Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(VMware®用)

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3.5.1 HDLMの新規インストール

HDLMを新規にインストールする手順を,次に説明します。インストールは,リモート管理クライアントと,ホストの両方に対して実施してください。

ここで説明するインストール手順は,すでにVMware vSphereがホストにインストールされ,ホストとストレージシステムがマルチパス構成で接続されていることを前提としています。

リモート管理クライアントを新規にインストールする場合,HDLMインストールユティリティ(installhdlm)でサイレントインストールできます。サイレントインストールとは,処理中の応答処理を省略できるインストール方法です。installhdlmユティリティについては,「7.4 installhdlm HDLMインストールユティリティ」を参照してください。

リモート管理クライアントのインストールを手動で実行する場合は,「(1) リモート管理クライアントの新規インストール」の手順に従ってください。サイレントインストールする場合は,「(2) リモート管理クライアントのサイレントインストール」の手順に従ってください。

この項の構成
(1) リモート管理クライアントの新規インストール
(2) リモート管理クライアントのサイレントインストール
(3) ホストの新規インストール

(1) リモート管理クライアントの新規インストール

  1. リモート管理クライアント上のWindowsに,Administratorsグループのユーザでログオンします。
  2. Windowsがインストールされたドライブの直下に,ライセンスキーファイルを格納します。
     
    インストール先ドライブ:\hdlm_license
     
  3. HDLMのインストールDVD-ROMをセットします。
  4. 表示されたウィンドウにある[Hitachi Dynamic Link Manager Software]の[for VMware]の横にある[Install]ボタンをクリックします。
    ウィンドウが表示されない場合は,インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。インストーラーは,インストールDVD-ROMが入ったドライブ:\HDLM_VMwareに格納されています。
    Windows 7,Windows Server 2008,およびWindows Vistaでは,ユーザアカウント制御(UAC)がサポートされています。このため,Administrator以外のユーザでインストーラーを実行すると,管理者権限を要求されることがあります。管理者権限を要求された場合,ダイアログボックスが表示されますので,これに応答してください。
  5. 画面に表示されるメッセージに従って,ライセンスキーファイルを指定,またはライセンスキーを入力します。
    • 手順2でライセンスキーファイルを格納した場合,手順2で格納したライセンスキーファイルを指定してください。
    • ライセンスキーファイルを使用しない場合は,ライセンスキーを直接入力してください。
  6. 画面に表示されるメッセージに従って操作を進めます。
  7. インストールが完了したら,リモート管理クライアントを再起動します。
  8. リモート管理クライアント上のWindowsに,Administratorsグループのユーザでログオンします。
  9. 「管理者:コマンドプロンプト」を起動します。
  10. HDLMコマンドのviewオペレーションを実行して,HDLMがインストールされたことを確認します。
    コマンドの実行例を次に示します。
     
    PROMPT>dlnkmgr -l view -sys
    HDLM Version                 : x.x.x-xx
    Service Pack Version         : 
    HDLM Manager Ver         WakeupTime
    Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
    License Type Expiration
    Permanent    -
    KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
    PROMPT>
     
    HDLM Version」に「x.x.x-xx」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。

リモート管理クライアントのインストールが完了したら,「(3) ホストの新規インストール」に進んでください。

(2) リモート管理クライアントのサイレントインストール

サイレントインストール時の注意事項
  • サイレントインストールを実行中は,installhdlmユティリティを強制終了しないでください。[Ctrl]+[C]などによって,installhdlmユティリティを強制終了しても,HDLMのインストールは中止されません。installhdlmユティリティを強制終了した場合は,必ずinstallhdlm.logで,インストール結果を確認してください。
  • installhdlmユティリティの実行に必要なディスク容量を次に示します。
    workdirキーに指定したフォルダ(workdirキーを指定しなかった場合は,環境変数TMPまたはTEMPで指定したフォルダ)に,20KBの空き容量が必要です。

  1. リモート管理クライアント上のWindowsに,Administratorsグループのユーザでログオンします。
  2. HDLMのインストールDVD-ROMをセットします。
  3. インストール情報設定ファイルを作成します。
    インストール情報設定ファイルには,インストール時に必要なライセンスキーファイル,インストール先フォルダ,およびそのほかの情報をあらかじめ定義しておきます。
    HDLMでは,インストール情報設定ファイルの編集を容易にするため,サンプルファイルを提供しています。サンプルファイルの格納場所を次に示します。
     
