JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
- <この項の構成>
- (1) 自動アクションの実行状態・実行結果の確認
- (2) 自動アクションのキャンセル
- (3) 自動アクションの再実行
(1) 自動アクションの実行状態・実行結果の確認
自動アクションの実行状態,および実行結果は,次の方法で確認できます。
- JP1/IM - Viewの[アクション結果一覧]画面,[アクション結果]画面,[アクション結果詳細]画面(詳細確認で使用)
- jcashowaコマンド
コマンド実行履歴の内容を確認したい場合は,jcocmdlogコマンドで確認できます。
自動アクションの実行状態はJP1イベントとして発行できます。ただし,デフォルトでは発行しないため,jcocmddefコマンドの-acteventオプションを使って,JP1イベントを発行する設定に変更する必要があります。
(2) 自動アクションのキャンセル
自動アクションの状態が次に示す状態のとき,その自動アクションをキャンセルできます。
- 「送信待機」「キューイング」「実行中」
- 「送信中(キャンセル失敗)※」「送信待機(キャンセル失敗)※」「キューイング(キャンセル失敗)※」「実行中(キャンセル失敗)※」
注※ 「状態(キャンセル失敗)」となっている自動アクションをキャンセルする場合は,実行結果の詳細確認(エラー情報の確認)やイベント検索によるアクション実行先ホストの状態確認などで,原因を特定・取り除いてからキャンセルするようにしてください。
キャンセル処理を実行すると,自動アクションの状態は「状態(キャンセル中)」を経て「キャンセル」または「強制終了」に変わります。なお,キャンセルに失敗した場合には「状態(キャンセル失敗)」となり,状態が遷移していきます(詳細は「3.5.1 自動アクションの状態管理」参照)。
自動アクションのキャンセル,キャンセル確認は,次の方法でできます。
- JP1/IM - Viewの[アクション結果一覧]画面,[アクション結果]画面,[アクション結果詳細]画面(キャンセルだけ)
- jcacancelコマンド(キャンセル),jcashowaコマンド(キャンセル確認)
- 注意
- 自動アクションのキャンセルは,アクション実行先ホストのJP1/Baseのバージョンが07-10以降の場合にだけできます。JP1/Baseのバージョンが07-00以前の場合にはできません。
(a) キャンセルできるアクションの範囲
キャンセルできるアクションは,そのマネージャーホストから発行されたアクションだけです。例えば,拠点マネージャーホストから発行されたアクションは,統合マネージャーホストからはキャンセルできません。
キャンセルできるアクションの範囲を次の図に示します。
図3-69 キャンセルできるアクションの範囲
上記図のように統合マネージャーホストからアクションのキャンセル処理を実行した場合,その対象となるのは,統合マネージャーホストから発行されたアクションだけです。拠点マネージャーホストから発行されたアクションは,キャンセル対象とならないため,エージェントホスト上でそのまま処理されます。拠点マネージャーホストから発行されたアクションをキャンセルしたい場合には,拠点マネージャーホストからキャンセル処理を実行する必要があります。
(3) 自動アクションの再実行
自動アクションの状態が次に示す状態のとき,その自動アクションを再実行できます。
- 「抑止」「終了」「実行失敗※」「キャンセル」「強制終了」
- 「終了(キャンセル失敗)」「実行失敗(キャンセル失敗)※」
注※ 「実行失敗」または「実行失敗(キャンセル失敗)」となっている自動アクションを再実行する場合は,実行結果の詳細確認(エラー情報の確認)やイベント検索によるアクション実行先ホストの状態確認などで,原因を特定・取り除いてから再実行するようにしてください。
自動アクションを再実行すると,自動アクションの状態は,システムで処理しているときと同様に状態が遷移していきます(詳細は「3.5.1 自動アクションの状態管理」参照)。
自動アクションの再実行,再実行確認は,次の方法でできます。
- JP1/IM - Viewの[アクション結果一覧]画面,[アクション結果]画面,[アクション結果詳細]画面(再実行だけ)
- jcashowaコマンド(再実行確認)
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