Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)
Device Managerに起因するトラブルが発生した場合の対処方法を示します。
- この項の構成
- (1) Device ManagerのGUIにログインできない
- (2) Hitachi Command Suite共通コンポーネントまたはDevice Managerサーバのサービスを起動できない
- (3) 管理サーバの起動後やHitachi Command Suite製品のサービスの起動後にDevice Managerサーバにアクセスできない
- (4) Hitachi Virtual File PlatformのSNMPトラップを受信できない
- (5) ストレージシステムの構成変更やリフレッシュがエラー終了した
(1) Device ManagerのGUIにログインできない
Device ManagerのGUIにログインできない場合,ユーザーアカウントのロックを解除してください。
ユーザーアカウントがロックされているおそれがあります。
- User ManagementのAdmin権限を持っていないユーザーの場合:
- User ManagementのAdmin権限を持つユーザーに,アカウントのロックを解除するよう依頼してください。
- User ManagementのAdmin権限を持っているユーザーの場合:
- User ManagementのAdmin権限を持つほかのユーザーにアカウントのロックを解除するよう依頼するか,hcmdsunlockaccountコマンドを実行して自分自身のアカウントのロックを解除してください。
(2) Hitachi Command Suite共通コンポーネントまたはDevice Managerサーバのサービスを起動できない
Hitachi Command Suite共通コンポーネントまたはDevice Managerサーバのサービスを起動できない場合,デスクトップヒープの領域を変更してください。
デスクトップヒープが不足しているおそれがあります。
レジストリーを編集して,デスクトップヒープの領域を変更してください。
- デスクトップヒープの領域の変更方法:Microsoft社のWebサイト
(3) 管理サーバの起動後やHitachi Command Suite製品のサービスの起動後にDevice Managerサーバにアクセスできない
管理サーバの起動後やHitachi Command Suite製品のサービスの起動後に,GUIやCLIからDevice Managerサーバにアクセスできない場合,Device Managerのデータベースへの接続リトライ回数とリトライ間隔を延長してください。
Device Managerトレースログファイルに KAIC03100-E が出力されている場合,Device Managerサーバからデータベースへの接続処理がタイムアウトしています。
Device Managerのデータベースへの接続リトライ回数とリトライ間隔を延長します。
Device Managerサーバのdatabase.propertiesファイルにある,次のプロパティの値を変更してください。
- dbm.startingCheck.retryCount
- dbm.startingCheck.retryPeriod
(4) Hitachi Virtual File PlatformのSNMPトラップを受信できない
Hitachi Virtual File PlatformのSNMPトラップを受信できない場合,管理サーバのIPアドレスやホスト名などの設定内容を,Hitachi File Services ManagerとDevice Manager間で一致させてください。
次の設定がHitachi File Services ManagerとDevice Manager間で一致していないおそれがあります。
- 管理サーバのIPアドレスまたはホスト名
- 管理サーバのポート番号
- ファイルサーバ名(ノードのIPアドレスまたはホスト名)
次の設定を見直してください。
- SNMPトラップの通知先に,管理サーバのIPアドレスおよびホスト名が登録されているか
- SNMPトラップの通知先に,Device ManagerのSNMPトラップ受信ポートが登録されているか
- Device Managerに登録されたファイルサーバ名が,Hitachi File Services Managerに登録されているノードのIPアドレスおよびホスト名と一致しているか
ファイルサーバ名の形式:<ノードのホスト名>@<ノードのIPアドレス>
(5) ストレージシステムの構成変更やリフレッシュがエラー終了した
ミッドレンジストレージに対する構成変更やリフレッシュがエラー終了し,KAIC05310-EメッセージまたはKAIC06299-Eメッセージが出力された場合,ミッドレンジストレージとDevice Managerサーバ間の通信タイムアウト時間を延長してください。
Device Managerサーバからストレージシステムへの接続処理がタイムアウトしているおそれがあります。
次の手順でストレージシステムとDevice Managerサーバ間の通信タイムアウト時間を延長してください。
なお,通信タイムアウト時間は,次の値のうち,小さい値が適用されます。
- 管理サーバのOSに設定された値
- lanconf.infファイルのConnectionTimeoutプロパティの値
- lanconf.infファイルのConnectionTimeoutプロパティの値を運用環境に合わせて変更します。
指定できる値の範囲は1~60(秒)です。
- Windowsの場合
- <Device Managerサーバのインストールフォルダ>\lib\HSNMAPI\lanconf.inf
- SolarisまたはLinuxの場合
- <Device Managerサーバのインストールディレクトリ>/lib/HSNMAPI/lanconf.inf
- Hitachi Command Suite製品のサービスを再起動します。
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