Global Link Manager Software ユーザーズガイド

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2.3 CHAまたはマイクロプログラムを交換するには

ストレージシステムのCHA,またはCHAのマイクロプログラムのメンテナンスは,交替パスを使用することによってシステムを稼働したまま実施できます。ただし,その場合には交替パスを含むすべてのパスがオンラインになっている必要があります。

各ホストのマルチパス管理ソフトウェアから対象のパス,およびそれに対応する交替パスをすべて確認するのは困難ですが,Global Link Managerを使用した場合には,複数ホストにわたってCHAポート単位でパスを確認できるため,交換前の作業に掛かる負担を軽減できます。CHAを交換する場合に交替パスを確認するときの例を次の図に示します。

図2-3 Global Link Managerを使用していない場合と使用している場合の交替パスの確認

[図]

CHAまたはマイクロプログラムを交換するときの流れについて説明します。

  1. <ストレージシステム名>サブウィンドウのCHAポート一覧,アレイポート一覧,またはターゲット一覧で,対象のCHAに属するCHAポート,またはマイクロプログラムを交換するクラスタに属するCHAポートをすべて選択し,接続するホストの情報を更新します。
    更新方法については,「3.3.6 ホスト情報の更新」の「(5) ホスト情報の更新手順(CHAポートの接続ホスト一括)」を参照してください。
  2. 手順1で選択したCHAポートのすべてのパスがオンラインであることを確認します。
    CHAまたはマイクロプログラムを交換するときは,誤って対象以外のCHAまたはクラスタを停止してシステム全体の稼働を止めてしまうことを防ぐため,対象のパスと交替パスがすべてオンラインの状態で実施します。
  3. 手順1で選択したCHAポートのパスに対応する交替パスが存在することを確認します。
    交替パスは,オフライン設定ダイアログまたはDisabled設定ダイアログで確認できます。オフライン設定ダイアログまたはDisabled設定ダイアログでパスを表示すると,交替パスが存在しないためにオフラインにできないパスを含む場合(1つのLUにアクセスするパスの中でオンラインパスがなくなる場合),該当するパスが強調表示されます。その場合には,操作を中断して対象のパスを見直してから再度操作を実行してください。オフライン設定ダイアログまたはDisabled設定ダイアログでの操作については,「3.6.4 パスの状態切り替え」の「(2) パスのオフライン操作手順」を参照してください。
  4. CHAまたはCHAのマイクロプログラムを交換します。
    交換方法については,ストレージシステム添付の保守マニュアルを参照してください。
  5. 交換後の最新情報を取得するため,再度,手順1で選択したCHAポートに接続するホストの情報を更新します。
    更新方法については,「3.3.6 ホスト情報の更新」の「(5) ホスト情報の更新手順(CHAポートの接続ホスト一括)」を参照してください。

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