Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Windows®用)
- OSとHDLMは,ホストの内蔵ディスクにインストールすることを推奨します。HDLMの管理対象ディスクにインストールした場合,次の現象が発生するおそれがあります。
- OSのクラッシュダンプや障害情報をディスクに格納できなくなることがあります。
- HDLMをアンインストールしたあとに,ファイルが削除されないことがあります。
- Windowsに日本語名でログインすると,環境変数「TMP」に日本語が入ります。環境変数「TMP」に日本語(2バイト文字)が含まれている場合,HDLMをインストールできません。日本語(2バイト文字)を含まないフォルダを環境変数「TMP」にしてインストールしてください。
- Windowsをインストールしたシステムディスクを,バックアップからリストアする場合は,シングルパス構成でリストアしてください。
リストアをしたあとに,HDLMが正常に動作していることを確認してから,マルチパス構成に変更してください。- システム環境変数「Path」のサイズが1024バイト以上の環境では,HDLMマネージャを起動できないおそれがあります。HDLMマネージャを起動できなかった場合,次に示すメッセージがWindowsのイベントログ(システム)に出力されます。
ソース:Service Control Manager 種類:エラー イベントID:7000 説明:DLMManagerサービスは次のエラーのため開始できませんでした:そのサービスは指定時間内に開始要求または制御要求に応答しませんでした。HDLMマネージャを起動できなかった場合は,システム環境変数「Path」にHDLMが必要とする次のパスが1024バイト以内に収まるよう,不要なパスの文字列を削除してください。Windows Server 2003のSP1およびWindows Server 2003 R2(SPなし)の場合は,上記の方法以外にMicrosoft社が提供する修正プログラムを適用してもHDLMマネージャを起動できます。修正プログラムの入手方法および適用によるシステムへの影響については,Microsoft社にお問い合わせください。
- Windows Server 2003(x86)を除くWindows Server 2003,Windows Server 2008(x86)を除くWindows Server 2008,およびWindows Server 2012の場合
- Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\Common Files\Hitachi
- Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\HDVM\HBaseAgent\bin
- Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files (x86)\HDVM\HBaseAgent\util\bin
- HDLMのインストール先フォルダ\bin
- HDLMのインストール先フォルダ\lib
- 上記以外のWindowsの場合
- Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files\Common Files\Hitachi
- Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files\HDVM\HBaseAgent\bin
- Windowsのインストール先ドライブ:\Program Files\HDVM\HBaseAgent\util\bin
- HDLMのインストール先フォルダ\bin
- HDLMのインストール先フォルダ\lib
- HDLMはインストール中にWindows Installerサービスを使用します。したがって,HDLMをインストールするときは次に示す設定および確認をしてください。
Windows Installerサービスの[スタートアップの種類]を「無効」に設定した状態,またはほかのプログラムがWindows Installerサービスを使用している状態でHDLMをインストールすると,次に示すKAPL09034-Eメッセージが出力されてインストールに失敗するおそれがあります。
- Windows Installerサービスの[スタートアップの種類]は「手動」または「自動」に設定してください。
- HDLMをインストールするときは,ほかのプログラムがWindows Installerサービスを使用していないことを確認してください。
KAPL09034-E HDLMインストーラで内部エラーが発生しました。コード = -99 nnnnn
- 新規インストール時にこの現象が発生した場合
- 上記のaおよびbの状態になっているかどうかを確認してから,再度HDLMをインストールしてください。
- アップグレードまたは再インストールしようとしたときにこの現象が発生した場合
- 上記のaおよびbの状態になっているかどうかを確認してから,再度アップグレードまたは再インストールしてください。
- アップグレードまたは再インストールに失敗しても,「アプリケーションの追加と削除」ウィンドウ上ではHDLMが正常にインストールされたように見えます。しかし実際はアップグレードまたは再インストールに失敗しているので注意が必要です。
- 次に示すどちらかの条件を満たした状態でHDLMのインストールを実行した場合,Windowsの「ディスクの管理」上のミラーディスクにエラーが表示されることがあります。
