JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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10.4.3 ユーザー認証の設定およびユーザーマッピングの設定

JP1ユーザー管理に必要な,認証サーバの指定,JP1ユーザーの登録,ユーザーマッピングの設定をします。

ホストの役割に合わせて,次のように設定します。

表10-1 ホストの役割ごとの設定項目

設定項目 認証サーバとして使用する 認証サーバとして使用しない
プライマリー
認証サーバ
セカンダリー
認証サーバ
マネージャー
ホスト
エージェント
ホスト
認証サーバ指定
JP1ユーザーの設定
操作権限の設定
認証サーバ設定のコピー
ユーザーマッピング

(凡例)
○:設定が必要
−:設定が不要

設定は,JP1/Baseのコマンドによって行います。

なお,ユーザーマッピングは,自動アクションまたはJP1/IM - Viewの操作によってコマンドを実行するすべてのホストで,次のように設定します。

表10-2 自動アクションやJP1/IM - Viewによってコマンドを実行する場合のユーザーマッピング

操作 JP1ユーザー名 サーバホスト名 OSユーザー名
JP1/IM - Viewからコマンドを実行する場合 マネージャーにログインするユーザー JP1/IM - Viewが接続するマネージャーホスト コマンド実行先ホストのOSに登録されたユーザー
自動アクションを実行する場合 アクション定義で指定したユーザー名 自動アクションを定義したマネージャーホスト アクション実行先ホストのOSに登録されたユーザー

注※
サーバホスト名には「*」も指定できます。この場合は,すべてのホストでユーザーマッピングが許可されます。

なお,「jp1admin」というJP1ユーザーがデフォルトで登録されています。「jp1admin」には,JP1資源グループが「*」で,JP1権限レベルがJP1_Console_Adminである操作権限が設定されています(JP1資源グループが「*」の場合,すべてのJP1資源グループにアクセスできます)。

<この項の構成>
(1) 認証サーバの指定
(2) JP1ユーザーの登録
(3) JP1ユーザーの操作権限の設定
(4) プライマリー認証サーバの設定情報のコピー
(5) ユーザーマッピングの設定

(1) 認証サーバの指定

認証サーバのホスト名を指定します。この設定は,認証サーバのホストおよびJP1/IMのマネージャーホストで必要です。エージェントホストでは必要ありません。

  1. 認証サーバを指定する。
    /opt/jp1base/bin/jbssetusrsrv ホスト名1 [ホスト名2]
    認証サーバはプライマリー,セカンダリーの2台まで設定できます。ホスト名1がプライマリー認証サーバ,ホスト名2がセカンダリー認証サーバです。

設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のユーザー管理機能の設定の章を参照してください。

(2) JP1ユーザーの登録

JP1/IMを使用するJP1ユーザーを登録します。この設定は,プライマリー認証サーバのホストで必要です。

  1. JP1ユーザーを登録する。
    /opt/jp1base/bin/jbsadduser JP1ユーザー名

(3) JP1ユーザーの操作権限の設定

JP1/IMを使用するJP1ユーザーに操作権限を登録します。この設定は,プライマリー認証サーバのホストで必要です。

  1. JP1ユーザーに操作権限を設定する。
    認証サーバのホストで,ユーザー権限レベルファイル(JP1_UserLevel)を編集し,JP1ユーザーに操作権限を設定します。

設定内容については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1ユーザーの操作権限の設定に関する説明を参照してください。

JP1/IMの操作権限としては,JP1資源グループにJP1_Console,権限レベルにJP1_Console_Adminなどを指定します。詳細は,「3.6.4 JP1ユーザーの管理」および「付録E 操作権限一覧」を参照してください。

(4) プライマリー認証サーバの設定情報のコピー

プライマリー認証サーバから認証サーバの設定ファイルをコピーします。この設定は,セカンダリー認証サーバのホストで必要です。

  1. 認証サーバの設定ファイルをコピーする。
    /etc/opt/jp1base/conf/user_aclディレクトリに格納されている設定ファイルJP1_Group,JP1_Passwd,JP1_UserLevelをコピーします。テキストファイルのため,FTPでASCII転送するなどでコピーします。

(5) ユーザーマッピングの設定

自動アクションやJP1/IM - Viewの操作によって,コマンドを実行するホストで,JP1ユーザー名とOSユーザー名とのユーザーマッピングを設定します。この設定は,JP1/IMからコマンドを実行するすべてのホストで必要です。

  1. ユーザーマッピング定義を設定する。
    コマンド実行をする各ホストで,ユーザーマッピング定義ファイル(jp1BsUmap.conf)を編集し,JP1ユーザーとOSユーザーのユーザーマッピングを設定します。
  2. 次のユーザーマッピング定義コマンドを実行する。
    /opt/jp1base/bin/jbsmkumap

 

注意
  • ユーザーが複数いる場合は,すべてのユーザーに対してユーザーマッピングの設定が必要です。
  • JP1ユーザー名とOSユーザー名が同じ場合でも,ユーザーマッピングの設定が必要です。
  • 自動アクションやJP1/IM - Viewの操作によって実行されるコマンドは,JP1ユーザーにマッピングされているプライマリーユーザーで実行されます。特定のOSユーザーでコマンドを実行したい場合には,そのOSユーザーをプライマリーユーザーとして登録してください。

ユーザーマッピング定義ファイル(jp1BsUmap.conf),およびjbsmkumapコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のユーザー管理機能の設定の説明を参照してください。

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