変更」を選択します。すでにインストールされているコンポーネントを再インストールする場合は,メンテナンスの画面で「修正」を選択します。同一バージョンで再インストールするとき,「変更」を選択すると,すでにインストールされているコンポーネントは上書きされません。
- 再インストール時は,次の設定は変更できません。
- プログラムフォルダ
- 資産管理サーバの仮想ディレクトリ
- SSLの使用
- コンポーネントの追加および削除をする場合に,インストール中に[キャンセル]ボタンをクリックしてインストールを中断したときは,必ず再度Asset Information Managerをインストールしてください。
- 資産管理サーバを上書きインストールすると,サービス「Asset Information Synchronous Service」の「スタートアップの種類」は,「手動」に設定されます。必要に応じて「自動」に変更してください。
- JP1/NETM/DMでAsset Information Managerをリモートインストールする際,新規インストールでは資産管理データベース,インベントリ情報を取り込むためのJP1/NETM/DMのデータベースは,Microsoft SQL Serverが仮定されます。すでにAsset Information Managerがインストールされている場合は,既存の設定に従ってインストールされます。
- 資産管理データベースにEmbedded RDBを選択した場合,インストール先のドライブの直下に「tmp」フォルダが作成されます。「tmp」フォルダは,Embedded RDBを使用する場合に必要ですので,削除しないでください。
- 資産管理データベースにEmbedded RDBを選択した場合,インストールしたあとに,データベースのバックアップをリストアするときに,使用するドライブ名が違ったり,インストールフォルダが違ったりすると,リストアできません。別のマシンなどでバックアップしたデータベースを利用する場合は,バックアップを取得したときと同一のパスになるようにインストールしてください。
- Windows XP Professional SP2にAsset Information Managerをインストールすると,Windows Firewallによって,セキュリティ上の警告メッセージが表示されます。警告メッセージが表示された場合は,ブロックを解除するなどの対策をしてください。
- 再起動が必要な場合は再起動要求のダイアログが表示されるので,使用する前に再起動してください。
Asset Information Managerをインストールする前に,次の作業を実施してください。
- Administrators権限を持つユーザでWindows Server 2008,Windows Server 2003,Windows XP ProfessionalまたはWindows 2000にログオンする。
- タスクスケジューラのサービスを起動する。
Asset Information Managerが提供するタスクをWindowsのタスクスケジューラに登録するには,サービス「Task Scheduler」を起動させておく必要があります。
- サービス,コマンドおよびタスクを停止する。
コンポーネント「資産管理サーバ」をインストールする場合,またはメンテナンスの画面で「変更」を選択して,コンポーネント「資産管理サーバ」をインストールしない設定に変更する場合,Asset Information Managerのサービス,コマンドおよびタスクをすべて停止してください。
Asset Information Managerのサービスは,新規インストールの場合,World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishingを停止してください。
上書きインストールの場合は次に示す順で停止してください。
- World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
- Asset Information Synchronous Service
- JP1/NETM/Client Security Control - Manager(JP1/NETM/CSCと連携している場合)
また,操作を実行したあとにAsset Information Managerを使用するときは,停止時と逆の順でサービスを起動してください。
- 32ビットのアプリケーションを動作させるための設定をする。
Windows Server 2003 (x64)にAsset Information Managerをインストールする場合は,32ビットのアプリケーションを動作させるための設定が必要です。
コマンドプロンプトで,カレントディレクトリを%windir%\Inetpub\AdminScriptsに移動したあと,次のコマンドを実行してください。
cscript.exe adsutil.vbs set W3SVC/AppPools/Enable32BitAppOnWin64 "true"
