JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
JP1/IMでは,システムで発生した問題の調査を,統合スコープおよび統合コンソールを基点とした一連の操作の流れに統合でき,運用操作を簡略化します。
統合スコープによる問題調査では,統合スコープによって問題個所を絞り込み,その後,統合コンソールと連携して問題個所を調査します。
- <この項の構成>
- (1) 問題個所および影響範囲の確認
- (2) 問題の調査
(1) 問題個所および影響範囲の確認
システムで障害が発生すると,[監視ツリー]画面および[ビジュアル監視]画面のアイコンである監視ノードが障害発生状態に変化します。
障害表示となっている監視ノードをツリーの上位から確認し,問題が発生しているリソースを特定します。
図1-16 問題個所の確認
- 問題個所の確認
障害が発生すると,障害を検知した監視ノードと,その監視ノードを含む監視グループが自動的に障害状態に変化します。ツリー形式で表示される監視グループを上位からドリルダウンすることで,問題の個所を特定できます。
- 影響範囲の確認
監視ツリーでは,関連する業務やサーバをグループ化してツリー表示しているため,障害による影響が予想される範囲を,視覚的に確認できます。
影響範囲を確認することによって,例えば,影響を受けるジョブの実行を一時的に保留するなど,予防的な対処をとることができます。
(2) 問題の調査
問題発生した監視ノードを特定できたら,障害状態になる要因となったイベントを確認します。
- 状態変更イベント検索
監視ノードが障害状態に変化する要因となったイベントを,[イベントコンソール]画面を呼び出して検索し,一覧表示します。検索結果は,[イベントコンソール]画面の[イベント検索]ページに表示されます。
なお,問題発生要因のJP1イベントは,連携によって呼び出した統合コンソールの[イベントコンソール]画面によって,[モニター起動]などで問題内容を調査します。統合コンソールでの問題調査については,「1.4.3 統合コンソールを基点とした問題の調査」を参照してください。
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