Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド
ストレージグループ単位でリストアする場合
EX_DRM_EXG_RESTORE オペレーションID -resync [ -target ストレージグループ名 | -f 一括定義ファイル名 ] [ -force ] [ -recovery ] [ -pf コピーパラメーター定義ファイル ] [ -vf VSS定義ファイル名 ]VSSを使用したバックアップデータをインフォメーションストア単位でリストアする場合
EX_DRM_EXG_RESTORE オペレーションID -resync -recovery { -target ストレージグループ名\インフォメーションストア名 | -f 一括定義ファイル } [ -force ] [ -pf コピーパラメーター定義ファイル ] [ -vf VSS定義ファイル名 ]ストレージグループ単位でリストアする場合(Exchange Server 2007)
EX_DRM_EXG_RESTORE オペレーションID -resync [ -target ストレージグループ名 ] [ -f 一括定義ファイル名 ] [ -force ] [ -recovery ] [ -pf コピーパラメーター定義ファイル ] [ -vf VSS定義ファイル名 ] [ -ef Exchange環境設定ファイル ]インフォメーションストア単位でリストアする場合(Exchange Server 2010またはExchange Server 2013)
EX_DRM_EXG_RESTORE オペレーションID -resync [ -target インフォメーションストア名 ] [ -f 一括定義ファイル名 ] [ -force ] [ -recovery ] [ -pf コピーパラメーター定義ファイル ] [ -vf VSS定義ファイル名 ] [ -ef Exchange環境設定ファイル ]VSSを使用したバックアップデータをインフォメーションストア単位でリストアする場合(Exchange Server 2007)
EX_DRM_EXG_RESTORE オペレーションID -resync -recovery [ -target ストレージグループ名\インフォメーションストア名 ] [ -f 一括定義ファイル名 ] [ -force ][ -pf コピーパラメーター定義ファイル ] [ -vf VSS定義ファイル名 ] [ -ef Exchange環境設定ファイル ]drmexgrestoreコマンドを実行し,指定したデータベースのバックアップデータを副ボリュームから正ボリュームにリストアします。
次の前提条件があります。
- 指定したオペレーションIDに対応するオペレーション定義ファイルが用意されていること
- この拡張コマンドの実行前に,EX_DRM_BACKUPID_SETまたはEX_DRM_DB_IMPORTが実行され,バックアップIDがバックアップID記録ファイルに格納されていること
オペレーションID
処理の対象となるリソースを表す固有の文字列を指定します。指定したオペレーションIDに対応したオペレーション定義ファイルの情報が,拡張コマンドの実行に使用されます。
-resync
正ボリュームと副ボリュームを再同期することで,リストアする場合に指定します。正ボリュームの内容は,副ボリュームのバックアップデータと同じになります。
-target ストレージグループ名
特定のストレージグループに関するデータベースをリストアする場合に指定します。
複数のストレージグループ名を指定する場合は,コンマで区切って指定します。ストレージグループ名に空白が含まれている場合は,名称全体を引用符で囲みます。
このオプションを省略した場合は,コマンドを実行したサーバ上のすべてのストレージグループがリストアされます。
-target インフォメーションストア名
特定のインフォメーションストアに関するデータベースをリストアする場合に指定します。
複数のインフォメーションストア名を指定する場合は,コンマで区切って指定します。インフォメーションストア名に空白が含まれている場合は,名称全体を引用符で囲みます。
このオプションを省略した場合は,コマンドを実行したサーバ上のすべてのインフォメーションストアがリストアされます。
-target ストレージグループ名\インフォメーションストア名
Exchange Server 2003またはExchange Server 2007で,VSSを使用して取得したバックアップデータを,インフォメーションストア名を指定してリストアする場合に指定します。インフォメーションストア名は,ストレージグループ名のあとに区切り記号の「\」を記述してから指定します。VSSを使用して取得したバックアップデータ以外のバックアップデータに対してこのインフォメーションストア名を指定した場合はエラーとなります。
複数のインフォメーションストア名を指定する場合は,コンマで区切って指定します。インフォメーションストア名に空白が含まれている場合は,名称全体を引用符で囲みます。指定されたインフォメーションストア名は大文字と小文字を区別しません。
このオプションを省略した場合は,コマンドを実行したサーバ上のすべてのストレージグループがリストアされます。
-f 一括定義ファイル名
-targetオプションと同様,特定のストレージグループまたはインフォメーションストアをリストアする場合に指定します。-targetオプションと異なり,リストアするストレージグループまたはインフォメーションストアの一覧を記述した定義ファイルをあらかじめ作成しておき,そのファイルの名称を指定することで,リストアするストレージグループまたはインフォメーションストアを一度に指定できます。一括定義ファイル名は絶対パスで指定します。
なお,Exchange Server 2003またはExchange Server 2007で,VSSを使用して取得したバックアップデータをインフォメーションストア単位でリストアする場合は,-targetオプションと同様に,ストレージグループ名のあとに「\インフォメーションストア名」と記述した一括定義ファイルを作成し,その一括定義ファイル名を指定してください。
-force
正ボリュームと副ボリュームを強制的に再同期することで,リストアを実行する場合に指定します。このオプションを指定すると,データベースサーバでバックアップを実行したときに取得した正ボリュームのコピーグループ名がデータベースサーバの情報と一致していれば,LDEV番号またはSERIAL番号がバックアップ時の番号と一致していない場合にも強制的に再同期します。このオプションは,ボリュームを入れ替えてLDEV番号が変わった場合など,-resyncオプションを指定しても再同期でリストアできないときにだけ指定してください。通常のリストアでこのオプションを指定した場合,データが破壊されるおそれがあります。
-recovery
