Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド

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2.5.4 drmtapecat(バックアップカタログのバックアップ情報を一覧表示する)

書式

副ボリュームからテープへのバックアップ情報を表示する場合

drmtapecat 
    [ バックアップID ][ -l ][ -hostname ホスト名 ] [ -v ]
    [ -comment バックアップコメント]
    [ -bkdir ]

正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報を表示する場合

副ボリュームからテープへのバックアップ情報を削除する場合

drmtapecat バックアップID -delete

説明

コマンドを実行したサーバ上のバックアップカタログに保持されている,テープへバックアップしたときのバックアップ情報を一覧で表示します。表示するバックアップカタログは,drmmediabackupコマンドで作成されたバックアップカタログです。バックアップ情報を確認することで,バックアップIDに対応したオブジェクトの情報を確認できます。この情報から,リストア時に指定するバックアップIDを確認できます。

drmtapecatコマンド実行時に表示される,副ボリュームからテープへのバックアップ情報を次の表に示します。

表2-17 drmtapecatコマンドで表示されるバックアップ情報

表示項目 意味
BACKUP-COMMENT※1 バックアップコメント
BACKUP-ID バックアップID(10けた)
ORIGINAL-ID※2 drmmediabackupコマンドで取得した元のバックアップID
HOSTNAME※2 スナップショットバックアップを実行したサーバ名
BACKUP-OBJECT スナップショットバックアップオブジェクト種別
INSTANCE※2 バックアップ対象インスタンス名
  • バックアップ対象がファイルシステムの場合:マウントポイントディレクトリ名
  • バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合:SQL Serverインスタンス名
  • バックアップ対象がExchangeデータベースの場合:「-」を表示
SNAPSHOT TIME スナップショットバックアップが実行された時間
EXPIRATION TIME テープ上にバックアップされたデータの有効期限
BACKUP-MEDIA※3 テープへバックアップするときにテープバックアップ管理用のソフトウェアが使用したメディアラベル名
BACKUP-FILE-DIRECTORY※4 drmmediabackupコマンドでバックアップしたバックアップファイル格納ディレクトリ
VIRTUAL-SERVERNAME※5 仮想サーバ名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値)
DB-PATH※5 バックアップカタログ格納ディレクトリ名
CATALOG-UPDATE-TIME※6 バックアップカタログ作成時刻

注※1
-commentオプションを指定したときに表示されます。

注※2
-lオプションを指定したときに表示されます。

注※3
テープへバックアップを実行するホストに,NetBackupのマスターサーバ,メディアサーバまたはクライアントサーバの3つすべてが構成されている場合以外は,「-」が表示されます。NetBackupのイメージカタログを参照して,メディアラベル名を確認してください。

注※4
-bkdirオプションを指定したときに表示されます。

注※5
-vオプションを指定したときに表示されます。

注※6
-vオプションおよび-oオプションを指定したときに表示されます。

表示できない項目がある場合,その項目欄には「-」が表示されます。すべての項目が表示できない場合,エラーメッセージが表示されます。

各項目は,空白文字で区切られて表示されます。

正ボリュームから副ボリュームへのバックアップ情報は,テープへバックアップしたオブジェクトの元である正ボリュームの情報やバックアップしたデータベースの各種ファイルの情報です。これは,副ボリュームからテープへのバックアップ情報をさらに詳細にした情報で,次の情報と同じです。

引数

バックアップID

特定のバックアップIDのバックアップ情報を表示するとき,または特定のバックアップ情報を削除するときに指定します。

-l

drmmediabackupコマンドで取得した次の項目を表示したい場合に指定します。

-hostname ホスト名

特定のホストに関連するバックアップ情報だけを表示する場合に指定します。コマンドを実行するサーバ上に,複数のサーバ上で実行されたバックアップ情報がインポートされているようなときに指定します。

-v

表示対象のバックアップカタログに関する情報を表示する場合に指定します。

次の項目を表示します。

-o FILESYSTEM

正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がファイルシステムの場合に指定します。

-o MSSQL

正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がSQL Serverデータベースの場合に指定します。

-o MSEXCHANGE

正ボリュームから副ボリュームへバックアップした結果を表示するときに,バックアップオブジェクトの種別がExchangeデータベースの場合に指定します。

マウントポイントディレクトリ名またはドライブ名

バックアップ情報を表示するファイルシステムのマウントポイントディレクトリ名またはドライブ名を指定します。

マウントポイントディレクトリ一括定義ファイル名

バックアップ情報を表示するファイルシステムまたはドライブの,マウントポイントディレクトリ一括定義ファイル名を指定します。

インスタンス名

バックアップ情報を表示するデータベースのインスタンス名を指定します。

drmfscatコマンドのオプション

drmfscatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.3.2 drmfscat(ファイルシステムのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。

drmsqlcatコマンドのオプション

drmsqlcatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.7.2 drmsqlcat(SQL Serverデータベースのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。

drmexgcatコマンドのオプション

drmexgcatコマンドの次のオプションを指定できます。それぞれのオプションの機能については,「2.8.2 drmexgcat(Exchangeデータベースのバックアップ情報を表示する)」を参照してください。

-delete

バックアップカタログからバックアップ情報を削除するときに指定します。このオプションを指定すると,drmtapeinitコマンドで設定したバックアップ情報の保存日数が経過していないバックアップ情報や,無期限に保存されるバックアップ情報を削除できます。

-comment バックアップコメント

特定のバックアップコメントの情報だけを表示する場合に指定します。

バックアップコメントは大文字と小文字を区別します。

バックアップコメントはワイルドカード(*)が指定できます。前方一致(XYZ*のように,先頭は検索したい文字で,末尾に任意の文字を指定する)だけ指定できます。ワイルドカード,記号,または半角スペースを指定する場合はバックアップコメントを引用符(")で囲んで指定します。記号を引用符(")で囲まない場合は,特殊記号と認識しバックアップコメントの文字列として正しく解釈できません。「-comment "*"」と指定した場合は,すべてのバックアップカタログを表示します。すべてのバックアップカタログを表示した場合,バックアップコメントが登録されていないバックアップカタログには,「-」を表示します。

-comment ""」のように,-commentオプションのあとに引用符2つを指定した場合は,バックアップデータはありません,というメッセージを表示します。

-bkdir

drmmediabackupコマンドでバックアップしたバックアップディレクトリを表示する場合に指定します。

戻り値

0:正常終了した場合

0以外:エラーが発生した場合

使用例

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