Tuning Manager - Agent for SAN Switch

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3.1.5 運用開始の前に

HTM - Agent for SAN Switchの運用を開始する前に必要な設定と,運用時の注意事項について説明します。

この項の構成
(1) 監視対象ファブリックの規模に応じた設定
(2) Brocade社製スイッチ(B-Model)の監視中にコマンドを実行する場合の注意事項
(3) セキュリティ関連プログラムがインストールされている場合の注意事項
(4) HTM - Agent for SAN Switchが稼働するホストに関する注意事項

(1) 監視対象ファブリックの規模に応じた設定

監視対象のファブリックが大規模である場合,Agent Collectorサービスによるパフォーマンスデータの収集に時間が掛かることがあります。次の項目を適切に設定してください。

PIレコードタイプのレコードのCollection Interval

監視対象とするファブリックの規模に応じて,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに適切な値を設定してください。設定値の目安については,「6.9 レコードの注意事項」を参照してください。

パフォーマンスデータの収集に掛かる時間がCollection Intervalに設定されている時間を超えると,処理がタイムアウトとなり,レコードが正しく生成されないおそれがあります。

ヘルスチェックエージェントのTime to Busy as Inactive Collectorプロパティ

ヘルスチェック機能の設定で,HTM - Agent for SAN Switchのサービス状態が長時間Busyのときにサービスの状態を停止として扱う(ヘルスチェックエージェントのBusy as Inactiveプロパティの値にYesを指定する)場合,監視対象とするファブリックの規模に応じて,Time to Busy as Inactive Collectorプロパティに適切な値を設定してください。設定値の目安については,「6.9 レコードの注意事項」で説明しているCollection Intervalの推奨値を参考にしてください。

ヘルスチェック機能については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。

(2) Brocade社製スイッチ(B-Model)の監視中にコマンドを実行する場合の注意事項

HTM - Agent for SAN Switchは,コマンド実行後の応答に時間が掛かる場合があります。次の点に注意してください。

(3) セキュリティ関連プログラムがインストールされている場合の注意事項

ファイルへの入出力動作をリアルタイムに監査する機能を持つセキュリティ関連プログラムをTuning Managerシリーズプログラムと同時に使用する場合,セキュリティ関連プログラムがTuning Managerシリーズプログラムによるパフォーマンスデータの格納やログ出力などの動作を監査すると,Tuning Managerシリーズプログラムの処理性能が極端に低下するなどの問題が発生するおそれがあります。

このような問題の発生を防ぐためには,セキュリティ関連プログラム側で「付録G. ファイルおよびディレクトリ一覧」に示すディレクトリ,または「付録D. プロセス一覧」に示すプロセスをファイル入出力動作監査の対象外とする設定を実施してください。

(4) HTM - Agent for SAN Switchが稼働するホストに関する注意事項

仮想化システムなどを使用してHTM - Agent for SAN Switchが稼働するOSの環境を複製する場合,複製した環境をほかのホストに適用しないでください。複製した環境では,HTM - Agent for SAN Switchの起動に失敗するおそれがあります。

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