Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.9.2 マルチターゲット構成でSQL Serverデータベースをリストアする例

マルチターゲット構成で,ローカルサイトのテープへバックアップしたデータをリストアし,SQL Serverデータベースをリカバリする例について説明します。この例では,ローカルサイトからのリストアについて説明します。リモートサイトからのリストアについては,「6.12.5 カスケード構成でリストアする」を参照してください。ここでは,オペレーションIDとして,「opid_SQL」を使用します。

SQL Serverデータベースをマルチターゲット構成でテープからリストアするには:

  1. バックアップデータのバックアップIDを確認します。
    リストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,ローカルサイトのバックアップサーバでdrmtapecatコマンドを実行します。
    hostA> drmtapecat
    BACKUP-ID   BACKUP-OBJECT    SNAPSHOT TIME        EXPIRATION TIME      BACKUP-MEDIA
    0000000002  MSSQL            2004/02/04 13:01:35  2004/05/04 13:01:35  MEDIA1
    hostA>
  2. バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
    リストアするには,ローカルサイトのバックアップサーバでEX_DRM_TAPE_RESTOREを実行します。
    hostA > EX_DRM_TAPE_RESTORE opid_SQL -backup_id 0000000002 
  3. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    副ボリュームから正ボリュームへリストアするには,テープから副ボリュームへのリストア操作に関するバックアップ情報を,データベースサーバにコピーする必要があります。ローカルサイトのバックアップサーバで,EX_DRM_DB_EXPORTを実行し,バックアップ情報を拡張コマンド用一時ディレクトリの一時ファイルへエクスポートします。
    hostA > EX_DRM_DB_EXPORT opid_SQL
  4. 一時ファイルをデータベースサーバで受け取ります。
    ローカルサイトのデータベースサーバでEX_DRM_FTP_GETを実行し,バックアップサーバの一時ファイルをデータベースサーバで受け取ります。ここでは,FTPサーバにログオンするために使用するユーザーIDを「admin」,パスワードを「password」とします。一時ファイルは,データベースサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに格納されます。
    hostB > EX_DRM_FTP_GET opid_SQL -server hostA -user admin -password password
  5. バックアップサーバから転送した一時ファイルをデータベースサーバのバックアップカタログへインポートします。
    バックアップサーバから転送した一時ファイルをデータベースサーバのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,ローカルサイトのデータベースサーバでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
    hostB > EX_DRM_DB_IMPORT opid_SQL
  6. 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
    ローカルサイトの正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,ローカルサイトのデータベースサーバでEX_DRM_SQL_RESTOREを実行します。
    hostB > EX_DRM_SQL_RESTORE opid_SQL -resync
  7. SQL Serverデータベースをリカバリします。
    SQL Serverデータベースをリカバリします。リカバリするにはローカルサイトのデータベースサーバでdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
    drmsqlrecoverコマンドでリカバリする場合:
    hostB > drmsqlrecover DEFAULT
    KAVX0001-I drmsqlrecoverコマンドを開始します。
    KAVX0002-I drmsqlrecoverコマンドを終了します。
    hostB >
    drmsqlrecovertoolコマンドでリカバリする場合:
    hostB > drmsqlrecovertool DEFAULT
    hostB >
    コマンドを実行すると,drmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。drmsqlrecovertoolダイアログボックスについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド」のdrmsqlrecovertoolコマンドの説明を参照してください。

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