このエラーが発生しても,HDLM管理対象デバイスのデータに影響しません。ホストを再起動したあと,Windowsの「ディスクの管理」でディスクをアクティブ化するとエラーは表示されなくなります。このエラーが発生しないようにする場合は,HDLMをインストールする前に次のことを実行してください。
- HDLM管理対象デバイスにダイナミックディスクを使用したミラーディスクボリュームがある場合
- dmaadminサービスを使用するアプリケーションが実行中の場合
- HDLM管理対象デバイスにダイナミックディスクを使用したミラーディスクボリュームがある場合
ディスクの管理コンソールを閉じてください。- dmaadminサービスを使用するアプリケーションを実行している場合
dmaadminサービスを使用するアプリケーションを停止してください。- Windows Server 2003(IPF)を除くWindows Server 2003,Windows Server 2008(IPF)を除くWindows Server 2008,およびWindows Server 2012では,GPT(GUID Partition Table)を使用したブートディスク環境をサポートしていません。
- Windows Server 2003(x86)を除くWindows Server 2003,Windows Server 2008(x86)を除くWindows Server 2008,およびWindows Server 2012では,HDLMのインストール先フォルダを「Program Files」以外のフォルダにすることを推奨します。
- HDLMをインストールする場合,HDLMのインストール先フォルダ,およびそのすべての親フォルダの名前は,次のすべての条件を満たすものにしてください。
これらの条件を満たさないフォルダを指定してインストールした場合,次の表に示す現象が発生するおそれがあります。その場合,それぞれに示す対処方法に従ってHDLMを再インストールしてください。
- OSで規定された予約名ではない。
OSで規定された予約名には,CON,AUX,COM1~COM9,LPT1~LPT9,PRN,NULなどがあります。- 次の文字によって構成される。
A~Z,a~z,0~9,「-」,「_」,「.」,「@」,半角スペース- 末尾が半角スペースではない。
- 半角スペースが2文字以上続いていない。
表3-10 条件を満たさないフォルダを指定してHDLMをインストールした場合に発生する現象および対処
発生する現象 対処 インストール中に内部エラーが発生して,インストールが中断される。 上記の条件を満たすフォルダを指定して再度インストールしてください。 インストールが正常に終了したあと,HDLM障害情報収集ユティリティ(DLMgetras)を実行した場合に障害情報が収集できない。 HDLMをアンインストールしたあと,上記の条件を満たすフォルダを指定して再度インストールしてください。 - Windows Server 2008およびWindows Server 2012でHDLMをインストールする場合は,アプリケーションからHDLMの管理対象ディスクにアクセスできないように,インストールする前に次の操作を行ってください。
- ディスクをMSCSのリソースとして登録していない場合
Windowsの「ディスクの管理」でディスクをオフラインにしてください。- ディスクをMSCSのリソースとして登録している場合
クラスタサービスを停止してください。- Windows Server 2008およびWindows Server 2012では,ユーザアカウント制御(UAC)がサポートされています。このため,Administrator以外のユーザで,次に示すHDLMをインストールまたはアンインストールするプログラムを実行する場合は,「管理者:コマンドプロンプト」で実行してください。
- setup.exe※
- installhdlm(installhdlmユティリティ)
- removehdlm(removehdlmユティリティ)
- 注※
- 「管理者として実行」で実行することもできます。
- Windows Server 2008でHyper-V機能を使用した場合,ゲストOS上ではHDLMを使用できません。HDLMは,ホストOSにインストールしてください。
また,ホストOSにHDLMのインストールまたはアンインストールを実行する場合,Hyper-Vマネージャコンソールを終了してください。Hyper-Vマネージャコンソールが起動している場合,HDLMのインストールまたはアンインストールが停止します。この場合,Hyper-Vマネージャコンソールを終了することで,HDLMのインストールやアンインストールを続行できます。- Windows Server 2008でHyper-V機能を使用した場合,ゲストOSのクラスタ環境は使用できません。
- Hyper-V機能を使用した場合,ゲストOSにHDLM管理対象デバイスを物理ハードディスクとして割り当てていて,ホストOS上でHDLMを新規インストール,アップグレードインストール,またはアンインストールするときは,いったんゲストOSに割り当てていたHDLM管理対象デバイスの物理ハードディスクを解除してください。HDLMを新規インストール,アップグレードインストール,またはアンインストールしたあと,ゲストOSに物理ハードディスクを再度割り当て直してください。
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