Tuning Manager - Agent for SAN Switch
レコードを取得する場合の注意事項を次に示します。
フィールドに格納するデータを取得できない場合のレコード生成結果について説明します。パフォーマンスデータの収集時にエラーが発生した場合や,生成したレコードに監視対象がサポートしていないフィールドが含まれていた場合,レコードの生成結果は次のようになります。
- レコードが生成されない
次の場合,レコードは生成されません。
- ODBCキーフィールドとして定義されたフィールドに格納するパフォーマンスデータをHTM - Agent for SAN Switchが取得できない場合
- HTM - Agent for SAN Switchの性能値を表すフィールドに格納するパフォーマンスデータをHTM - Agent for SAN Switchが取得できない場合
- HTM - Agent for SAN Switchが取得したスイッチのパフォーマンスデータの累積値が,前回取得した値より今回取得した値の方が小さい場合
- HTM - Agent for SAN Switchがパフォーマンスデータの取得にCollection Intervalで設定した時間を超過した場合
- 空のフィールドを持つレコードが生成される
HTM - Agent for SAN Switchの構成情報を表す文字型のフィールドに格納するパフォーマンスデータをHTM - Agent for SAN Switchが取得できない場合,空のフィールドを持つレコードが生成されます。- 値が「-1」のフィールドを持つレコードが生成される
HTM - Agent for SAN Switchの構成情報を表す数値型のフィールドに格納するパフォーマンスデータをHTM - Agent for SAN Switchが取得できない場合,値が「-1」のフィールドを持つレコードが生成されます。- 値が「0」のフィールドを持つレコードが生成される
HTM - Agent for SAN Switchの性能情報を表す数値型のフィールドに格納するパフォーマンスデータをHTM - Agent for SAN Switchが取得できない場合,値が「0」のフィールドを持つレコードが生成されます。- 値が「Unknown」のフィールドを持つレコードが生成される
次の場合,フィールドの値に「Unknown」を格納したレコードが生成されます。
- 格納される値の範囲があらかじめ定義されたフィールドに対して,定義された範囲以外のパフォーマンスデータをHTM - Agent for SAN Switchが取得した場合
- 格納される値の範囲があらかじめ定義されたフィールドに格納するパフォーマンスデータをHTM - Agent for SAN Switchが取得できない場合
構成情報取得と構成変更のタイミングの関係について説明します。
HTM - Agent for SAN Switchは,ファブリックの構成情報を基に,スイッチおよびスイッチのポートの性能情報を取得します。
構成情報はデフォルトで1時間おきに取得されるため,ファブリックの構成を変更しても,次回の構成情報取得まで,HTM - Agent for SAN Switchは構成の変更を認識しません。
この場合,HTM - Agent for SAN Switchは次の処理をします。
- ファブリックからスイッチを削除した場合
メッセージを出力し,レコード構築に必要なデータの収集に失敗したことを通知します。- ファブリックにスイッチを追加した場合
次の構成情報取得まで,追加したスイッチの性能情報は取得しません。PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(Network Advisor SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合)
Brocade(Network Advisor SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。
Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。
このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。
監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒) 50未満 120 50以上100未満 180 100以上300未満 300 300以上700未満 600 700以上1,000未満 900 1,000以上1,300未満 1200 1,300以上1,600以下 1800 PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。
PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(DCFM SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合)
Brocade(DCFM SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。
Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。
このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。
表6-12 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Brocade(DCFM SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合)
監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒) 50未満 120 50以上100未満 180 100以上300未満 300 300以上700未満 600 700以上1,000未満 900 1,000以上1,300未満 1200 1,300以上1,600以下 1800 PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。
PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(SMI Agent for FOS)に接続してBrocade社製スイッチ(B-Model)を監視する場合)
Brocade(SMI Agent for FOS)に接続してBrocade社製スイッチ(B-Model)を監視する場合,監視開始時のセッション確立やデータ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。
Agent Collectorサービス開始直後のセッションが確立されている期間(メッセージKAVF25209-Iが出力されてからメッセージKAVF25207-Iが出力されるまで),およびサービス稼働中の一時的な障害によってセッションが再確立されている期間(メッセージKAVF25210-Iが出力されてからメッセージKAVF25208-Iが出力されるまで)はデータが収集されません。
また,Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。
このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。
監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒) 50未満 120 50以上100未満 180 100以上300未満 300 300以上700未満 600 700以上1,000以下 900 PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。
PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(SMI Agent for EOS)に接続してBrocade社製スイッチ(M-Model)を監視する場合)
Brocade(SMI Agent for EOS)に接続してBrocade社製スイッチ(M-Model)を監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。
Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。
このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。
監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒) 50未満 120 50以上100未満 180 100以上300未満 300 300以上700未満 600 700以上1,000未満 900 1,000以上1,300未満 1200 1,300以上1,600以下 1800 PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。
PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)
Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。
Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。
このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。
表6-15 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)
監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒) 50未満 60 50以上100未満 120 100以上300未満 180 300以上700未満 600 700以上1,000未満 900 1,000以上1,300未満 1200 1,300以上1,600以下 1800 PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。
PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Cisco(Seed Switch)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)
次の条件でCisco(Seed Switch)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合,パフォーマンスデータの取得に時間が掛かることがあります。
- ルータおよびファイアウォールを経由するネットワーク構成
- ファブリック内のスイッチやポートの数が多い場合
- スイッチに掛かる負荷が大きい場合
- Agent for SAN Switchインスタンスを同一マシン上で複数起動している場合
データ収集に掛かる時間がCollection Intervalに設定されている時間を超えると,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。このメッセージが頻繁に出力される場合,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの値を変更してデータ収集間隔を長く設定してください。
このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。
表6-16 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Cisco(Seed Switch)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)
監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒) 100未満 60 100以上300未満 180 300以上500未満 300 500以上700未満 360 700以上1,000未満 720 1,000以上1,600以下 900 PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。
HTM - Agent for SAN Switchの監視対象ファブリック
HTM - Agent for SAN Switchで監視可能なファブリックの規模の目安を,接続先ごとに次の表に示します。
表6-17 HTM - Agent for SAN Switchで監視可能なファブリックの規模
リソース種別 Brocade(Network Advisor SMI Agent) Brocade(DCFM SMI Agent) Brocade(SMI Agent for FOS) Brocade(SMI Agent for EOS) Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent) Cisco(Seed Switch) 監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 1,600 1,600 1,000 1,600 1,600 1,600
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