Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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3.1.1 Scheduler Serverインストール

この項では,Scheduler ServerのWindows用サーバプログラムをサーバマシンにインストールする方法について説明します。

<この項の構成>
(1) インストール前の注意
(2) インストール手順
(3) インストール時に作成されるディレクトリとファイル

(1) インストール前の注意

インストール前の注意事項を次に示します。

(2) インストール手順

WindowsにAdministrator又はAdministratorと同等の権限を持ったユーザでログインしてから次の作業をしてください。

  1. Groupmax統合セットアップCD-ROMをドライブにセットします。
  2. インストーラを起動します。
  3. インストールするアプリケーションを選択するウィンドウが表示されるまでメッセージに従って作業を進めてください。
  4. 選択用のウィンドウが表示されたら,「Groupmax Scheduler Server Version 7」を選択してください。
  5. 既にScheduler Serverがインストールされている場合,インストールオプションを選択するウィンドウが表示されます。
    [更新]ボタンを選択して続行すると上書きインストールします。
    [削除]ボタンを選択して続行するとアンインストールします。アンインストールについては「3.4 サーバのアンインストール」を参照してください。
  6. インストール先を入力するウィンドウが表示されたら,インストール先を入力してください。インストール先は任意に指定できます。
    例  C:\Groupmax\apposv
    注意
    • Scheduler Server,及びFacilities Managerの両方をインストールする場合は,特別な事情がないかぎり同じディレクトリを指定してください。異なるディレクトリを指定した場合,管理データ(etc,room)や,ログファイルを格納するディレクトリ(log)などは,先にインストールした方のディレクトリ下に作成されます。
      以後,<インストールディレクトリ>と表現する場合は,断りがないかぎりScheduler ServerとFacilities Managerのうち,先にインストールした方のディレクトリを表します。
    • 既にFacilities Managerがインストールされている場合,インストール先はFacilities Managerと同じディレクトリになります。特に変更する必要がない場合は,そのまま継続してください。
    • Scheduler Server(Version 2.0ではGroupAppomouse/Serverと呼称)又はFacilities Manager(Version 2.0ではGroupAppoarea/Serverと呼称)が既にインストールされているマシンに更新インストールする場合,インストール先指定ダイアログには,既にインストールされているディレクトリが表示されます。
    • インストール先にルートディレクトリは指定できません。必ずサブディレクトリを指定してください。
  7. [OK]ボタンをクリックすると,インストールを開始します。
  8. 終了のメッセージが表示されたらインストール作業は終了です。セットアップディスクをCD-ROMドライブから取り出してください。
  9. 「Groupmaxサーバ」ウィンドウに「Scheduler Serverコンフィギュレーション」アイコンが作成されます。

    図3-1 「Scheduler Serverコンフィギュレーション」アイコン

    [図データ]

注1
インストール時,更新対象ファイルのプロパティが読み取り専用になっている場合,上書き確認のダイアログが表示されます。このファイルの上書きをキャンセルすると,インストールが中断されます。この場合,Scheduler Server又はFacilities Managerのファイルが不完全な状態でハードディスクに残ります。このため,対象ファイルの読み取り専用の属性を外し,再度インストールしてください。ただし,リモートインストールの場合は,更新対象ファイルのプロパティが読み取り専用でも上書きしますので,御注意ください。

注2
[サービス]ダイアログが閉じていることを確認してから,インストールを実行してください。

注3
次のファイルを使用しているアプリケーションの実行中にScheduler Serverをインストールすると,サーバ内に不要なファイルが残るおそれがあります。
  • MFC42.dll(格納先:Windowsシステムディレクトリ)
  • MSVCRT.dll(格納先:Windowsシステムディレクトリ)
  • GMAXUX50.DLL(格納先:Groupmax共通ディレクトリ)
  • libgadr1.dll(格納先:Groupmax共通ディレクトリ)
  • MESSAGES.dll(格納先:Scheduler Serverインストールディレクトリ)
  • SCHxxxMV.dll(格納先:Scheduler Serverインストールディレクトリ)

