Groupmax Integrated Desktop Version 7 ユーザーズガイド
Integrated Desktopでの作業の基本となる環境が機能指向環境です。機能指向環境の機能指向主画面には,Groupmaxの各機能やそれぞれの機能で扱う文書がツリー構造で表示されます。
機能指向環境は,業務処理に必要なGroupmaxのアプリケーション及び自分が作成した文書をツリー構造でブラウジングして,使いたい機能やファイルを選択しながら作業したい場合に適しています。
ここでは,機能指向環境の画面の概要及び基本的な操作について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 機能指向主画面のツリービュー
- (2) 機能指向主画面のリストビュー
- (3) 機能指向環境の基本操作
- (4) 最新情報を表示する
- (5) リストビューの案件や文書の一覧情報をファイルに出力する
機能指向主画面のツリービュー及びリストビューに表示されるIntegrated Desktopの各機能,案件,ファイルなどの総称をアイテムといいます。ツリービューには,INBOX,OUTBOX,帳票棚,共用キャビネットなど,Integrated Desktopから操作できるGroupmaxの各機能が表示されています。
機能指向主画面のツリービューの表示形態は,ログイン種別(オンライン又はオフライン)によって異なります。オンラインの機能指向主画面の見方を次の図に示します。なお,オフラインの機能指向主画面の見方については,「5.2.1 オフラインのDesktop主画面」を参照してください。
図3-1 機能指向主画面の見方
ほかのパーソナルコンピュータから送られた案件(メール,ワークフロー案件,スケジュール予約)を受け取る入力トレーです。INBOXを開くと,送られてきた案件が一覧で表示されます。この一覧を基に,返信メールを作成したり,ワークフロー案件を処理したりします。
- ■ヘルプでのキーワード■
- INBOX
INBOXに送られたメールを保管しておくための場所です。保管できるメールは,個人メールです。受信控えを開くと,INBOXから格納した個人メールを一覧で表示できます。受信控えに格納した個人メールは,オフラインに切り替えた場合でも確認できるため,自分用の受信メール控えの保管場所として活用すると便利です。
INBOXの個人メールを保存するには,受信控えに一括して格納する機能を利用できます。この機能を利用すれば,あらかじめ指定しておいた条件(未読メールだけを格納する,受信控えに格納したらINBOXから削除するなど)で,INBOXから個人メールを格納できます。受信控えに個人メールを格納する方法については,「3.2.4 メールを受け取る」を参照してください。
オフラインでの受信控えの利用方法については,「5.2.1 オフラインのDesktop主画面」を参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 受信控え
自分が送った案件が一覧で表示されます。この一覧を基に,送付したメール文書,ワークフロー案件,スケジュール予約の処理状態を確認したり,メール文書,スケジュール予約の内容を確認したりできます。このほかに,送信ログでは,ワークフロー案件の引き戻しや発信の取り消し,処理状況の確認などができます。また,メール文書を再送することもできます。
OUTBOXから送付した案件の記録も送信ログに残ります。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 送信ログ
ほかのパーソナルコンピュータへ案件を送る出力トレーです。添付する書類のファイルを,ツリービュー上のOUTBOXにドラッグ&ドロップするだけで,ワークフロー案件やメール文書として送付できます。
また,送信したいメールを複数作成してOUTBOXに格納しておけば,一度の操作で複数のメールを送信できます。OUTBOXに格納したメールはオフラインに切り替えた場合でも確認できます。
OUTBOXに格納したメールの送信方法については「3.2.2 メールを作成して送る」を,オフラインでのOUTBOXの利用方法については「5.2.1 オフラインのDesktop主画面」を参照してください。
なお,メールをOUTBOXに格納したまま送信し忘れないように,Desktop主画面を閉じるときに,未送信メールがあることを通知させることもできます。通知させるには,Desktop主画面の[ツール]−[オプション...]を選択し,[オプション]ダイアログのメッセージタブで設定してください。
- 注意
- OUTBOXに格納したメールを一括して送信するには,Desktop主画面の[OUTBOXから一括送信]ボタンをクリックするか,又は[モバイル]−[OUTBOXから一括送信]を選択してください。また,選択したメールを個別に送信するには,Desktop主画面の[送信]ボタンをクリックするか,[ファイル]−[送信]又は[モバイル]−[送信]を選択してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- OUTBOX,[オプション]ダイアログ(主画面 [ツール]−[オプション])
メールやワークフローで書類を送るときに利用できる定型帳票が保存されています。定型帳票は,必要なときに取り出して利用できます。
帳票棚には,メールの定型文書が保存されているMail定型文書棚と,ワークフロー案件の投入時に利用できる案件処理アプリケーションやフォームが登録されているWorkflow帳票棚があります。また,帳票棚の下位にはローカルフォルダ(ユーザが任意に作成できるフォルダ)も作成できます。作成したローカルフォルダに,よく使う各種帳票のひな形などを保存しておけば,自分専用の帳票棚として活用できます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 帳票棚,Mail定型文書棚を利用する,Workflow帳票棚