ロールフォワードによるリカバリを実行する場合に指定します。コマンドを実行すると,バックアップしたあとのトランザクションが復元され,データベースは最新の状態に戻ります。ただし,バックアップした時からコマンドを実行する時までのトランザクションログが,すべて正常にExchange Serverに格納されていることが前提になります。このオプションを省略した場合,データベースはバックアップした時の状態に戻ります。
Exchange Server 2003またはExchange Server 2007で,VSSを使用して取得したバックアップデータをインフォメーションストア単位でリストアする場合,このオプションは必須です。-targetオプションまたは-fオプションでインフォメーションストア名を指定している場合に-recoveryオプションが指定されていないと,この拡張コマンドはエラーで終了します。ただし,リストア対象となるストレージグループ内のすべてのインフォメーションストア名が指定されていた場合,-recoveryオプションを指定しなくてもリストアできます。
コールドバックアップで取得したバックアップを,-recoveryオプションを使用しないでリストアした場合,リストアしたコールドバックアップ以降に取得したバックアップをリストアするときは,-recoveryオプションは使用できません。
-pf コピーパラメーター定義ファイル
コピーパラメーター定義ファイルに定義したリトライ回数とリトライ間隔を使用する場合に指定します。指定する場合は,パスではなくファイル名だけを指定してください。
このオプションを省略した場合は,RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)の値が使用されます。コピーパラメーター定義ファイルに記述がされていないパラメーターについても,DEFAULT.datの値が使用されます。
コピーパラメーター定義ファイルは,次の場所に作成します。ファイル名は,64バイト以内の半角英数字で指定してください。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\raid-vf VSS定義ファイル名
VSSバックアップ時に使用したVSS定義ファイルを指定します。このオプションは,VSSを使用して取得したバックアップデータをリストアするときにだけ使用できます。VSSを使用して取得したバックアップデータ以外をリストアするときにこのオプションを指定しても無視されます。
VSS定義ファイル名には,ファイル名だけを指定します。フォルダ名は指定しないでください。このオプションで指定するVSS定義ファイルは,下記のフォルダに格納しておく必要があります。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\vssこのオプションを省略した場合,下記のファイルがVSS定義ファイルとして使用されます。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\vsscom.confVSS定義ファイルの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド」を参照してください。
-ef Exchange環境設定ファイル
Exchange Serverとの連携に使用するパラメーターをコマンド実行ごとに切り替える場合に指定します。
Exchange環境設定ファイル名にはファイル名だけを指定します。フォルダ名は指定しないでください。
指定するExchange環境設定ファイルは,次のフォルダに格納します。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\exchangeこのオプションを省略した場合,デフォルト値が使用されます。
Exchange環境設定ファイルの詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド」を参照してください。
- Exchange Server 2003またはExchange Server 2007で,VSSを使用して取得したバックアップデータをインフォメーションストア単位でリストアする場合の注意事項を次に示します。
- インフォメーションストア単位でリストアする場合,同時にインフォメーションストア名およびストレージグループ名を指定すると,次のように動作します。
同じストレージグループのストレージグループ名およびインフォメーションストア名を指定したときはエラーとなります。
異なるストレージグループのストレージグループ名およびインフォメーションストア名を指定したときには,ストレージグループ単位とインフォメーションストア単位でそれぞれリストアされます。- VSSを使用したバックアップデータ以外のインフォメーションストア名を指定した場合,エラーとなります。
- ストレージグループ名\という指定をした場合はエラーとなります。
- インフォメーションストア名を指定する場合,drmexgcatコマンドのINFORMATIONSTOREの表示を確認し,完全に一致するインフォメーションストア名を指定してください。
- リストア時には,該当するインフォメーションストアが所属するストレージグループ内のインフォメーションストアが,すべてディスマウントされます。
- リストア対象となるドライブにリストア対象外となるインフォメーションストアのファイルがある場合はエラーとなります。
- リストア対象となるドライブに異なるストレージグループのデータがある場合はエラーとなります。
- Application Agentの構成定義ファイル(init.conf)でCLU_MSCS_RESTOREにONLINEが設定されている場合,クラスタリソースがオンライン状態でリストアできます。
0:正常終了した場合
0以外:エラーが発生した場合
次の場合には,この拡張コマンドはエラーとなります。
- 不正なオプションが指定された場合
- オペレーションIDに対応する定義ファイルの情報取得に失敗した場合
- この拡張コマンドのオプションとして指定できないApplication Agentのコマンドオプションが指定された場合
- バックアップID記録ファイルからの情報取得に失敗した場合
- 内部で実行するコマンドが異常終了した場合
- ディクショナリマップファイル格納ディレクトリ名の取得に失敗した場合
- オペレーション定義ファイル「operation01」の設定に基づき,正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアする。
EX_DRM_EXG_RESTORE operation01 -resync- オペレーション定義ファイル「operation01」の設定に基づき,ストレージグループ「SG1」のインフォメーションストア「IS12」をリストアする。
EX_DRM_EXG_RESTORE operation01 -resync -recovery -target SG1\IS12
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