注4
インストールしたファイルを変更しないでください。

(3) インストール時に作成されるディレクトリとファイル

Scheduler Serverをインストールすると,次に示すディレクトリとファイルが作成されます。

(a) Scheduler Server,Facilities Manager共通で作成されるファイル

Scheduler Server,Facilities Manager共通で作成されるファイルを次の表に示します。

表3-1 Scheduler Server及びFacilities Manager共通で作成されるディレクトリとファイル

ディレクトリ名 ファイル名又はディレクトリ名 概要
bin agtcout.exe※1 Assist連携用プログラム
bitechg.exe※1 バイトオーダ変換プログラム
checkid.exe※1 整合性チェックプログラム
chkorder.exe※1 整合性チェックプログラム
codechg.exe※1 ユーザID変換プログラム
GetAdAll.exe※1 Address連携用プログラム
grpchg.exe※1 グループファイル変換ツール
hostchg.exe※1 ホスト名変換プログラム
indxget.exe※1 Address連携用プログラム
item.def※1 Address連携用ファイル
item.def.sch2※1 Assist連携用ファイル
item.def.sch3※1 DBモード用Assist連携用ファイル
MESSAGES.dll※1 イベントメッセージ用DLL
rindxget.exe※1 Assist連携用プログラム
SCHxxxMV.dll※1 Assist連携用DLL
SFagent.exe※1 Assist連携用プログラム
SFdatacp.exe※1 Assist連携用プログラム
SFenvget.exe※1 Assist連携用プログラム
SFsetup.exe※1 Server Setup Wizard用プログラム
sortdate.exe※1 整合性チェックプログラム
ts2kana.rul※1 キーワード検索用ファイル
SFimport.exe※1 管理データのインポートプログラム
SFexport.exe※1 管理データのエクスポートプログラム
Aasya.csv※1 SFimportツールサンプルファイル
Casya.csv※1 SFimportツールサンプルファイル
Dasya.csv※1 SFimportツールサンプルファイル
libdbsv.dll※1 Scheduler Server及びFacilities Manager用のDBアクセスDLL
libdbcom.dll※1 コマンド用DBアクセスDLL
DBMode.bat※1 DBモード切り替え用バッチファイル
DBMode.reg※1 DBモード切り替え用regファイル
DBMode64.reg※1 DBモード切り替え用regファイル
FILEMode.bat※1 ファイルモード切り替え用バッチファイル
FILEMode.reg※1 ファイルモード切り替え用regファイル
FLMode64.reg※1 ファイルモード切り替え用regファイル
bin\db aconsole.exe Scheduler Serverコンフィギュレーション(DBモード用)
codechg.exe※1 ユーザID変換プログラム(DBモード用)
GetAdAll.exe※1 Address連携用プログラム(DBモード用)
indxget.exe※1 Address連携用プログラム(DBモード用)
SFagent.exe※1 Assist連携用プログラム(DBモード用)
SFimport.exe※1 管理データのインポートプログラム(DBモード用)
SFexport.exe※1 管理データのエクスポートプログラム(DBモード用)
bin\file aconsole.exe Scheduler Serverコンフィギュレーション(ファイルモード用)
codechg.exe※1 ユーザID変換プログラム(ファイルモード用)
GetAdAll.exe※1 Address連携用プログラム(ファイルモード用)
indxget.exe※1 Address連携用プログラム(ファイルモード用)
SFagent.exe※1 Assist連携用プログラム(ファイルモード用)
SFimport.exe※1 管理データのインポートプログラム(ファイルモード用)
SFexport.exe※1 管理データのエクスポートプログラム(ファイルモード用)