Integrated Desktopでの作業を支援するためのエージェント機能を利用できます。エージェント機能を利用することで,ほかの作業をしていても,メールや回覧,ワークフロー案件及びスケジュール予約の着信をユーザに知らせたり,指定した時間にメッセージを表示したりなどの定型処理を代行できます。
クライアントエージェントは,オフラインでも利用できます。オフラインでのクライアントエージェントの利用方法については,「5.2.1 オフラインのDesktop主画面」を参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- エージェント機能の概要,クライアントエージェント
エージェントサーバ(Groupmax Agent Server Version 5)と連携することで,サーバエージェント機能を利用できます。サーバエージェントフォルダが表示され,そこからサーバエージェントに関する操作が実行できます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- サーバエージェント
共用キャビネットに保管されている文書を取り出して,操作するためのフォルダです。作業中文書フォルダを開くと,共用キャビネットから取り出している文書が一覧で表示されます。この一覧から文書を選択して,文書の内容を参照したり,編集したりできます。共用キャビネットからは,このフォルダに文書をドラッグ&ドロップして,簡単に文書を取り出せます。また,作業中文書フォルダに取り出されている文書は,オフライン時でも操作できます。
オフラインでの作業中文書フォルダの利用方法については「5.4 モバイル機能を使って共用キャビネットを利用する」を参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 作業中文書フォルダ,作業中文書
個人フォルダの下に任意に作成できるフォルダです。ローカルフォルダにはメールやワークフロー案件,エクスプローラ上のフォルダ内のファイルを保管できます。
ローカルフォルダに格納されたファイルは,ユーザが指定する分類方法で自動的に分類して表示できるため,ファイルを簡単に整理できます。
また,送信したいメールを複数作成して格納しておけば,一度の操作で複数のメールを送信できます。さらに,ローカルフォルダに格納したメールは,オフラインに切り替えた場合でも確認できるため,受信メール及び送信メールの保管場所として活用すると便利です。
ローカルフォルダの分類表示方法については,「6.3.2 分類表示のカスタマイズ」を参照してください。また,ローカルフォルダ内のメールの送信方法については「3.2.2 メールを作成して送る」を,オフラインでのローカルフォルダの利用方法については「5.2.1 オフラインのDesktop主画面」を参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ローカルフォルダ,分類表示
組織やグループ間で情報を交換したり,データを共有したりするための機能です。実際のオフィスにある掲示板のように,記事を書き込んだり,記事を見たりすることができます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 掲示板
文書を管理する保管庫です。これらのキャビネットに文書を保管すれば,複数のユーザ間で文書を共用できます。
共用キャビネットからは,接続中のサーバに登録されている文書を取り出したり,保存したりできます。また,Integrated Desktopで作成及び処理した書類を保存したり,取り出したりすることもできます。
ネットワークキャビネットは,ネットワーク上に接続された共用キャビネット(ホームサーバ)以外のDocument Managerのサーバです。アイテムをクリックすると,接続できるDocument Managerのサーバが表示されます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 共用キャビネット,ネットワークキャビネット
リストビューには,ツリービューで選択したアイテムに含まれる案件や文書の一覧を表示されます。リストビューに表示された案件や文書は,ダブルクリックすることでその内容が表示されます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 機能指向主画面,機能指向環境の基本操作
- ツリービューの基本操作
- ツリービューでは,ファイルの複写や移動などの一般的なファイル操作に加えて,次のような操作をドラッグ&ドロップで実行できます。
- あらかじめ作成しておいたメールや回覧,記事の発信
メールや回覧,記事のファイルをOUTBOXにドラッグ&ドロップすることで発信できます。
- 一括送信したい個人メールの格納
後でまとめて送信したい個人メールをOUTBOXにドラッグ&ドロップすることで格納できます。
- 添付ファイルを設定した発信
添付ファイルにしたいファイルをOUTBOXにドラッグ&ドロップすることで,選択したファイルを添付ファイルに設定して,メールやワークフロー案件として発信できます。
- INBOX内の個人メールの受信控えへの格納
INBOXに送られた個人メールを受信控えにドラッグ&ドロップすることで格納できます。
- 共用キャビネットのフォルダへの文書の登録
共用キャビネットの任意のフォルダへファイルをドラッグ&ドロップすることで文書として登録できます。
- リストビューの基本操作
- ツリービューでのファイル操作と同様に,リストビューのメールをドラッグ&ドロップすることで保存できます。保存先には,デスクトップやGroupmaxを選択できます。
