Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド

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2.5.3 drmmount(副ボリュームをマウントする)

書式

コピーグループ名を指定してマウントする場合

drmmount -copy_group コピーグループ名 
         [ -mount_pt マウントポイントディレクトリ名 ]

バックアップIDを指定してマウントする場合

drmmount バックアップID 
    [ -mount_pt マウントポイントディレクトリ名 ][ -force ][ -conf]

説明

副ボリュームをマウントし,該当するコピーグループをロックします。次のような場合に使用します。

副ボリュームのマウントポイントは,コピーグループマウント定義ファイルがあればこれに従います。コピーグループマウント定義ファイルについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド」の,副ボリュームのマウント方法の設定を参照してください。

バックアップIDを指定すると,指定したバックアップIDに対応するコピーグループをロックします。drmmountでロックしたコピーグループはdrmumountコマンドでロックが解除されますので,drmmountコマンドで副ボリュームをマウントしたら,必ずdrmumountコマンドで副ボリュームをアンマウントしてください。

ファイルシステムとしてフォーマットされていない副ボリュームやミラー状態の副ボリュームはマウントできません。

drmmountコマンドは,ボリュームマネージャーによるディスクグループ構成のバックアップ対象およびリストア対象となっている副ボリュームをマウントできます。Veritas Storage Foundation環境でのダイナミックディスク構成(ディスクグループと同等)の副ボリュームをマウントするためには,事前にコピーグループマウント定義ファイルの作成が必要となります。コピーグループマウント定義ファイルは,drmmountコマンドに-confオプションを指定して実行することで自動作成できます。

次のような場合,副ボリュームをマウントしないで,メッセージを出力してエラーになります。

引数

-copy_group コピーグループ名

マウントするコピーグループの名称を指定します。データをバックアップする前に,システムキャッシュをクリアする必要があります。このとき,バックアップサーバからコピーグループを指定して副ボリュームをマウントします。そのあと,drmumountコマンドでアンマウントすることでシステムキャッシュがクリアされます。

Veritas Storage Foundation環境でのダイナミックディスク構成で,-copy_groupオプションを指定する場合は,事前にコピーグループマウント定義ファイルの作成が必要です。

コピーグループ名を確認するには,drmfscatコマンドまたはdrmfsdisplayコマンドを実行します。

-mount_pt マウントポイントディレクトリ名

副ボリュームをマウントするマウントポイントディレクトリの名称を絶対パスで指定します。

マウントポイントディレクトリ名をドライブ文字またはドライブ文字から始まる絶対パスで指定します。

マウントポイントディレクトリ名を指定するときの条件は次のとおりです。

マウントポイントディレクトリ名としてドライブを指定すると,指定したドライブを基点として未使用のドライブをアルファベット順に検索し,マウントします。

マウントポイントディレクトリ名としてドライブ文字から始まる絶対パスを指定すると,マウント先は次のようになります。

コピーグループ名を指定してマウントする場合
マウントポイントディレクトリ名に指定した絶対パス

バックアップIDを指定してマウントする場合
<マウントポイントディレクトリ名に指定した絶対パス>\<正ボリュームのドライブ文字>\<正ボリュームでのマウントポイント>

パスの末尾に「\」がない場合でも,「\」が指定されているものと見なされます。例えば,「D:」と「D:\」は同じドライブと見なされます。また,「D:\MOUNTDIR」と「D:\MOUNTDIR\」は同じディレクトリと見なされます。

このオプションを省略した場合,次のマウントポイントが使われます。

drmmountコマンド実行時に使用されていないドライブ

バックアップID

マウントする正ボリュームに関連したバックアップIDを指定します。指定したバックアップIDで識別されるバックアップで,複数のコピーグループが使用されていた場合,すべてのコピーグループの副ボリュームがマウントされます。

バックアップIDを確認するには,バックアップ対象に応じて,次のどれかのコマンドを実行します。

-force

強制的にマウントするときに指定します。指定したバックアップIDに対して,マウントボリュームのコピーグループ名が一致している場合は,LDEV番号またはDKCシリアル番号が一致していないときでも強制的にマウントします。

注意事項
-forceオプションを指定すると,副ボリュームのLDEV番号およびDKCシリアル番号をチェックしないでマウントするので,データが破壊されるおそれがあります。

-conf

マウントされた副ボリュームからコピーグループマウント定義情報を抽出して,コピーグループマウント定義ファイルを作成または更新します。コピーグループマウント定義ファイルの作成は,Veritas Storage Foundation環境でのダイナミックディスク構成で,副ボリュームをマウントしてテープバックアップおよびリストアする運用をするために必要です。

このオプションはバックアップIDと同時に指定する必要があります。

作成されるコピーグループマウント定義ファイル名を次に示します。

<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\vm\CG_MP.conf

戻り値

0:正常終了した場合

0以外:エラーが発生した場合

使用例

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