lib gmax_scheduler_stpr.jar※1 ストアドプロシジャ用jarファイル
gmax_scheduler_command.jar※1 運用コマンド用jarファイル
sample gmxssv_table.sql※1 テーブル定義用サンプルファイル
gmxssv_area_case1.sql※1 RDエリア定義用サンプルファイル(5,000人規模用)
gmxssv_area_case2.sql※1 RDエリア定義用サンプルファイル(30,000人規模用)
gmxssv_buffer_case1.txt※1 グローバルバッファ定義用サンプルファイル(5,000人規模用)
gmxssv_buffer_case2.txt※1 グローバルバッファ定義用サンプルファイル(30,000人規模用)
gmxssv_procedure.sql※1 ストアドプロシジャ定義用ファイル
conf gmax_ssv_cmd.properties※2
scheduler_server.properties※2
プロパティファイル
log agent※2 Assist連携用ディレクトリ
tmp※2 スケジュールデータ退避ディレクトリ
UXPL※2 Address連携用ディレクトリ
etc※3 AppoMan.idx※2 コンフィギュレーション設定サーバ間共有用ファイル
appomngr.ini※2 拡張メモ設定ファイル
ENV.tbl※2 汎用化データファイル
IDINDX.idx※2 ユーザID情報ファイル
IDINFO.idx※2 ユーザID情報ファイル
KENNIN.log※2 兼任情報ファイル
MAIN.idx※2 最上位階層情報ファイル
param.ini※2 組織階層によるセキュリティ設定ファイル
SEC2.tbl※2 セキュリティファイル
SEC.tbl※2 セキュリティファイル
tool\delsch SFdelsch.bat※2 不要スケジュール削除コマンド
tool\sfshift SFShift.bat※2 移行コマンド
SFShift.jar※2 移行コマンド用jarファイル
tool\sfshift\shift sfshift_config.bat※2 環境設定バッチファイル
sfshift_execfile※2 pdload実行用ファイル
sfshift_pdrorg.bat※2 pdrorg実行バッチファイル
sfshift_pdrorg_control.txt※2 pdrorg用制御情報ファイル
sfshift_column_XXX.txt※2 列構成情報ファイル
(XXX:小文字の表識別子)
tool\GetAdAll GetAdAll_column_W_TBL_ORG.txt※2 組織用列情報構成ファイル
GetAdAll_column_W_TBL_USER.txt※2 ユーザ用列情報構成ファイル
GetAdAll_config.bat※2 GetAdAll用環境設定ファイル
GetAdAll_inspection_W.txt※2 pdsql入力用ファイル
GetAdAll_pdload.bat※2 GetAdAll用pdload実行バッチファイル
tool\shift\log ※2 ※2
batch 管理ツールコマンド関連のファイル※1 管理ツールコマンド関連のファイル
batch\sub_bat 管理ツールコマンド関連のファイル※1 管理ツールコマンド関連のファイル
batch\sample sfsetrotfacnod.csv※1 施設組織ルートノード情報サンプル
sfsetrotusrnod.csv※1 ユーザ組織ルートノード情報サンプル
sfsetsecrnk_u.csv※1 人対人のセキュリティ設定サンプル
sfsetsecrnk_f.csv※1 人対施設のセキュリティ設定サンプル
sfsetdfthdy.csv※1 休日・祝日情報サンプル(システムデフォルト)
sfsetdfthdy_jp.csv※1 休日・祝日情報サンプル(日本)
sfsetdftdstdiv.csv※1 区分情報サンプル
sfsettmzn.csv※1 タイムゾーンサンプル
sfinitialize_jp.sql※1 日本祝日用サンプルファイル
sftool SFTool32.exe※1 DBモード用管理ツールの実行ファイル
SFTOOL32.dll※1 DBモード用管理ツールの通信ライブラリ
SF32SYS.INI※1 DBモード用管理ツールの設定ファイル
OCXSETUP.EXE※1 OCX設定用実行ファイル
Inst_sub.dll※1 インストール用DLLファイル

