Tuning Manager - Agent for SAN Switch

[目次][索引][前へ][次へ]


6.9 レコードの注意事項

レコードを取得する場合の注意事項を次に示します。

データを取得できない場合のレコード生成結果

フィールドに格納するデータを取得できない場合のレコード生成結果について説明します。パフォーマンスデータの収集時にエラーが発生した場合や,生成したレコードに監視対象がサポートしていないフィールドが含まれていた場合,レコードの生成結果は次のようになります。

構成情報取得と構成変更のタイミングの関係

構成情報取得と構成変更のタイミングの関係について説明します。

HTM - Agent for SAN Switchは,ファブリックの構成情報を基に,スイッチおよびスイッチのポートの性能情報を取得します。

構成情報はデフォルトで1時間おきに取得されるため,ファブリックの構成を変更しても,次回の構成情報取得まで,HTM - Agent for SAN Switchは構成の変更を認識しません。

この場合,HTM - Agent for SAN Switchは次の処理をします。

PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(Network Advisor SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合)

Brocade(Network Advisor SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。

Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。

このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。

表6-11 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Brocade(Network Advisor SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合)

監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒)
50未満 120
50以上100未満 180
100以上300未満 300
300以上700未満 600
700以上1,000未満 900
1,000以上1,300未満 1200
1,300以上1,600以下 1800

PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。

PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(DCFM SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合)

Brocade(DCFM SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。

Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。

このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。

表6-12 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Brocade(DCFM SMI Agent)に接続してBrocade社製スイッチを監視する場合)

監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒)
50未満 120
50以上100未満 180
100以上300未満 300
300以上700未満 600
700以上1,000未満 900
1,000以上1,300未満 1200
1,300以上1,600以下 1800

PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。

PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(SMI Agent for FOS)に接続してBrocade社製スイッチ(B-Model)を監視する場合)

Brocade(SMI Agent for FOS)に接続してBrocade社製スイッチ(B-Model)を監視する場合,監視開始時のセッション確立やデータ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。

Agent Collectorサービス開始直後のセッションが確立されている期間(メッセージKAVF25209-Iが出力されてからメッセージKAVF25207-Iが出力されるまで),およびサービス稼働中の一時的な障害によってセッションが再確立されている期間(メッセージKAVF25210-Iが出力されてからメッセージKAVF25208-Iが出力されるまで)はデータが収集されません。

また,Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。

このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。

表6-13 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Brocade(SMI Agent for FOS)に接続してBrocade社製スイッチ(B-Model)を監視する場合)

監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒)
50未満 120
50以上100未満 180
100以上300未満 300
300以上700未満 600
700以上1,000以下 900

PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。

PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Brocade(SMI Agent for EOS)に接続してBrocade社製スイッチ(M-Model)を監視する場合)

Brocade(SMI Agent for EOS)に接続してBrocade社製スイッチ(M-Model)を監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。

Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。

このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。

表6-14 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Brocade(SMI Agent for EOS)に接続してBrocade社製スイッチ(M-Model)を監視する場合)

監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒)
50未満 120
50以上100未満 180
100以上300未満 300
300以上700未満 600
700以上1,000未満 900
1,000以上1,300未満 1200
1,300以上1,600以下 1800

PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。

PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)

Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合,データ収集に掛かる時間は監視対象のファブリックの構成によって異なります。

Collection Intervalに設定されている値よりもPIレコードタイプのレコードのデータ収集に時間が掛かった場合,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。

このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。

表6-15 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)

監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒)
50未満 60
50以上100未満 120
100以上300未満 180
300以上700未満 600
700以上1,000未満 900
1,000以上1,300未満 1200
1,300以上1,600以下 1800

PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。

PIレコードタイプのレコードの収集間隔(Cisco(Seed Switch)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)

次の条件でCisco(Seed Switch)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合,パフォーマンスデータの取得に時間が掛かることがあります。

データ収集に掛かる時間がCollection Intervalに設定されている時間を超えると,レコード生成がスキップされ,メッセージKAVE00213-Wが出力されます。このメッセージが頻繁に出力される場合,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの値を変更してデータ収集間隔を長く設定してください。

このようなレコード収集の失敗を回避するためには,ファブリックの構成に適した値をCollection Intervalに設定してください。PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalに設定する推奨値を,ファブリックの構成(ポート数)ごとに次の表に示します。

表6-16 ファブリック構成ごとのCollection Intervalの推奨値(Cisco(Seed Switch)に接続してCisco社製スイッチを監視する場合)

監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 Collection Intervalの設定値(秒)
100未満 60
100以上300未満 180
300以上500未満 300
500以上700未満 360
700以上1,000未満 720
1,000以上1,600以下 900

PIレコードタイプのレコードの履歴データには,前回の収集データとの差分を必要とするデータ(デルタ値など)が含まれています。そのため,構成情報の収集間隔内で2回以上収集する必要があります。構成情報の収集はデフォルトで1時間おきに実行されるため,PIレコードタイプのレコードのCollection Intervalの最大値は1,800秒(30分)となります。

HTM - Agent for SAN Switchの監視対象ファブリック

HTM - Agent for SAN Switchで監視可能なファブリックの規模の目安を,接続先ごとに次の表に示します。

表6-17 HTM - Agent for SAN Switchで監視可能なファブリックの規模

リソース種別 Brocade(Network Advisor SMI Agent) Brocade(DCFM SMI Agent) Brocade(SMI Agent for FOS) Brocade(SMI Agent for EOS) Cisco(DCNM-SAN SMI-S Agent) Cisco(Seed Switch)
監視対象スイッチが属しているファブリック内のスイッチに接続されたホストやストレージのポート数 1,600 1,600 1,000 1,600 1,600 1,600

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2013, Hitachi, Ltd.