- Microsoft Internet Information Services 7.0を使用する場合,仮想ディレクトリが自動作成されるよう,Asset Information Managerをインストールする前に必要な役割サービスをインストールしておくことをお勧めします。Asset Information Managerをインストールしたあとで必要な役割サービスをインストールしても,仮想ディレクトリが自動作成されないので注意してください。役割サービスのインストール方法については,「5.8.2(1) 役割サービスのインストール」を参照してください。
Asset Information Managerのインストール手順を次に示します。
- 提供媒体をCD-ROMドライブに入れる。
起動したインストーラの指示に従ってインストールを進めます。インストール時には,インストールフォルダを設定します。
インストーラを起動すると,インストールする対象を選択するダイアログが表示されるので,Asset Information Managerを選択します。
- [インストール実行]ボタンをクリックする。
インストールの開始を確認するダイアログが表示されます。
- [OK]ボタンをクリックする。
Asset Information Managerのインストールを開始するダイアログが表示されます。
- [次へ]ボタンをクリックする。
ユーザ情報を入力するダイアログが表示されます。
- ユーザ名,会社名を入力する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
インストール先のフォルダを指定するダイアログが表示されます。
- インストール先のフォルダを指定する。
指定したフォルダにインストールされます。デフォルトのインストール先は,C:\Program Files\HITACHI\jp1assetです。C:は,OSがインストールされているドライブ名です。
- [次へ]ボタンをクリックする。
インストールするコンポーネントを選択するダイアログが表示されます。
- インストールするコンポーネントのチェックボックスにチェックする。
メンテナンスの場合,すでにインストールされているコンポーネントのチェックを外すと,該当するコンポーネントは削除されます。
- [次へ]ボタンをクリックする。
資産管理サーバの仮想ディレクトリを設定するダイアログが表示されます。
ファイルを大量にアップロードする場合や,クラスタ構成で仮想ディレクトリを共有フォルダにする必要がある場合など,仮想ディレクトリを変更する場合は仮想ディレクトリに設定するフォルダを指定してください。
- [次へ]ボタンをクリックする。
資産管理データベースの種類を選択するダイアログが表示されます。
- 資産管理データベースで使用するデータベースを選択する。
デフォルトでは,Microsoft SQL Serverが選択されています。
- [次へ]ボタンをクリックする。
JP1/NETM/DMのデータベースの種類を選択するダイアログが表示されます。
このダイアログは,「JP1/NETM/DM連携」のコンポーネントをチェックした場合に表示されます。
- JP1/NETM/DMで使用するデータベースを選択する。
デフォルトでは,Microsoft SQL Serverが選択されています。
- [次へ]ボタンをクリックする。
連携する他製品から資産管理サーバに接続するための,ホスト名とポート番号を指定するダイアログが表示されます。このダイアログは,「他製品連携」のコンポーネントをチェックした場合に表示されます。
- 「ホスト名」,「ポート番号」を指定する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
SSLを使用するかどうかを選択するダイアログが表示されます。このダイアログは,「他製品連携」のコンポーネントをチェックした場合に表示されます。
- SSLを使用するかどうかを選択する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
WSUS連携コンポーネントのインストール用Webサイトの情報を指定するダイアログが表示されます。このダイアログは,「WSUS連携」のコンポーネントをチェックした場合に表示されます。
- 「サイト」,「ディレクトリ」を指定する。
「サイト」には,有効なWebサイト名を指定します。また,「ディレクトリ」には,Webサイトに作成する仮想ディレクトリ名を指定します。デフォルトでは,Webサイト名は「既定のWebサイト」,仮想ディレクトリ名は「netmWS」です。
- [次へ]ボタンをクリックする。
プログラムフォルダを確認するためのダイアログが表示されます。プログラムアイコンを追加するフォルダを確認してください。デフォルトのフォルダ名は「Asset Information Manager」です。
- [次へ]ボタンをクリックする。
現在の設定内容を確認するためのダイアログが表示されます。設定内容を確認してください。
- [次へ]ボタンをクリックする。
インストールが始まります。
インストールが終了すると,インストールが終了したことを通知するダイアログが表示されます。
また,コンピュータを再起動するかどうかを確認するダイアログが表示された場合は,使用する前にコンピュータを再起動してください。再起動しない状態では,動作に必要な環境情報が設定されていないため,資産管理サーバが正しく動作しません。
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