    インストールDVD-ROMが入ったドライブ:\HDLM_VMware\DLMTools\sample_installhdlm.ini
     
    サンプルファイルを使用する場合は,インストールDVD-ROMから任意のフォルダにコピーして,テキストエディタで編集してください。
    インストール情報設定ファイルに定義する内容は,「7.4.3 インストール情報設定ファイルの定義内容」を参照してください。
  4. 「管理者:コマンドプロンプト」を起動します。
  5. 次に示すコマンドを実行して,サイレントインストールを実行します。
     
    インストールDVD-ROMが入ったドライブ:\HDLM_VMware\DLMTools\installhdlm -f インストール情報設定ファイル
     
  6. インストール処理の結果を確認します。
    installhdlmユティリティが表示するサイレントインストールの結果を,コマンドプロンプトで確認してください。
  7. リモート管理クライアントを再起動します。
  8. リモート管理クライアント上のWindowsに,Administratorsグループのユーザでログオンします。
  9. 「管理者:コマンドプロンプト」を起動します。
  10. HDLMコマンドのviewオペレーションを実行して,HDLMがインストールされたことを確認します。
    コマンドの実行例を次に示します。
     
    PROMPT>dlnkmgr -l view -sys
    HDLM Version                 : x.x.x-xx
    Service Pack Version         : 
    HDLM Manager Ver         WakeupTime
    Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
    License Type Expiration
    Permanent    -
    KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
    PROMPT>
     
    HDLM Version」に「x.x.x-xx」が表示されていれば,正しいバージョンがインストールされています。

リモート管理クライアントのサイレントインストールが完了したら,「(3) ホストの新規インストール」に進んでください。

(3) ホストの新規インストール

ホストへのインストールは,リモート管理クライアントのVMware vSphere CLIで操作します。リモート管理クライアントにVMware vSphere CLIがインストールされていない場合は,はじめにVMware vSphere CLIをインストールし,VMware vSphere CLIを使用してホストに接続できることを確認してください。

また,事前にソフトウェア添付資料でオフラインバンドルファイル名およびプラグイン名を確認してください。

  1. リモート管理クライアントに格納されているすべてのオフラインバンドルファイルを,ホスト上の任意のディレクトリにコピーします。
    オフラインバンドルファイルは,リモート管理クライアントの次の場所に格納されています。
     
    HDLMのインストール先フォルダ\plugin
     
  2. リモート管理クライアントのVMware vSphere CLIを起動します。
  3. ホストの許容レベルを変更します。
    次に示すコマンドを実行して,現在のホストの許容レベルを確認してください。
     
    esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード software acceptance get
     
    実行結果はHDLMをアンインストールしたあとに必要となるため,保存してください。
    実行結果を保存したら,次に示すコマンドを実行して,ホストの許容レベルを変更してください。
     
    esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード software acceptance set --level=PartnerSupported
     
  4. ホストにHDLMをインストールします。
    次に示すコマンドを実行してください。-dパラメタには,手順1でコピーしたオフラインバンドルファイル名を指定します。
    コマンドは,コピーしたすべてのオフラインバンドルファイルに対してそれぞれ実行してください。
     
    esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード software vib install -d /ホスト上の任意のディレクトリ/オフラインバンドルファイル名
     
    インストールが完了したら,次に示すコマンドを実行して,プラグイン名が表示されることを確認してください。
     
    esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード software vib list | findstr hdlm
     
  5. ホストを再起動します。
  6. HDLMのSATPの要求ルールが適用されているか確認します。
    • 次に示すコマンドを実行して,要求ルールが表示されることを確認してください。
       
      esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード storage nmp satp rule list | findstr HTI_SATP_HDLM
       
    • 要求ルールが表示されない場合,次に示すコマンドを実行して,要求ルールを登録してください。登録後,再度手順5に戻り,操作を実施してください。
      esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード storage nmp satp rule add -V HITACHI -M "^DF600F*" -s HTI_SATP_HDLM
      esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード storage nmp satp rule add -V HITACHI -M "^OPEN-*" -s HTI_SATP_HDLM
      esxcli --server=ホスト名 --username=ユーザ名 --password=パスワード storage nmp satp rule add -V HP -M "^OPEN-*" -s HTI_SATP_HDLM
  7. 3.6 パス構成の確認」に記述されている手順に従ってパス情報を確認します。
  8. Global Link Managerを使用してHDLMを管理する場合は,「3.5.4 Global Link Managerを使用してHDLMを管理する場合の設定」の手順に従って,ホストおよびリモート管理クライアントを設定します。

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