- デスクトップに保存する
リストビューに表示されているメールは,Windowsのファイルシステム(エクスプローラ上の任意のフォルダなど)に保存できます。これをデスクトップに保存するといいます。メールを選択して,機能指向主画面の[ファイル]−[名前を付けて保存...]を選択すると表示される[ファイル名を付けて保存]ダイアログで保存先を指定します。
- Groupmaxに格納する
メールは,機能指向主画面のツリービューのフォルダにも保存できます。これをGroupmaxに格納するといいます。メールを選択して,機能指向主画面の[ファイル]−[格納]を選択すると表示される[格納]ダイアログで,個人フォルダの下位を指定します。
- 機能指向主画面ではこんなこともできます
- マウスの右ボタンでクリックした場合に表示されるメニューからも,メールやワークフロー案件を開いたり,メールを保存したりするなどの,機能指向主画面の基本的な操作が実行できます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 機能指向主画面でのファイル操作,添付ファイルを付けて発信する,
- OUTBOX
リストビューの項目をリフレッシュする場合,機能指向主画面の[表示]−[最新の情報に更新]を選択します。例えば,INBOXに新着のメールがあった場合,そのメールをリストビューに表示させるためにこの操作を実行します。
リストビューの項目は,最新の情報に更新するまでは,そのアイテムを選択してリストビューを表示したときの状態,又は前回最新の情報に更新する操作をしたときの状態で表示しています。
- 最新情報に更新するときに,操作前のツリービューの展開状態を復元させるには
- 機能指向主画面のツリービューの更新を伴う操作をした場合でも,操作する前のツリービューのフォルダの展開状態を復元できます。更新を伴う操作とは,機能指向主画面の[表示]−[最新の情報に更新]を選択した場合や[オンライン]ボタン又は[オフライン]ボタンをクリック([モバイル]−[オンライン]又は[オフライン]を選択)した場合のことです。
- ツリービューのフォルダの展開状態を保持させるには,[オプション]ダイアログで実行します。ダイアログを表示するには,機能指向主画面の[ツール]−[オプション...]を選択します。表示されたダイアログの機能指向タブの「ツリービューの展開状態を保持する」チェックボックスを選択状態にします。
- さらに,[オプション]ダイアログの起動タブで,「前回終了時の状態で起動する」チェックボックスを選択状態にすると,次回のIntegrated Desktopの起動時に,ツリービューの展開状態を復元できます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- ツリービューの展開状態を復元する
(5) リストビューの案件や文書の一覧情報をファイルに出力する
機能指向主画面のリストビューに表示されたすべての案件及び文書を,一覧としてファイルに出力できます。ファイルに出力できるアイテムは,個人フォルダの下位アイテム,掲示板,共用キャビネット及びネットワークキャビネットです。
ファイルに出力した案件や文書の一覧を,Excelなどの表計算用アプリケーションを利用して開くことで,共用キャビネットに登録された文書や掲示板の記事などの膨大なデータを把握しやすくなり,メンテナンス作業の効率を向上できます。
そのほかにも,以下のような運用ができます。
- 定期的にファイル出力して,差分情報を取得する
- 出力したファイルの一覧情報を任意のキーを使って検索し,必要な情報を抽出する
一覧情報のファイル出力は,以下の手順で実行してください。
- 機能指向主画面のツリービューで,ファイル出力するフォルダを選択します。
- [ファイル]−[一覧のファイル出力...]を選択します。
[一覧のファイル出力]ダイアログが表示されます。
- 出力形式及び出力先を指定して[OK]ボタンをクリックします。
ファイルの出力形式には,「CSV(コンマ区切り)形式」又は「TXT(タブ区切り)形式」が選択できます。
出力先として指定した場所に,一覧がファイル出力されます。
Excelなどの表計算用のアプリケーションを利用して,出力されたファイルを開くと,一覧が表示されます。
- 注意
- 出力の対象は,ツリービューで選択して開かれているフォルダ内の文書だけです。選択しているフォルダに下位フォルダがある場合でも,その下位フォルダ内の文書は出力されません。
- リストビューのフィルタリング指定をしている場合は,フィルタリングされた状態でファイルに出力されます。したがって,すべての文書を出力したい場合は,フィルタリングを解除してから実行してください。
- メールの表示件数を設定している場合,及び共用キャビネットの文書の表示件数を設定している場合は,設定された件数で案件や文書の一覧が出力されます。全件出力したい場合は,それぞれを全件表示する設定に変更してから,ファイルの出力を実行してください。
- ローカルフォルダ内の文書を分類表示している場合は,一覧情報をファイルに出力できません。表示形式を分類表示以外に変更してから,出力してください。
- フォーム文書データベースでは,一覧表示に階層表記が含まれている場合,1階層ごとに半角空白文字に置き換わってファイルに出力されます。また,改行コード(”\r”,”\n”)が含まれている場合も,それぞれのコードが半角空白文字に置き換わってファイルに出力されます。
- ■ヘルプでのキーワード■
- リストビューの案件や文書の一覧情報をファイル出力する,
- 一覧のファイル出力
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