Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド
EX_DRM_EXG_VERIFY オペレーションID [ -mount_pt マウントポイントディレクトリ名 ] [ -force ]drmmountコマンド,drmexgverifyコマンドおよびdrmumountコマンドを実行し,副ボリュームにバックアップされたExchangeデータベースの整合性を検証します。検証の対象となるのは次のデータベースです。
- オンラインバックアップされたExchangeデータベース
- VSSを使用してバックアップされたExchangeデータベース
EX_DRM_TAPE_BACKUPでExchangeデータベースを副ボリュームからテープにバックアップする場合に,テープバックアップの前処理として実行します。
Exchangeデータベースの整合性に異常が検出された場合は,副ボリュームへのバックアップを再度実行する必要があります。
次の前提条件があります。
- この拡張コマンドで検証する対象となるバックアップカタログがバックアップサーバにインポートされていること
- バックアップカタログのバックアップIDが,EX_DRM_DB_IMPORTまたはEX_DRM_BACKUPID_SETによってバックアップID記録ファイルに設定されていること
- Exchange Server 2003を使用する場合は,この拡張コマンドの実行に必要なESEUTILユーティリティで使用するファイル(ESEUTIL.exe,ESE.dll,EXOSAL.dll,EXCHMEM.dll)がバックアップサーバにコピーされていること
ESEUTILユーティリティについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド」の,VSSを使用するための設定の記述を参照してください。オペレーションID
処理の対象となるリソースを表す固有の文字列を指定します。指定したオペレーションIDに対応したオペレーション定義ファイルの情報が,拡張コマンドの実行に使用されます。
-mount_pt マウントポイントディレクトリ名
副ボリュームをマウントするマウントポイントディレクトリの名称を指定します。このオプションと-forceオプションを指定する場合は,-mount_pt,-forceの順に指定します。
ドライブ名だけを指定した場合,指定したドライブを基点として,使用されていないドライブ名をアルファベット順に検索してマウントします。ドライブ文字を含むパスで指定した場合は,「-mount_ptに指定されたパス\正ボリュームのドライブ文字\正ボリュームのマウントポイント」にマウントします。例えば,正ボリュームがM:\MNTにマウントされていて,-mount_ptにS:\SVOLMNTを指定した場合は,副ボリュームはS:\SVOLMNT\M\MNTにマウントします。
マウントポイントディレクトリ名を指定するときの条件は次のとおりです。
- 最大文字数:指定できるパスの長さは,RAID Managerのマウント,アンマウント機能の制限に準拠します。
- 使用できる文字:Windowsでディレクトリ名に使用できる文字(ただし,空白,2バイト文字,半角カタカナは使用できません)
マウントポイントディレクトリ名としてドライブを指定すると,指定したドライブを基点として未使用のドライブをアルファベット順に検索し,マウントします。
マウントポイントディレクトリ名としてドライブ文字から始まる絶対パスを指定すると,マウント先は次のようになります。
マウントポイントディレクトリ名に指定した絶対パス\正ボリュームのドライブ文字\正ボリュームでのマウントポイント
パスの末尾に「\」がない場合でも,「\」が指定されているものと見なされます。例えば,「D:」と「D:\」は同じドライブと見なされます。また,「D:\MOUNTDIR」と「D:\MOUNTDIR\」は同じディレクトリと見なされます。
このオプションを省略した場合,拡張コマンド実行時に使用されていないドライブがマウントポイントとして使われます。
-force
このオプションは,強制的にマウントを実行する場合に指定します。このオプションと-mount_ptオプションを指定する場合は,-mount_pt,-forceの順に指定します。
データベースサーバでバックアップを実行したときに取得した正ボリュームのコピーグループ名がデータベースサーバの情報と一致していれば,LDEV番号またはSERIAL番号がバックアップ時の番号と一致していない場合にも強制的に再同期します。
このオプションは,副ボリュームが障害などの理由で交換され,LDEV番号またはSERIAL番号が変更された場合など,正ボリュームのコピーグループ名だけをキーとして強制的に副ボリュームにマウントする必要があるときに指定してください。通常のバックアップでこのオプションを指定した場合,データが破壊されるおそれがあります。
このオプションを省略すると,データベースサーバでバックアップを実行したときに取得した正ボリュームのコピーグループ名,LDEV番号およびSERIAL番号がバックアップサーバの情報と一致していない場合には,マウントされないで拡張コマンドにエラーが発生します。
0:正常終了した場合
0以外:エラーが発生した場合
次の場合には,この拡張コマンドはエラーとなります。
- 不正なオプションが指定された場合
- オペレーションIDに対応する定義ファイルの情報取得に失敗した場合
- 内部で実行するコマンドにエラーが発生した場合
オペレーションID「operation01」で特定されるExchangeデータベースの整合性を検証する。
EX_DRM_EXG_VERIFY operation01
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