(凡例)
−:インストール時にファイルは作成されません。

注※1
同一マシン上にScheduler Server又はFacilities Managerがインストールされている場合は,アンインストールしても削除されません。

注※2
アンインストールしても削除されません。

注※3
DBMode.batを実行すると,「etc_db」という名称に変更されます。

(b) Scheduler Serverのインストール時に作成されるディレクトリとファイル

次のファイルは,Scheduler Serverのインストールディレクトリの下に作成されます。このファイルはScheduler Serverだけで作成されるファイルです。

表3-2 Scheduler Serverのインストール時に作成されるディレクトリとファイル

ディレクトリ名 ファイル名 概要
bin SV.exe Scheduler Server プログラム本体
AppoMan.exe Scheduler Server 管理ツールサーバ
aconsole.exe Scheduler Serverコンフィギュレーション
GMSCHCF.dll System Agent - TCP/IP 連携用DLL
GMSCHCT.dll System Agent - TCP/IP 連携用DLL
GMSCHST.dll System Agent - TCP/IP 連携用DLL
GMSCHRS.exe System Agent - TCP/IP 連携用プログラム
param0.ini 組織階層によるセキュリティ設定用ファイル
param1.ini 組織階層によるセキュリティ設定用ファイル
param2.ini 組織階層によるセキュリティ設定用ファイル
SCHogimp.exe 組織グループによるセキュリティ設定用プログラム
bin\db SV.exe Scheduler Serverプログラム本体(DBモード用)
SCHogimp.exe 組織グループによるセキュリティ設定用プログラム(DBモード用)
bin\file SV.exe Scheduler Serverプログラム本体(ファイルモード用)
SCHogimp.exe 組織グループによるセキュリティ設定用プログラム(ファイルモード用)
<インストールフォルダ> ReadmeS.txt Scheduler Server用Readmeファイル

注※
同一マシン上にScheduler Server又はFacilities Managerがインストールされている場合は,アンインストールしても削除されません。

(c) Address Serverインストールディレクトリの下に作成されるディレクトリとファイル

Address Serverのインストールディレクトリの下に,次に示すAddress変更通知定義用ファイルが作成されます。このファイルもScheduler Server,Facilities Manager共通で作成されるファイルです。

<Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp※1\item.def※2

注※1
Address変更通知ファイル出力用ディレクトリです。アンインストールしても削除されません。

注※2
同一マシン上にScheduler Server又はFacilities Managerがインストールされている場合は,アンインストールしても削除されません。
(d) 日立共通ディレクトリの下に作成されるディレクトリとファイル

次のファイルは日立共通ディレクトリの下に作成されます。このファイルもScheduler Server,Facilities Manager共通で作成されるファイルです。

表3-3 日立共通ディレクトリの下に作成されるディレクトリとファイル

ディレクトリ名 ファイル名 概要
HITACHI GMAXUX50.DLL※1※2 Address連携用DLL
LIBGADR1.dll※1※2
SCHpreBK.exe 稼働中バックアップ用プログラム
SCHstpBK.exe
SCHstrBK.exe
hntr2t.dll※2 HNTRLib2ライブラリ
hntr2sys.dll※2
hntr2sysmsg.dll
hntr2tj.dll
hntr2trap.dll

注※1
ほかのGroupmaxサーバ製品がインストールされている場合は,削除しないでください。
誤って削除した場合,ほかのGroupmaxサーバ製品が動作しなくなることがありますので注意してください。

注※2
アンインストールしても削除されません。

(e) Windowsのシステムディレクトリの下に作成されるディレクトリとファイル

次のファイルはWindowsのシステムディレクトリの下に作成されます。このファイルもScheduler Server,Facilities Manager共通で作成されるファイルです。

表3-4 Windowsのシステムディレクトリの下に作成されるディレクトリとファイル

ディレクトリ名 ファイル名 概要
Windowsのシステムディレクトリ MFC42.DLL※1※2 MSVCランタイムモジュール
MSVCRT.DLL※1※2
msvcrt40.dll※2 管理ツール用ランタイムモジュール
mfc40.dll※2
mfc40loc.dll※2※3
msvbvm50.dll※2※3
vb5jp.dll※2※3
asycfilt.dll※2
cmctljp.dll※2※3
cmdlgjp.dll※2※3
mcijp.dll※2※3
tabctjp.dll※2※3
stdole2.tlb※2
comcat.dll※2
oleaut32.dll※2
olepro32.dll※2
comctl32.ocx※2
comdlg32.ocx※2
mci32.ocx※2
vsflex2.ocx※2
tabctl32.ocx※2

注※1
ほかのアプリケーションが使用する可能性があるDLLファイルです。
削除する場合は,システム管理者はほかのアプリケーションが使用しないことを確認の上,よく注意して削除してください。
誤って削除した場合,ほかのアプリケーションが動作しなくなることがありますので注意してください。

注※2
アンインストールしても削除されません。

注※3
Windows Server 2008以降の場合は,<インストールフォルダ>\sftoolにインストールします。