Global Link Manager Software ユーザーズガイド
Global Link Managerを用いた運用の流れについて説明します。ここで示す手順については,次のことを前提とします。
- マルチパス管理ソフトウェアが各ホストにインストールされ,環境設定が実施済みであること。
- Global Link Managerが管理サーバにインストールされ,環境設定が実施済みであること。
ホストにDMP,またはHP-UXマルチパスを使用している場合は,Global Link Managerエージェントがインストールされ,環境設定が実施済みであること。- Global Link Managerのライセンスが設定されていること。
- Global Link Managerユーザーの設定
- ユーザーを登録します。
- 登録したユーザーに権限を設定します。
- Global Link Managerを管理するユーザーは,ユーザー管理のAdmin権限ユーザーが設定します。ユーザーの設定方法については,「3.1 ユーザー管理」を参照してください。
- Global Link Managerのリソースの設定
- Global Link Managerでマルチパス管理ソフトウェアが管理するパスを統合して管理するために,マルチパス管理ソフトウェアがインストールされているホストを,Global Link Managerに登録する必要があります。
- ホストを登録します。
ホストの登録方法については,「3.3.4 ホストの追加」を参照してください。
デフォルトでは,登録するホストに対してアラートを通知するように自動的に設定されます。アラート設定をホストごとに変更する場合は,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.snmp.auto_setプロパティに「false」を指定しておく必要があります。server.propertiesファイルの編集方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Global Link Manager Software 導入・設定ガイド」を参照してください。- 登録したホストの動作環境を設定します。
動作環境の設定方法については,「3.3.9 ホストのアラート設定」を参照してください。
HDLMを使用している場合は下記も参照してください。
・「3.3.7 マルチパスLU設定」
・「3.3.8 ホストのHDLM動作環境設定」
DMPのLU単位のロードバランス設定,および動作環境の設定は,VxVMのマニュアルを参照してください。
- 注意事項:
- Global Link Managerのリソースを設定する際には,次のことに注意してください。
- マルチパス管理ソフトウェアをクラスタ構成で使用している場合は,クラスタを構成するすべてのホストを個別に登録する必要があります。なお,Global Link Manager GUIでは,登録したホストはクラスタ構成かどうかに関わらず各ホスト名で表示されます。必要に応じてそれぞれのホストに対して各種設定を実施してください。
- 1つのホストで,異なる種類のマルチパス管理ソフトウェアを同時に管理することはできません。
- ホストに対するユーザーのアクセス制御
- リソースグループを作成しユーザーを割り当てることで,ユーザーが操作できるリソース(ホスト)の範囲を制限します。
- リソースグループを登録します。
- リソースグループにホストを登録します。
- リソースグループにユーザーを登録します。
- 各ユーザーは,Global Link Manager GUIでログインすると,割り当てられたホストだけが参照できます。リソースグループの設定方法については,「3.4 リソースグループ管理」を参照してください。
- ホストのマルチパス管理ソフトウェア運用環境の構成変更(必要に応じて)
- 必要に応じて,ホストのマルチパス管理ソフトウェアをバージョンアップしたり,ストレージシステムのLU構成を変更したりします。マルチパス管理ソフトウェアの運用環境の構成を変更するときの流れについては,「2.2 ホストのマルチパス管理ソフトウェア運用環境の構成を変更するには」を参照してください。
- 注意事項:1つのホストで,異なる種類のマルチパス管理ソフトウェアを同時に管理することはできません。
- ストレージシステムのCHAまたはマイクロプログラムの交換(必要に応じて)
- 必要に応じて,ストレージシステムのCHA,またはCHAのマイクロプログラムのメンテナンスを実施します。CHAまたはマイクロプログラムを交換するときの流れについては,「2.3 CHAまたはマイクロプログラムを交換するには」を参照してください。
- Global Link Managerを使用した統合的なパス管理
- ホストとストレージシステムの間に設定したパスに対し負荷を分散させたり障害に対応したりすることで,統合的にパスを管理します。パスを管理するための操作の流れについては,下記を参照してください。
Global Link Managerでの管理対象および一括操作の上限の目安
登録するホストやそれに属するパス,ホストを管理するために設定するリソースグループやホストグループなど,Global Link Managerを運用する上での管理対象については,次に示す表を参考にしてください。
表2-1 Global Link Manager管理対象の上限の目安
管理対象 上限値 ホスト 1500 ホストグループ 100 リソースグループ 100 マルチパスLU※1※2 15000 パス※1※2※3 60000
- 注※1
- 1ホスト当たりのマルチパスLUまたはパスの上限値は,下記を目安にしてください。
- マルチパスLUまたはパスの上限値 / 管理対象のホスト数
- 注※2
- ホストにDMP,またはHP-UXマルチパスを使用している場合は,DMP,またはHP-UXマルチパスを使用する場合の上限も目安にしてください。
- 注※3
- パス稼働情報のレポートを出力するためにホストのパス稼働情報(パスステータスログ)の取得を有効に設定している場合には,HDLMバージョンが5.9以降のホスト当たりのパスの上限値は,1000パスを目安にしてください。
- デフォルトでは,ホストのパス稼働情報(パスステータスログ)の取得は無効になっています。取得の有効,無効は,Global Link Managerサーバのserver.propertiesファイルのserver.pathreport.enableプロパティで指定します。server.pathreport.enableプロパティについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Global Link Manager Software 導入・設定ガイド」を参照してください。
- パス稼働情報のレポート出力については,「3.11 パス稼働情報のレポート出力」を参照してください。
DMP,またはHP-UXマルチパスを使用する場合のホスト当たりの上限については,次に示す表を参考にしてください。
表2-2 DMP,またはHP-UXマルチパスを使用する場合の上限の目安
マルチパス管理ソフトウェア パス数の上限値 マルチパスLUの上限値 DMP(Solaris) 1024 512 DMP(Windows) 1024 256 HP-UXマルチパス 1024 512 Global Link Managerを運用する上で,一括で操作するときの各操作での上限については,次に示す表を参考にしてください。
操作 上限値 ホストの追加(CSV一括インポート) 100 ホスト情報の更新 100 マルチパスLU設定 100 マルチホスト設定 100 パスの状態切り替え(オンライン操作またはオフライン操作) 100
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